特許分類のファセットの活用法-超電導を例に-
「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
一昨年秋に菅前首相が2050年までに脱炭素社会を目指すと宣言して、あらゆる産業で脱炭素へ向けた動きが加速しています。
そんな中、先日の日本経済新聞に送電時の損失がゼロになる超電導(超伝導)実用化に向けたニュースが取り上げられていました。
超電導(超伝導)については古くから研究開発や特許出願が行われてきましたが、コスト的な課題があり、なかなか実用化に至りませんでした。
上記のニュースでは高コストの課題であった冷却について鉄道総合研究所が世界最長級の送電線を開発したことを取り上げています
今回はこの超電導(超伝導)技術を例に、日本固有の特許分類であるファセットの活用方法について解説します。
1 特許分類の種類
特許分類には、グローバルで利用されているIPC(国際特許分類)の他にの本固有の特許分類であるFI、Fターム、欧州特許庁・米国特許商標庁中心に利用されている固有の特許分類であるCPCがあります。
実は日本固有の特許分類には、FI・Fターム以外にもファセットと呼ばれる分類が存在します。このファセットとは、
で、分野横断的な特許分類です。
J-PlatPatの特許・実用新案分類照会(PMGS)では、
一番下に「広域ファセット」として掲載されています。
ファセットには、
のようなものがあり、今回題材として取り上げる超電導(超伝導)のファセットはZAAとして設定されています。
2 私のファセットの使い方
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