はじめてだけど久しぶりの風とロック芋煮会
「ただいま」
私はそう呟きながら“風とロック芋煮会”入り口の門をくぐった。
2024年9月8日(日)福島県郡山市開成山公園にて
“風とロック芋煮会2024” が開催された。
(実質は7日含めた2日間)
ももクロの玉井詩織さんの初単独フェス!ということで、
私は速攻で行くことを決めた。
ただ、その他にも実は理由がある。
開催地である「福島県郡山市」は私の生まれ故郷なのだ。
ただ、3歳まで住んでいた程度なので正直記憶はない。
母に「あんた開成山公園走り回ってたよ」「めっちゃ高い滑り台があって…」と思い出を話されるも記憶はない…笑
ただ、話を聞く限り開成山公園にはお世話になっていたみたいだ。
元気いっぱいでとにかく走り回る幼少期の私を、公園に連れて行って遊ばせていた、親にとっても感謝してもしきれない公園なのだろう笑
着火式で
「おかえりー!」「ただいまー!」「ただいまー!」「おかえりー!」
というコールアンドレスポンスがあり、全力で「ただいまー!」と叫ぶことができた。本当に帰ってきたんだなと、そこで実感をした。
「実家のような安心感があるフェスだな」
着火式の時点でそんなことを思いながら、大好きな玉井詩織さんの出番を待った。
最初に出てきたのはメガネツインズ。そして次はTHE BACK HORN。
メガネツインズの『Fitting』という曲が本当に心に刺さった。
物事に対する見え方・感じ方は人それぞれ、とメガネで例えて表現している歌。
心当たりしかない歌詞に、強く打たれた。
私はいわゆる「オタク」だ。そして、たくさんのオタクに出会ってきた。
その中で痛感するのは、「良い」と思うもの、「悪い」と思うものは
100人いれば100通りあるということだ。
同じように見えて、実は少しずつ違う。
ただ「ももいろクローバーZが好き」という根っこの部分が同じなだけであって、「ももいろクローバーZの〇〇が好き」の〇〇の部分、そしてさらに細分化していくとどんどん枝分かれしていく。
私は「そういう視点もあるのか!」と着眼点の多様さを楽しんでいるが、時折自分が見えているものが正しいと主張する意見も現れる。
その時は「あー、もったいない」と思いながらスワイプをする。
👓自分がかけているメガネの度数は合っているか?
→過去に取り残されていないか、“今”を見れているか
👓自分に似合うメガネをかけることができているか?
→周りの意見に振り回されていないか、“自己中心”で物事を見れているか
上記のように
「たまに自分がかけているメガネを確認することも大事だな〜」
というところまで考えてしまった。メガネってすごい。
私が実際に持っているメガネは度数が低いし、自分に似合わないというダブルコンボメガネのため、そろそろ新調しに行きたいと思う。
有識者、おすすめのメガネ屋さんがあったら教えて欲しい。
話が逸れたが、本当に私が思っていることがドンピシャで歌われたので、びっくりしてしまった。素敵なステージだった。
THE BACK HORNのステージも初めて観た。
ファンの方に前を譲り、ファンの方の真似をしながらステージを楽しんだ。
「そこクラップー?!」と思う場面もありつつ、2回目にはクラップを決めてドヤドヤしながら楽しんだ。
ステージが終わった後、前を譲ったファンの方の表情はとっても笑顔で、
「ステージ最高でしたよ!」と声をかけるとさらに笑顔になった。
THE BACK HORNファンのメガネを少し借りられたかな。
2組のステージが終わり、次はお待ちかね「ももいろクローバーZの玉井詩織さん」の出番。
ただ、機材チェックの中でトラブルが発生し、ステージが始められない状況に。
ステージ上にはサポートメンバーのへいへいと鋭児の3人。
「大丈夫か…?」というスタッフの表情が見える中、
へいへいが鍵盤に手を置いた。
弾き出したのは『キミノアト』。
そして、モノノフ(ももクロファン)に「歌って」とジェスチャーを出した。
モノノフの大合唱が始まる。
丁度ステージセットの間から木々と空が見える。
まさに春の一大事のようだった。
「私は地元の子どもたちだな!」と思いながら、ステージ裏にいる玉井詩織さんに届け、芋煮会の会場にいる皆に届けと歌った。
ただ、いざ歌うとなると歌詞が分からなくなる現象を受け、オタクとして猛省をした笑
それでも解決しないトラブル。
次に弾かれたのは『青春賦』だ。
