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知財業界でコンサルタントとして独立する⑨-なぜ独立しようと思ったのか?いつから独立しようと考えていたのか?-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

おかげさまで「知財業界でコンサルタントとして独立する」シリーズを多くの方にご覧いただいており感謝です。

今回はそもそも

  • なぜ独立しようと思ったのか?

  • いつから独立しようと考えていたのか?

の2点について述べていこうと思います。

私が独立したのは2017年、ちょうど40歳の歳でした。シリーズ第1回でも触れたのですが、

10年間:日本技術貿易(NGB)
5年間:ランドンIP

で、15年間勤め人をしてから独立しました。

一応ランドンIPでは日本オフィスのトップではありましたが、サラリーをいただくという点では勤め人でした。

なぜ独立しようと思ったのか?

正直ベースにいうと、NGBから転職されたランドンIPが買収されたのが一番大きな理由になります。

もともと小規模な組織で働きたいと考えており、新卒では連結500名程度の日本技術貿易に入社しました。

転職したランドンIPは、当時120名ほどで、日本や中国、イギリス(その後インド)に拠点を設けてグローバル展開を図るところでした。

NGBからより規模の小さく、かつグローバルで英語を使って働ける、そして日本オフィスのトップというマネジメントを経験できる組織に転職したのですが、それも長くは続かず・・・・

ランドンIPがCPA GLOBAL(現在はクラリベイト・アナリティクスに買収)に買収されることになったのです。当時のCPA GLOBALはグローバルで2,000名規模。

ご存じの方もいるかもしれませんが、CPA GLOBALの主たるビジネスは年金管理です。

ランドンIPは米国特許商標庁のPCTサーチレポート作成業務を請け負っていましたが、それ以外は民間企業や特許事務所がクライアント。どう考えても、年金管理とは仕事のやり方が違うし、馴染まないだろうなぁという予感はありました。

さらにはCPA GLOBALの経営を握っていたのは投資ファンドで、おそらくあと2~3年すれば別の会社に売り抜けるだろうという予想もあり、ことここに至って「独立する良い機会ではないか」と思うようになりました。

上述したように、独立したのは40歳。

NGBに10年在職、ランドンIPに35歳の時に転職して5年在職と、ちょうど5の倍数になっています。

まぁ、これも何かの縁だろうと思い、2017年、ちょうどランドンIPを5年と1か月勤務した後、2017年5月1日に独立起業しました。

いつから独立しようと考えていたのか?

それでは、いつから独立しようと思っていたのか?というと、それは大学時代からです。

大学時代は大前研一さんや堀紘一さんなどのコンサルタント本を読んでいて、いつかはプロフェッショナルとして独立したいなぁという漠然とした想いを持っていました。

ただ、当時は独立=手段ではなく、独立が目的化していたので、どんな分野で独立するのかという明確なビジョンを持っているわけてはありませんでした。

たまたま入ったのが、知財業界で、かつ、その中でも比較的ニッチな調査や分析であったこと、またもともと調査・分析が好きだったので、知財業界の調査・分析でいつかは独立しようという考えが固まっていったと思います(思います、と書いたのは今から振り返れば、そういう思考をたどったかな、と思うからです)。

いつごろ独立しようと考えていたのか?

で、結局話が戻ってしまうのですが、前職が別の外資系に買収される、そしてより小さな組織に、と思っていたのに、結果的に買収されて大きな組織になってしまったのがきっかけの1つ。

また組織のヘッドでもあったので、仮に自分が辞めても組織として成立する目処を立ててから辞める決断をして上長に伝えました。

一緒に働いていた方からすると、「自分が辞めても、、、」というのは都合が良いだろう、とツッコミをいただきそうですが、、、、

ちなみに、ランドンIPが買収されていなかったらどうしてますか?という質問をいただくことがありますが、おそらくそのまま残っていたと思います。

既に辞めてから7年が経過するので、2024年時点まで残っていたか?と言われるとわかりませんが(苦笑)

おわりに

というわけで、過去の私の独立に至る話をしてきましたが、独立しようという想いはあったものの、計画的に独立したわけではなくて、買収という外部要因によって後押しされたというのが正直なところです。

ただ、いつか独立しようと考えていたからこそ、仕事で認めてもらおうとやっていたのも事実です(ここは難しいのですが、独立目的で仕事に取り組んでいたわけではありません)。

「いざ鎌倉」というときに、刀を抜けるように日々精進が必要だな、と考えています。

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