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看護師、妊娠中の働き方と辛かったこと。

私は二児の母であり、現在育休を頂いており、産前まで働いていた職場に復帰をする予定になっています。

“マタニティハラスメント”という言葉があるように、妊娠をしながら働いている人を邪険に扱うと大きな問題となることが多いこともあり、今の時代妊娠をしていても働きやすい職場は増えてきていることと思います。


しかし、実際に働いていると、何気ない一言に傷ついたりすることが今までにありました。

そこで、妊娠しながら働く際の注意点等を、私の体験を踏まえながらお話しさせていただこうと思います。


妊娠をしながら手術室に勤務をしていた私は、放射線を使用する手術(整形外科の骨折の手術など)や、流産の手術、セメントを扱う手術(整形外科のTKAなど)から外していただき、それ以外の手術に入っていました。

妊娠初期は悪阻に悩まされ、血液などの生臭い臭いや電気メスによる焼いた際の臭いが辛く、吐き気を催しながらも、深呼吸をしたりして、何とか乗り越えてきました。

また、酸っぱい物を口にすると気持ち悪い感じがなくなることもあり、柑橘系の飴を舐めながら手術に入ったり、手術と手術の合間に梅干しを食べたり工夫をしました。


幸いにも、私の職場はママさん看護師がほとんどで理解があったため、産休に入るまで働きやすい環境を作ってくださっていたのですが、
唯一辛かった、申し訳なさを感じたことがありました。


それは、不妊治療中に卵巣腫瘍が見付かり、手術のため入院された患者さんがいたのですが、その患者さんの担当に付いていたときのことです。

病室に行き術前訪問を終え、手術室に帰ってくると、その患者さんが入院している病棟の看護師より電話が入りました。

患者さんより「妊娠をしている人を見ると気分が悪くなるから、担当を代えてほしい」とのことでした。

その言葉を聞かされた時は正直辛い気持ちもありましたが、その患者さんの気持ちを考えられず、配慮が足りなかった自分に腹が立ち、とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


その後はそのことを師長に報告し、担当を代えていただきました。

妊娠をして嬉しい気持ちや妊娠をしても働きたいという気持ちもあるかとは思いますが、流産手術を受ける患者さんだけではなく、不妊治療している患者さんへの配慮も大切だということに気付かされました。

最後になりますが、働くお母さんの体調やおなかの中にいる赤ちゃんの状態が許す限り、無理のない範囲で働くことはいいことだと思い、私もそうしてきた一人ではあります。

しかし、何かあってからでは遅いこともあります。

おなかにいる赤ちゃんを守ってあげられるのは、お母さんだけなのです。

少しでも異変があれば体を休めることも周りのスタッフにそれ以上の迷惑をかけないためのお仕事だと私は思います。

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