先輩との人間関係で悩んだ看護師1年目。
看護学校卒業後、手術室看護師を目指していた私は新卒1年目から手術室に勤務することになりました。
学校時代に学んだことは病棟における基礎的な看護が多かったため、「手術室とはどんな所か」から始まり、まず手術室特有の雰囲気に慣れていくということが目標になりました。
そこから徐々に、
・清潔不潔の操作や手洗いの仕方
・ガウンの着方
・各科の器械出しを見学
・実際に器械出しをする
・麻酔の介助
と段階を踏んでいきました。
先輩や先生方に指導していただきながら、毎日睡眠時間を削って、振り返りや器械の渡し方等の練習、翌日の手術の勉強を重ね…。
長い時間をかけようやく独り立ちして器械を渡せるようになったり、先生の指示がある前に次に渡す器械の準備ができるようにまでなりました。
毎日疲れている中、勉強や練習の繰り返しは正直辛いこともありましたが、この仕事にやりがいを感じていました。
しかし一番辛かったことといえば、職場の人間関係でした。
同僚同士はとても仲が良く、何かあると相談し合い、励まし合えるような人間関係だったのですが、新卒2年目、3年目の先輩方とは良い関係が築けずにいたのです。
その原因として、私たち後輩が先輩より先に新しい手術に入っていることが気に入らなかったようで、
「何で新しいオペに入ってるの?調子に乗りすぎじゃない?先生に媚び売ってるんでしょ?」と言われることが多々ありました。
言われた当初は傷つき、先輩たちと顔を合わせると、ストレスから胃痛や吐き気を催し、辞めようか悩んだこともありました。
しかし、同僚と辛い気持ちを共感し合い、「負けてたまるか!」といった気持ちを持つことができました。
先輩たちよりもっともっと色んな仕事を任されるようになってやる!という思いを武器に、毎日必死で働いていた新卒1年目でした。