特許検索式の日本語キーワード・同義語を網羅的に集めるためには-水素エネルギー・アンモニアで注目される水電解を例に-
「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
昨年10月の菅首相のカーボンニュートラル宣言、そして12月に経済産業省から発表された「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」。
この中で水素エネルギーやアンモニア発電に注目が集まっていますが、
経済産業省の産業構造審議会・グリーンイノベーションプロジェクト部会「エネルギー構造転換分野ワーキンググループ」の資料に水素製造設備である”水電解”について取り上げられていました。
水電解というと水の電気分解を中学校の理科の実験でやったことを思い出します。
今回は、この”水電解”をベースに特許検索式で日本語キーワードや同義語を網羅的に集めるための考え方・テクニックについて解説します。
1. まずはキーワードで検索
まずはJ-PlatPatの特許・実用新案検索メニューで発明の名称=水電解で調べます。
その際に、文献種別のところの[J-GLOBAL]にチェックをつけるのが1つ目のポイントです。
検索してみると、
ヒット件数が3,000件を超えてしまうので、検索結果一覧を見ることができないのですが、タブの一番右側に[J-GLOBAL同義語]がありますので、こちらをクリックします。
こちらは科学技術振興機構(JST)のJ-GLOBALと連携していて、J-GLOBALに収録されている同義語を探すことができます。
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