本日の思春期#01
どんな流れでそうなったのか、娘のクラスで授業中に異性の好みのタイプを一人一人発表することになったのだそうだ。
女子の好みのタイプは「運動神経がいい人」、「気が合う人」、「頑張っている人」などが挙がった。中には「イケメンじゃなくても面白い人」というのもあって、イケメンを意識しつつもあくまでも内面重視なようだ。大人っぽさを感じずにはいられなかったのが「ガタイのいいひと」。中二女子が「ガタイ」を使うとは。「礼儀正しい人」というのもお目が高い。親受けもよさそうである。そして笑ってしまったのが「いい匂いのする人」だ。
ちなみに、娘の好みのタイプは「背の高い男子」である。ずっと「私より背の高い男子がいない」という状況だったようで、だからこその譲れない条件なのかもしれない。でも中二になって、どんどん男子に身長を越されていくようになったらしい。「いやー、良かったじゃん」とニヤニヤしてしまったが、背が高けりゃいいってもんじゃないと怒られた。
それで「ママのタイプは?」と聞かれた。
母親のタイプを知りたい気持ちがいまいち分からないが、真剣に考えた。「健康な人、かな」好みのタイプを発表するって照れる、とか思っていると、娘、大笑いである。「健康な人って…!」
笑われようと、他にないのかよと言われようと、だって、それが一番なのだから仕方がない。14歳のあんたにゃあ分からないだろうけど。「でもさ、パパは健康だから良かったね」と、娘。そう。健康が一番だ。
ところで男子の好みのタイプはどうだったのかと聞けば、「おしゃれ」、「髪がサラサラ」、「小顔」などが挙がったそう。外見に関するものが多めなところが、かわいくもある。
その中で一番面白かったのが「ダボッとした服を着た女子」だ。なんだか具体的。それにちょっとキュンとする。男子、面白い。好きなタイプというよりも好きな女の子がダボッとした服を着てたんじゃないのかなーと、おばちゃんはまた妄想とニヤニヤが止まらない。
それにしても、中学二年生はどんなタイプが好きなのか、ものすごく興味深い娘のリポートだった。それに、娘と好みのタイプについて話す日がくるものなのかと、ちょっと感慨深くもある。
思春期真っただ中の娘から、同じく思春期真っただ中の子たちの話を聞くのは楽しい。本人たちはだいたい悩んでいたり必要以上にこじらせたり、何かと大変だとは思う。でも、ときめきのない好みのタイプを挙げてしまうこちらとしてはまぶしくて仕方がない。
これからも引き続き、刮目していきたい。