自分の好きと同じように、誰かの好きを大切にしたい。
好き、というのは、いささか乱暴な言葉である。好きは、免罪符として使われることがある。好きはその人自身が決めるものであって、誰かに決められるものではないにも関わらず。
好きこそものの上手なれ
という言葉そのものは、的を射ている。一方で、「だから、好きになればいい」と誰かに求めることは、違う。
好きを仕事に
これは賛否両論ある。好きなことを仕事にしていても、苦しいことはあるだろう。苦しいことがあったとき、「好きだから頑張ろう」と思うのは自由。一方で、「好きでやってるんでしょ」とその人に言っていいことにはならない。
「好きだったら、〜してほしい」という他者への期待、「好きだったら、不満を口にしてはいけない」という好意への服従
好きってことくらい、自分で決めたい。
そして、自分の好きと同じように、誰かの好きを大切にしたい。