【解剖編】手術室看護師の勉強のコツ!
看護学生の頃、解剖生理の授業やテストとなると、暗記の多さに打ちのめされる方も少なくないと思います。
外来や病棟であっても、必要な分野ではあると思いますが、手術室ではより重要な分野になってきます。
また、学生時代に学んだことからより詳しく勉強をしても、実際の患者さんの体はイラストのように綺麗に見て分かるものではなく、血液などによって分かりにくいことがほとんどです。
しかし、医師のように解剖生理について膨大な知識を学ぶ必要はありません。
看護師にとって必要な解剖生理の知識さえ押さえることができれば、術野でどのようなことをしているかを把握することができ、更に次にすることに必要な器械を準備することができます。
勉強の方法としては、まず自分が担当する手術部位の解剖について、どんな場所に位置し、どのような形をしているか、主となる手術部位周辺の血管や神経などはどのように流れているかを理解します。
また、その臓器を覆っている皮膚や筋肉、膜についても把握する必要があります。
例えば、閉腹・閉創に入る際、術野を見ていて腹膜を縫合すると分かれば、必要になってくる器械や針糸、また、筋肉や皮膚の閉創に移ればそれに必要な器械や針糸を準備しなければなりません。
更に、皮膚といっても、皮膚には層があるため、今どの層を縫合しているかを把握できるように勉強をする必要もあります。
解剖について勉強をすると同時に、生理学も重要になってきます。
生理学について勉強をすることによって、使用する薬剤や患者さんに起こる周手術期の経過などを把握することができますよ。
解剖生理と一緒に手術に必要な器械や薬剤などを関連付けて覚えられるようになってくると、手術の全体像が見えるようになると共に、自分に合った勉強の仕方や不得意な部分が見えてきます。