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snnskbook
フィクションからノンフィクションを夢想する
移動中を中心にオーディオブック「Audible」を聞く生活が始まってまもなく2年になります。
基本的に歴史者や偉人伝を中心としたどちらかと言えば「ノンフィクション」を好む私です。
しかし、新たな扉を開きたい好奇心に駆られ、最近は小説もよく読むのです。
最近聴き終えたのは、
「嘘つきジェンガ(辻村深月)」
下流の宴(林真理子)
僕は、
「世相を見事なまでにえぐり抜いた女性作家」
の著書が結構好みで、上のお二人はタイプは異なるにしろ日本、社会の現状をモチーフとした見事な作品を作り上げている点では同じです。
「嘘つきジェンガ」は、主には若者を中心に巣くう怪しい世界のお話。
「下流の宴」は、若者とその親を始めとする家族の行く末をやや皮肉ったお話。
辻村さんからは私がうかがい知れないダークな世界の様子、林さんからは僕自身のこれまでをも笑われたような「ポジティブな居心地の悪さ」。
どちらも感動とともに受け取ることができました。
ハズレはないと思います。是非まだお読みでない方はどうぞ❢
最後に。
僕の何十倍、否、何百倍も世の中の観察眼に秀でる小説家の作品って、実は、
「ノンフィクション以上に事実を語っている」
のではないかと思います。
「源氏物語」だって今読めば当時の赤裸々な実情(特に「男女関係!?」)が垣間見えますしね。
想像力や洞察力を私ならより磨かなければなりませんが、小説・フィクションは読み方を磨けば何倍にも楽しめるかと♬
では