読書まとめ『脱マウス最速仕事術』→人に教えるためには、数値化と体系化
『年間120時間の時短を実現した50のテクニック 脱マウス最速仕事術』森 新
一言でいうと
人に教えるためには、数値化と体系化
どんな人にオススメしたいか
・仕事の効率を上げたいホワイトカラーの人
・右上の×ボタンにカーソルを合わせてクリックすることが当たり前だと思っている人
・ショートカットキーを暗記しようとして挫折した人
・部下の生産性が上がらないと悩んでいる人
著者は、ショートカットキーとOutlookの研究家。なにそれすごい肩書。普通のサラリーマンをやりながら研究を重ね、スキルシェアサイト「ストアカ」で好評になって書籍も出版したとのこと。
本書では、ショートカットキーを効率よく覚えるために、丸暗記に頼らないような方法論を提唱している。本稿では、生産性向上のスキルを人に教えるためには、どういう観点で考えるべきかをまとめてみる。
① 現状と改善効果を数値化し、やる気を高める
・著者は1日5000クリック→1000クリックに削減できた。1クリックを0.5秒とすると、1日33分、副題のとおり年間120時間の削減。
・Excelで九九の表を作るのに、速い人は30秒、遅い人は720秒かかる。遅い人ほどマウスに頼りがち。
・単位作業にかかっている時間を計測し、ショートカットキーを駆使した場合の時間と比較する。
② 簡単なものから覚えるよう、順番を体系化
・まずは、キー単体で使えるもの。TabやEsc、変換時のF7・F10、別名保存のF12など。
・次に、左手だけで使えるもの。Ctrl+C、Ctrl+V、Alt+Dや、Ctrl+マウスクリックなど。
・最後に、両手で使うもの。Win+矢印キー、Ctrl+F7、Ctrl+スペースでの複数選択など。
③ キーの意味や語源を理解し、脱・丸暗記
・Shiftは2階に移動、Ctrlは最前面アプリの操作、Altは最前面アプリのボタン操作、Fnは切替スイッチ、WinはWindows全体の操作。
・組み合わせるキーは、頭文字になっていることが多い。Ctrl+L(Left)で左揃え、Ctrl+R(Right)で右揃え、Ctrl+E(cEnter)で中央揃え。※Wordのみ。
・イメージで覚える。Ctrl+プラス・Ctrl+>で拡大、Ctrl+マイナス・Ctrl+<で縮小。
※要点はWebの記事でも読めるので参考まで。