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怪我をしない剣道の秘訣!プロが教える心と身体のケア法

剣道中の怪我とその対処法

剣道だけに関わらず、一番恐ろしいのが怪我です。 すぐに治る怪我もありますが、一生涯共に過ごす必要がある怪我になる可能性もあります。

そんな怪我の多い剣道での怪我との向き合い方や梶谷彪雅が実際に怪我をした時のメンタルケアの方法にも触れながら詳しく紹介させていただきます。

よくある剣道の怪我とその原因

剣道では『瞬間的な動作』『踏み込み』『打突』の影響で、特定の部位に怪我をするリスクが高まることが知られています。特に、以下のような怪我が報告されています。

  • 手首や肘の関節付近の痛み

  • アキレス腱の断裂

  • 膝の怪我

  • 腰回りの怪我

  • 突き技による脊椎損傷

理由や根拠: 統計データによればアキレス腱断裂や腰痛が一番多い怪我であり(20%以上)、下半身を酷使した上で踏み込みや体当たりなど不規則な動きが中心となるため怪我のリスクが高まるとされています。

私自身はアキレス腱断裂は起こしたことがありませんが、中学・高校生の時に腰痛を起こしています。他にも膝の怪我や脹脛(ふくらはぎ)の筋断裂、手首の軟骨損傷(TFCC)など、何度も怪我をしました。

怪我をしている時にどのような対処方法をしていたのかもお伝えさせていただきます。

怪我の初期対応と治療方法

怪我をした際の初期対応は非常に重要です。具体的な対応方法は以下の通りです。

  • 打撲や筋肉の損傷: 冷やす

  • 捻挫: 患部を高くして安静にする

  • 腰や膝や関節系の怪我: すぐに医師の診察を受ける

怪我をした時は基本的には『練習をしない』が絶対だと私は思っています。 無理をして怪我を悪化させてはダメで、怪我をして無理をするくらいなら、怪我の予防に無理をしてでも時間を作った方がいいです。

怪我だと思ったら出来るだけ正しい知識を持った医師の先生に診てもらってください。 そして怪我の回復に命を捧げてください。1カ所怪我をしてもやるべき事はたくさんあると思います。

梶谷彪雅が怪我をした時の対処方法

梶谷彪雅が実際に怪我をした時にどのような対処方法を行なっていたかを共有させていただきます。

  • 腰を怪我した時は、上半身や手の内(握力)の強化と下半身の強化

  • 脹脛(ふくらはぎ)の筋断裂の時は体幹と上半身強化

  • 手首軟骨損傷の時は体幹と下半身、足捌き、体力の強化

上記のように、怪我をしている部分に負荷をかけないようなトレーニングメニューを行っていました。腰を怪我した時は素振りをすると響くことがあるので、手の内など腰に負荷がかからないようにしていました。

怪我をしていない部分は強化することができると思います。悔しい気持ちを抑えて無理をしないようにしましょう。
今できるケアに時間をしっかり使って治すことを最優先にすることが大切です。

予防策としての装具の正しい着用方法

突発性の怪我もあると思いますが、徐々に痛みが出てきたり、怪我をする前の違和感を感じることもあると思います。
その時は予防策としてサポーターなどを装着することで事前に対処することができることもあります。

例えば、踏み込みによる踵(かかと)は徐々に痛みが出てくる場合が多いです。 その時は「踵サポーター」などで対処することができると思います。

私の場合ですと、腰コルセットを巻いたり、膝のサポーターをつけたり、手首のサポーターを付けたりしていました。
その時に重要だと思ったのが下記の点です。

  • サポーターはサイズが合っているものを選ぶ

  • 練習前に装具の調整や状態をチェックする

  • 正しい位置にしっかりと装着する

特にサイズ感はすごく重要です。 私の場合練習時間が3時間以上行うことが多かったので、サイズ感が小さいと血流が悪くなり痺れてくる感じになっていました。

サイズ感が大きいと全然サポートされず痛みが出てくるので、剣道を競技しながら痛みが出ず、血流が悪くならないような工夫が必要だと思います。

休憩中は外すなど、サポーターの使用方法も工夫しましょう。

怪我後のメンタルのケア:対処法

ここまで梶谷彪雅の怪我事情、予防方法や実際に怪我をした時の対処方法について紹介させていただきました。
次は実際に怪我をしてしまった後の心の持ち方、対処方法などを紹介させていただきます。
私は専門家ではないので、今まで全国大会で優勝するために梶谷彪雅自身が実際にやっていた体験談になるのその点はご理解のほどお願いいたします。

