新規参入企業の保有特許について調べる-「ソニー、自動運転LiDAR素子に参入」を例に-
昨年末にソニーが自動運転車両の中核技術であるLiDAR(Light Detection and Ranging)に新規参入するというニュースが流れました。
LiDAR(ライダーまたはライダ)とはLight Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Rangingの略で、日本語では「光検出と測距」または「レーザー画像検出と測距」(出所:Wikipedia)で、車両が周囲環境をセンシングしながら自律走行するために必須のテクノロジーです。
ソニーのウェブサイトには既にLiDARについて掲載されているので、完全な新規参入ということではなさそうです(注:今まではToF(Time of Flight)方式であったのを、今回は近赤外レーザーの受光素子を開発したことで、新規参入と書いているようです)。
2020年1月のCES2020でも”長距離かつ高精度な測距技術により、立体空間を3Dで正確に把握するソリッドステート式「LiDAR(ライダー)」も開発”とありますので。
それはさておき、ある企業が〇〇分野へ参入というニュースが流れると、その企業は現時点でどのような特許を出願しているのか気になるところです。
しかし、「〇〇分野について、自分はあまり詳しくないのだが・・・」となると特許出願を特定する作業も億劫になってしまいます。
今回は王道的な方法以外に「新規参入企業の保有特許について調べる」ための効率的な方法について解説していきたいと思います。
なお、上記のニュースを例にするので、〇〇分野としてLiDARを取り上げますが、LiDAR以外の分野であっても今回の方法は適用可能です。
1. 新規参入企業の保有特許について調べるための3つのアプローチ
「新規参入企業の保有特許について調べる」には大きく2つのアプローチがあります。
1つは
のように、今回の例であればLiDARに関連するキーワードや特許分類を予備検索などを通じて収集して検索式を構築するパターンです。
これが王道の方法ですので、全く問題はありません。
しかし、「LiDARに関連するキーワードや特許分類を予備検索などを通じて収集」するプロセスを効率化する方法が2つあります。
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