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元記者のスキルを活かしメディア露出12件達成!奈良県宇陀市の情報発信を支援
宇陀市では、独自の政策であるエストニア留学の情報発信を支援してくれるメディア配信アドバイザーを募集しました。アドバイザーには元記者の経験を持つ山田さんが就任し、12件のメディア露出が実現しました。
今回は、圧倒的な成果を出した山田さんのプロジェクト中の取組内容や、自治体複業の経験が自社にどう活きたのかについてお聞きしました。
*プロフィール
山田 みかん 氏/株式会社Shireu 代表取締役
千葉県茂原市:広聴アドバイザー
奈良県宇陀市:メディア配信アドバイザー 他2自治体
三重県出身。地方のテレビ局で約10年記者や番組広報として働きながら、副業でベンチャー企業や自治体の事業コンサルタントを行う。顧客のメディア露出を増加させたり、事業展開につながるキャッチフレーズを生み出したりしてきた経験から、今年8月に情報発信の支援に特化した株式会社「Shireru」を立ち上げ。
また、ライフワークとして「教員不足問題」や「若い女性リウマチ患者の高額医療費問題」を継続取材している。
新たなご縁を求めて自治体複業に挑戦
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ーー山田さんの今までのご経歴について教えてください。
社会問題に強い関心を持っていたため、幅広い年代に情報を発信することができるテレビ局に就職し、記者として新卒から8年半働いていました。
記者として、個人情報保護条例の改正やリウマチに苦しんでいる女性などに取材をする傍ら、社会貢献のために自治体の政策など行政の幅広いコンサルティングをボランティアで行っていました。ボランティアを通して、特に“自治体の情報発信”に特化した支援に本格的に取り組みたいの支援に本格的に取り組みたいという気持ちが強くなり、独立しました。
現在は「Shireru」という会社を設立し、スタートアップ企業や、官公庁の広報活動や情報発信の支援を行っています。
ーー山田さんは今までに、千葉県・茂原市や奈良県・宇陀市など全部で4つのプロジェクトに参画してくださっています。自治体複業に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?
実績を積みたいとの思いから、本業に加えて「自治体複業」という形でより多くの自治体と接点を持ちたいと考えたからです。
会社を通して自治体広報の支援は行っていますが、一緒に仕事をしたことが無い自治体との新たなご縁を求めていました。そのときに複業クラウドに出会い、元記者のスキルを活かせそうな茂原市の案件を見つけ、応募することを決めました。
12件のメディア露出を実現!市の情報発信を強化
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ーー今回は、宇陀市のプロジェクトを中心にお話を聞いていきたいと思います。宇陀市が広報分野で抱えていた課題はどのようなものでしたか?
最先端のIT国家として知られるエストニアへの短期留学という宇陀市独自の取組を、外部に発信するノウハウが不足していたことが課題でした。
市としては、本取組をメディアに取り上げてもらい発信することで、子育て世代の移住を促進したいという思いがありました。しかし、実際にプロジェクトが始まってみると、広報のマニュアル化が進んでおらず、体系的な情報発信ができていないという課題がありました。
ーー市外への情報発信のノウハウ不足と体系的な情報発信が出来ていないという課題があったのですね。その課題を解消させるために、具体的にどのようなゴールを設定したのですか?
大きく分けて2つのゴールを設定しました。
1つ目は、全体的な広報スキルの向上です。広報活動はプロジェクト期間だけではなく、今後も続けていかなければいけません。そのため、職員が情報発信に関する知見を身に付け、自走する力をつけることを目標に、広報研修を行いました。
全2回の講座に、合計39人の職員の方にご参加いただきました。分かりやすい文章を書くためのコツや、メディアが興味を持ちやすい表現の仕方をテーマに講義しました。参加した職員の方から、実践的な内容で参考になったという声を多く頂き嬉しかったです。
2つ目は、エストニア留学のメディア露出を実現することです。メディアに取組を知ってもらうためには、プレスリリースでの発信が重要です。元記者としての目線で構成についてアドバイスをし、ひな型を作成しました。プロジェクト終了までに、エストニア留学に関するメディア掲載が12件実現しました。
ーー12件のメディア露出の実現に貢献されたのですね!プロジェクトを通して一番嬉しかったことは何ですか?
メディアの取材が入ったことに職員や地域住民に感謝されたことです。
プレスリリースの発信により、、市内の中学校にもテレビの取材が入りました。そのときに取材を受けた生徒が喜んでいた話を聞き、とても嬉しかったです。それ以外にも、職員の方や市内に住む人から、市の取組が全国的に発信されていて嬉しいという声を聞き、大きなやりがいを感じました。
自治体複業で会社の実績に箔をつける
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ーー自治体複業に挑戦したことで山田さんが得ることができたものは何かありますか?
今まではご縁の無かった自治体と関わる機会に恵まれたことです。
本業でも自治体の支援は行っていますが、まだ付き合いが無い自治体との新たな出会いに期待して自治体複業に参画しました。そして、茂原市をはじめ今までに4自治体と一緒にプロジェクトに取り組むことができました。これは自治体複業に挑戦したから得ることのできた機会だと思います。
また、自治体複業での取り組みを知ってくださった別の自治体から、本業の方でご依頼をいただくことができました。自治体複業の経験のおかげで、会社の信頼度が増し、スキルアップも図れていると感じています。
ーー自治体複業での経験が本業に活きたのですね!これから初めて自治体複業に挑戦しようと思っている人にメッセージをお願いします。
自治体複業は普段出会えない人々と出会い、新しいご縁に出会える貴重な機会です。また、自治体の課題に向き合い、それを解決するための伴走支援を通じて社会に貢献できるやりがいがあります。もし少しでも興味があれば、ぜひ応募してみて欲しいです。
ーー最後に今後のキャリアに関する抱負について教えてください!
今後も自治体の情報発信の支援に注力していきたいです。本業だけではなく自治体複業でも支援をすることで、まだ出会えていない自治体の支援をしていきたいです。
情報発信の手段が多様化する中で、行政の情報発信の仕方も変わっていかなければいけません。自分の知見を活かし、変化をしていく行政を支援することで、私自身も成長していきたいです。
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取材、執筆:井原 沙樹