怪我を乗り越えるためのメンタルの意識

実際に怪我をした時は『絶望感』に駆られてしまいます。

  • 「もうレギュラーにはなれないかな」

  • 「次の大会には出れないかもしれないな」

  • 「骨の怪我か。治るのに時間がかかるだろうな」

怪我をした時はもう最悪な気分です。
腰を怪我した時は起きるのに一苦労ですし、手首を怪我した時は風呂桶は持てない、ドアノブも開けれない。筋断裂した時はまともに歩く事もできない。歩けないから自転車なら乗れると思ってコケたり。

怪我でいい事とは何一つありません。 そんな怪我を乗り越えるためには、以下のようなメンタルの意識が求められます。

  • 怪我は回復するという前向きな意識

  • 自分のペースでリハビリや練習を進める

  • 違う部位は強化できるとポジティブに

  • 治ったら強化した部分により更に強くなったイメージ

上記のようにとにかく『ポジティブ思考』を私は意識していました。 怪我をマイナスに捉えてしまうと最初にも伝えた絶望感を毎日感じながら過ごすことになります。

このような怪我をした時にいつも私が心に止めていたことがあります。

『神様は乗り越えられない試練を与えることはない。』

どんなに辛く困難な状況でも、必ず打開策はあるはずです。
それが怪我の場合であれば、他の部分を強化したり怪我の部分をケアをすることです。

『乗り越えられない壁はない。』そう信じて、今できる事をやり抜きましょう。

メンタルケアの具体的な方法

私は小学校時代にも怪我をしたことがありました。 鎖骨(さこつ)の骨折や、左足の土踏まずの上あたりの骨の痛みで松葉杖状態になっていました。

よく怪我をしていた私なので、怪我をした時は他の部分を強化できる事をイメージできていました。初めての大きな怪我が中学や高校の大事な時期だと驚くと思います。

そんな時のメンタルケアとして、以下の方法が挙げられます。

  • 専門家や信頼できる人とのコミュニケーション

  • リハビリや練習のプロセスを楽しむ

  • 次は怪我をしない方法を学ぶ

私の場合は病院の先生と『どうすればいいか』という質問をよくしていました。 そうすると、怪我の部分のケアを方法を教えてもらったり、次怪我をしないための方法などを聞き出すことができました。

病院や整骨院の先生では言うことが違うことがあります。 違う事を言ってるから、どちらかが間違っているという考え方はしませんでした。
2つ方法があるなら、2つの方法を試してみる。 これが私のやり方でした。そして自分に合った方法を取り入れます。

医者に安静にしてください。と言われて、整骨院で周囲のマッサージとストレッチをしてくださいと言われるのであれば、私はストレッチとマッサージを行います。

自分が後悔しない選択を常に選ぶためには選択肢が多い方がいいと思います。 これは剣道でも同じだと思います。

大事な場面で面か小手しか打てないのか、逆胴が打てるかで結果がは変わると思います。 必殺技は多ければ多い方が良いと思うので、剣道の先生が言ってることが違っても私は自分に合った方法を模索します。

怪我をした後の練習再開に向けて

怪我の完治が近づき、練習再開しても大丈夫になった後も非常に大切な時期です。
練習再開に向けては、以下のポイントが考えられます。

  • 医師や専門家との相談を重ねる

  • 急激な負荷をかけないように注意する

  • 自分の体調や状態を常にチェックする

怪我によって長期で練習を休むと、早く練習参加したくワクワクした気持ちになります。 さらには、今まで通りに動けると勘違いしてしまう上に、他の部分は強化されていることで前より速く動けている気分になることすらあります。

練習再開に向けてやる事は『焦らない』です。 練習の許可が医師から出たとしても、スタートは徐々にです。2割程度の力からスタートしてください。

治ったと思って全力で練習して、また怪我をしてしまっては今までの努力が水の泡です。
最初の1週間程度は2割から4割程度に持っていくイメージで練習再開していきましょう。

