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のあオリジナルETF(高配当バリューファンド)
※これが出来るのはSBI証券のみです。
SBI証券にて9/1より個別株の積立設定ができるようになりました。
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この制度の名前は「日株積立」と呼ぶそうなので、この記事でも日株積立と呼びますね。
この日株積立制度を利用してオリジナルETFを作れるのではないか?と私は考えました。ETFとは個別株の集合体ですから、個別株の積立設定さえしてしまえば完成します。
例えば…
株価1000円のA株を毎月4000円分積立→4株購入
株価2000円のB株を毎月4000円分積立→2株購入
株価4000円のC株を毎月4000円分積立→1株購入
このように設定することで毎月3銘柄に合計で12000円の均等積立ができるようになります。しかも個別株なので、一度設定してしまえば信託報酬や管理手数料はタダです!
世の中には便利なETFや投資信託が多いものの、「かゆいところに手が届いていない」ファンドもあります。
特に、日本株のETFです。
日経平均などの指数に連動するインデックスファンドくらいしかまともなファンドはなく、高配当ETFは「鉄鋼」「自動車」「海運」などの一時的に配当利回りが高いだけの超シクリカル株がふんだんに組み入れられた、微妙なものばかりです。
そこで私から見て財務優良で高配当、かつ増配見込みが高い銘柄を10銘柄選出してオリジナルETFを作ろう!というのが今回のテーマです。
今回は銘柄だけではなく、ちょっとした仕掛けも入れてみます。
それが「計画ナンピン法」です。私のnoteを購読してくださっている方ならお馴染みだと思いますが、この計画ナンピン法はバリュー株投資と非常に相性が良い手法なのです。
■ 計画ナンピン法とは?
「株価が下落した分だけ」購入して、取得単価を下げる行為です。
(例)
株価1000円×100株=100,000円を保有しています
株価が20%下落しました
すると…
株価800円×100株=80,000円になります。含み損が20,000円分できますね?
ここで計画ナンピンを発動させます!
含み損になった20,000円分を下落した株価で購入します。
20,000円÷株価800円=25株
つまり…
もともと保有していた100株80,000円と、新たに購入した25株20,000円を合計して、125株100,000円になります。
これでもともと保有していた評価額に戻り、ポートフォリオが均等に保たれます。
・計画ナンピンのメリット
この「計画ナンピン」のメリットは、割安な株をさらに割安な状態で買うことができる上に、買いすぎを防ぐことができる点です。
バリュー株は割安な時に買うからこそ意味がありますので、株価が下がったら喜んでナンピン買いすべきなのです。しかしナンピン買いは含み損をどんどん増やしてしまうというリスクも同時に抱えているため、買いすぎは危険。そこでお得に買いつつ、損失を増やしすぎないちょうど良い方法が「計画ナンピン」なのです。
・この計画ナンピンをSBIの日株積立で自動化させる
今回のオリジナルETFではこの計画ナンピンを自動化させることが狙いです。
どうやって自動化させるのか?
それが「金額積立」です。
(例)
1株1000円の株を1600円の金額で積立設定します。すると株価1000円の時は1株だけ買付となりますが、株価が20%下落して800円になると2株買うことができます。
※ただし金額積立の単位は1000円・1500円・2000円のように500円刻みです。例ではわかりやすく1600円にしていますが、実際は1500円の設定になります。
ここまでの話をまとめると金額積立設定をすることで、安い金額で多く買い付けることが可能になるわけです。
そして株価が元に戻れば自動で1株買付に戻ります。安い株価では多く買って、高い株価では少なく買うという設定が自動でできるようになります。高配当株は安いところで買ってナンボですからね。
これが日株積立×高配当バリュー株投資の相性の良さです!
・システム上の複雑な問題もあります
ただし、この金額積立には複雑な問題があります。それが「ストップ高」で買付予約が行われるという点です。
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解説します。ここがわからないと金額積立しても狙い通りに約定しません。
(例)
1株2000円(ストップ高2400円)の銘柄を4500円で金額積立設定したとします。はたして何株買付するでしょうか?
4500円÷2000円=2株になると思いますよね?
違うんです。答えは1株です。2株買付するには4800円の金額積立設定にしないといけません。
システム上、ストップ高の株価で買付予約され、約定するときはその日の終値の株価になります。つまり2000円の株はストップ高である2400円で買付予約されて、2000円で約定されてあなたのポートフォリオに加わります。なので4500円の金額積立設定をしても4500円÷2400円(ストップ高価格)=1株しか約定しないんですね。
ここが難しいところなんです。
では「計画ナンピン」が自動で発動するように、2000円の株が20%下落したときに2株買付できる金額設定はいくらになるでしょうか?
2000円の20%下落は1600円
1600円の時のストップ高は2000円
2000×2=4000円←これが金額積立設定価格です
まとめると…
株価2000円
金額積立設定4000円
こういう金額設定すると株価が動かなければ毎回1株約定、株価が20%以上下落すると2株約定するようになります。
感覚的には4000円の設定なら2株約定しそうなんですけどね。ちゃんと検証しました(笑)
それではいよいよ高配当ETFの公開です!平均配当利回りは4.93%です♪
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