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自治体複業で自信が付いた!ニッチな職種の採用広報を支援
「行政と一緒に仕事をしてきた経験とキャリアコンサルタントの経験、両方が活かせると思ったのが白井市のプロジェクトでした。」
そう語った波多腰さんは、市のデータを収集する調査員の採用に課題を抱えていた千葉県白井市で採用広報アドバイザーに就任されました。
今回は自治体複業への参画が大きな自信へと繋がったお話についてや、調査員というニッチな領域での採用広報について、詳しく伺いました。
*プロフィール
波多腰 太 氏/株式会社不動産ギャラリー
佐賀県唐津市:道の駅アドバイザー
千葉県白井市:採用広報アドバイザー
4地域の都市公園やスポーツ施設の指定管理者として、場づくり・仕組みづくり・広報業務を担当し、述べ300名以上のスタッフと関わってきました。 国家資格であるキャリアコンサルタントを保有し、企業様のキャリア支援や転職エージェントとしても、中途転職者の支援をしてきました。 現在は、福岡県内の地方自治体にて、レジャー港開発事業や福井県高浜町の地域商社の伴走支援業務の委託事業者としての役目を果たし、自身の経験と知識を活かし、地域をより良くするため、取り組みを続けています。
今までの経験をフルに活かせるプロジェクトに参画
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ーー波多腰さんにとって白井市のプロジェクトは2回目の自治体複業でしたが、普段はどのような仕事をしているのですか?
主に地方創生の仕事に取り組んでいます。
私は今まで、県や市の都市公園やスポーツセンターを管理・運営する指定管理事業に従事してきました。普段から自治体と一緒に仕事をすることが多く、現在は福岡県の港を活性化するレジャー開発事業や福井県の地域商社の伴走支援などに取り組んでいます。
また、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を活かし、キャリアコーチとしてキャリア支援もしています。
ーー普段から自治体と一緒に仕事をすることが多いのですね!自治体複業の中でも白井市のプロジェクトに応募しようと思った理由はなんですか?
行政と一緒に仕事をしてきた経験とキャリアコンサルタントとして働いている経験の両方がフルに活かせるプロジェクトだと思ったからです。
白井市のプロジェクトは、統計調査やデータ分析で用いられるデータ収集に欠かせない存在である調査員の採用に関するプロジェクトでした。調査員を募集しても中々人が集まらないという課題を抱えていました。
労働人口の減少が進む中で、民間企業も地方自治体も採用に課題を抱えていることが多いです。特に自治体は、予算が限られているので、コンセプト設定と効果的な情報発信が重要になってきます。私のアドバイスが白井市の採用広報に大きな影響を与えることができると思い、応募することを決めました。
限られた予算の中で効果を最大化
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ーー調査員の採用を強化するために、白井市のプロジェクトに応募してくださったのですね。実際にプロジェクトが始まり、まずは何から取り組まれたのですか??
大きく分けて2つのことに取り組みました。
1つ目は採用したい人のペルソナを定めることです。応募して欲しい人のイメージを固め、その人たちに仕事の魅力を知ってもらうことは採用広報において重要です。白井市では職員さんと話し合い、「地域の歴史に興味があり、定年退職後に新しいことに挑戦したい人」にペルソナを絞り、広報活動をすることになりました。
ただ、ペルソナ設定も重要ですが、「コンセプト設計」はさらに重要です。ペルソナはその一部分なので、コンセプトを設計することでキャッチコピーも計画等も設定しやすくなります。
また、採用のキャッチコピーを「歴史に刻む仕事!」に設定し、地域を活性化する上で重要な情報を収集する大きなやりがいがある仕事であることをアピールしました。
2つ目に取り組んだことは、チラシ・ポスターの改善です。今までは、情報を文字で詰め込み過ぎていたため、読みづらかったことが課題でした。そこで、情報の取捨選択を行うことで文量を減らし、QRコードを用いてサイトにすぐに飛べる仕組みを作りました。イラストも使用したので、見た目がスッキリとしたチラシ・ポスターになったと思います。
ーー白井市のプロジェクトでは、主にコンセプトの設定とチラシ・ポスターの改善に取り組んだのですね。プロジェクトを通して一番嬉しかったことは何ですか?
自分がアドバイスをしたことが形になったことが嬉しかったです。
実は、先ほどの2つの取組に加えて、認定証の発行も提案しました。地域に関するデータを集め、後世に残す仕事である調査員に任命されたことを、認定証を授与されることで実感してもらうためです。認定証の発行には、ほとんどコストが掛かりませんが、調査員のモチベーション維持に効果的だと思います。
包括的に自治体を支援するために
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ーー波多腰さんが白井市のプロジェクトに参画したことで得られたことは何かありますか?
過去の経験を活かし、白井市の採用広報の改善のサポートをしたことで、自信に繋がりました。
今まで行政と一緒に仕事をする時は、チームの一員として支援していました。しかし、今回は個人の力だけで課題解決のサポートをすることができました。この経験は、自分にとって大きな自信に繋がりました。
2025年度の調査員の募集はプロジェクト終了後に始まるので、昨年よりも応募が集まれば嬉しいです。
ーー自分の経歴をフルに活かせる自治体複業に参画したことで、スキルの自信に繋がったのですね。最後に今後のキャリアに関する抱負を教えてください。
地域活性化や自治体の支援に携わっていきたいです。
人口減少が進む中で地方自治体の在り方は大きく変わっていきます。例えば、白井市のように、採用広報では応募してほしい人のペルソナを定め、コンセプト設計をした上で広報活動をすることがより重要になっていくでしょう。
新しい時代を迎え、今までの固定概念を壊し、変わっていかなければいけない自治体を、今までの経験を活かして様々な角度で支援していきます。
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取材、執筆:井原 沙樹