緊急用脱出シューターに関する特許-炎上した日本航空機からの乗員・乗客全員脱出-
「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
元旦の石川県能登地方の大地震に続き、1月2日にも羽田空港で日本航空機炎上という事件が起きてしまいました。
残念ながら海上保安庁の機体に乗っていた5名の方が亡くなってしまいましたが、JAL機の乗員・乗客全員は無事に脱出できました。
このJAL機炎上時に大活躍した緊急用脱出シュート。
J-PlatPatで、緊急用脱出シュートに関連する特許分類を特定すると
B64D25/14(膨張可能な脱出用シュート)が該当しました。
こちら(FI)を使って国内特許を検索してみたところ、2004年以降だと8件だけでした。
エアバスA350の脱出シューターがどこの会社製か分かりませんが、ボーイングや芦森工業の出願が確認できます。
ちなみに昨晩炎上したJAL機を製造したエアバス(AIRBUS)社のB64D25/14(膨張可能な脱出用シュート)に関する特許は以下 ざっと見たところ、ドアや脱出時の表示に関する出願で、脱出シューターそのものの出願はなかったので、どこかのサプライヤから調達しているのでしょうか。
特許調査・分析担当者向け
J-PlatPatでもう少し検索式を拡充させる場合
のようにしました
こちらは上記で既に利用した特許分類です。
脱出シュータ関連キーワードに航空機関連の特許分類をAND演算
A62B1/00(建造物などから人体を降ろすための器具)の下位分類であるA62B1/20(・滑降索,滑降桿または滑降路を用いるもの,例.ホース,管,滑り台,滑りシート)に適用先である飛行機関連キーワードをAND演算しています
特許検索式の作成パターンとしては、
キーワードのみ
特許分類のみ
キーワードと特許分類の組み合わせ
の3つがありますが、上記では2と3を用いたので、以下のようなキーワードのみのパターン1の検索式を追加しても良いかもしれません
ただし、キーワードのみの検索式はノイズがヒットしやすいので、キーワード範囲の広くしすぎずに、近傍検索などを活用すると良いと思います
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