次の週は6割くらいの力でも大丈夫か様子を見ながら少しづつ負荷を高めることで、自分の怪我の状態と体の状態を把握しながら回復していくことができます。

この練習を再開した時は今までやってきたストレッチやマッサージも欠かさずケアを意識しながら取り組みましょう。
1ヶ月〜2ヶ月くらい時間をかけて、今までの自分に戻れると初めて完治できたと言えると思っています。

梶谷彪雅の怪我後実体験

私自身1ヶ月くらいで「よし。大丈夫だ。」と思って全力でやって、痛みが引かなくなったことがありました。その時は腰だったので、かなり腰の筋力が弱っていることを知りました。

なので体幹や腰回りの筋トレで筋力のコルセットを付ける意識で毎日取り組んでいると痛みを感じなくなりました。
手首の怪我は手首に筋力は付けれず、一生物の怪我となってしまいましたが現役の時よりは痛みが少なくなりました。

怪我との付き合い方は本当に難しいです。

時間をかけても治らない怪我もあります。 試合が近づくとレギュラーから外される恐怖も出てくると思います。
私もそうでした。 しかし、剣道は生涯剣道です。

最終判断は自分次第ですが、無理をして人生を台無しにしないような判断をしましょう。 だからこそ、怪我をしないためのケアが必要になると私は思っています。

ケアの為に私がオススメだと思う道具を2つ紹介します。

第1位:マッサージガン『リバイブ』

普通のマッサージガンは振動が手に来てあまり筋肉に刺激が行きませんが『リバイブ』はしっかり筋肉をほぐすことができて、私は毎日愛用しております。

第2位:ストレッチポール『インフィ』

インフィのストレッチポールは筋肉と骨との『筋膜』をほぐすことができるのでオススメです。
凹凸部分が気持ちが良いので私はYoutubeを見ながら風呂上がりなどに使っています。

Q&A: 練習中の不安を和らげる方法は?

怪我をした人も、してない人も『怪我の恐怖』からは逃れられません。 怪我をしてない人は分からないかもしれませんが「怪我によって明日から剣道ができなくなる。」をしっかりイメージすれば怪我の恐怖が生まれるはずです。

怪我をしてない人こそ、怪我の恐怖を感じてほしいと思っています。 そうすると、怪我をしない為の行動に移すことができるからです。

私も小学生時代は怪我なんかする訳が無いと思ってストレッチなどせず、体が硬直状態でした。 しかし、中学校で膝や腰を怪我してストレッチをするようになりました。

不安を和らげる為には『怪我をしない体に近づける』です。
それでも怪我をしてしまうと思います。

大谷翔平選手なども怪我をしない為の体づくりはしていると思います。 それでも怪我からは逃れられません。
しかし、ストレッチなどやっていなければメジャーであれほど活躍できる選手にもなっていない可能性もありますよね。もっと早く怪我をしたり治らない可能性もあると思います。

できることは最大限やることで不安材料を無くしましょう。

【まとめ】剣道を続けるための怪我とメンタルのケア

剣道を続けるためには、身体の怪我だけでなく、メンタルケアも非常に重要です。

  • 怪我をした時は焦らず、前向きに努力する

  • 練習を再開する時は時間を掛けて100%に持っていく

  • 『怪我の恐怖』を感じ、怪我しにくい体づくりをする

  • 怪我予防にサポーターやストレッチ器具を活用する

怪我を予防するためのサポーター正しい着用や、適切な練習方法を取り入れることが基本ですが、それと同時に心の状態も常にチェックし、必要に応じて適切なケアを施すことが求められます。

心の疲れや不安を感じた際には、適切なリラックス方法を取り入れたり、信頼できる病院の先生や体の事を熟知している先生とのコミュニケーションを大切にすることで、心のバランスを保つことができます。
特に怪我をした際のメンタルのケアは、回復のスピードや再発のリスクを低減させるためにも重要となります。

また、怪我や心の問題に直面した時には、その経験を次に生かすための学びとして捉え、前向きな意識を持つことが大切です。剣道は単なるスポーツ以上のものであり、その中で得られる経験や学びは人生においても大きな財産となるでしょう。

最後に、剣道を続けるために、心と体の両輪で前に進ことが重要です。常に健康で安全な状態で練習や試合に臨みましょう。

今回の怪我との付き合い方を意識する事でより高いレベルを目指していきましょう!

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