「春の一大事だーーー!!」と興奮した。
春の一大事2024の2日目で披露された『青春賦』。
当時、この歌詞でステージの後ろで鳥が飛んでいくのを見た瞬間が、ずっと脳裏に焼きついている。ここの歌詞が大好きなので尚更。
今回のモノノフの大合唱は客観的に観るとどんな感じだったのだろうか笑
ただ、それでもトラブルは解決しない。
ステージ上のサポートメンバーが話し合うことはなく、へいへいが弾き始めたと同時に鋭児の3人も弾き始めたのは『涙目のアリス』。
隣にいたオタクが「やるやつじゃん!」と笑っていた。
このパートでは、歌うモノノフとコールをするモノノフで地味に分かれていて面白かった。私は歌うモノノフでした。玉井詩織さんになりきっていましたね(やめましょう)
ダウンタウンももクロバンドのコーラス担当(モノノフ)が増員し、3曲披露したところで、やっとトラブルが解決した。
流れてくるのは『SHIORI ture』。
大阪のソロコンで聴いたぶりだったので鳥肌がブワァぁぁと立った。
本当にカッコ良すぎてアドレナリンがドバドバ出る。
気がつくと、目の前にメインがグレーで、生地の外側のラインがオレンジ色のふわふわ衣装を着た玉井詩織さんがいた。めちゃくちゃ笑顔だった。
周りから「エッ、可愛い…」しか聞こえないレベルで皆があまりの可愛さに悶絶していた。
1曲目は『Shape』
イントロはダンスを魅せてくれた。
私はダンスを覚えるのが趣味だが、この曲は本当に難しい。
緊張している様子はあまりなく、上手と下手にルンルン歩いて歌い上げていた。
玉井詩織さん本当に凄い。初フェスと思えない貫禄。
2曲目は『涙目のアリス』
1曲目で既に“涙目のオタク”になりつつも、「ああああーーー!!赤ペン先生でやったやつだー!」という予習ネタが脳裏によぎった(伝われ)
涙目のオタク、本当に記憶ない。
玉井詩織さんがちゃんと鍵をかけていたのは覚えている(振り付け)。
気がつくと曲が終わっていて、亀田さんが目の前に立っていた。
MCで亀田さんを紹介し、「水飲むねっ」と宣言してソロコンのタンブラーで水を飲む玉井詩織さん。
オタクの「可愛いよおおおおおおお」というドデカボイスが会場に響き渡るカオスな状況。玉井詩織さんはニコニコして嬉しそうにしていた。
「あー、私はこの笑顔を見るために帰ってきたんだ」と天を仰いだ。
3曲目は『ベルベットの森』
ニコニコしていた表情が、スッと真剣な顔に切り替わった瞬間
あまりのカッコよさにゾワッとした。
そして、スピーカーが近い位置だったからこそ、亀田さんのベースの音が頭の先から足先まで響き渡った。あの瞬間、贅沢に音楽を浴びていた。
「君」という歌詞の度に、特定の誰かを指差すのではなく、手を思い切り広げる玉井詩織さんが大好きだ。
会場一人一人に「君」と伝えてくれているような気がする。
ここがたまらなくカッコいいんですよ…亀田さん凄すぎる…
4曲目は『We Stand Alone』
こちらも亀田さんのベースで披露。
ソロコンで覚えた振り付けを真似しながら、またも贅沢に亀田さんのベースを浴びる。
上手に、下手に移動しながら歌う玉井詩織さん。
亀田さんと目を合わせてニコニコする玉井詩織さん。
全ての玉井詩織さんが尊かった。(全ての玉井詩織さん笑)
5曲目は『泣くな向日葵』
「まだまだ熱くなれますかーーー??!!」(ニュアンス)
夏のライブよりも熱いんじゃないか?!という熱量の玉井詩織さんの煽りから始まったのが『泣くな向日葵』。
本当にあんな楽しそうに煽ってる玉井詩織さんはレアすぎた。
タオルをブンブン振り回しながら、またも上手下手に動き回る。
2023年2月のバレイベ表の『Another World』初披露で上手下手に移動した時
「玉井詩織さんがソロ曲で移動した…」と思っていたのに
1年半後にはソロでフェスに出て上手下手に動き回っている。
当時の私に伝えたら信じないだろう。
後ろ(モノノフ以外)の様子も見たかったな。
6曲目は『マリンブルー』
“風とロック芋煮会“の“風”の部分を持ってきた様子。
「ロックの方(HAPPY-END)じゃないんだ?!」と心の中でつっこんだ。
フッフッフー🎵の箇所で玉井詩織さんが会場にマイクを向ける。
ソロコンでフッフッフー🎵を頑張って歌うも、音源にかき消されていた過去を思い出しつつ、へいへいたちと声出しをした成果を見せる。
玉井詩織さんが「いいね!」と口にしたか、手でオッケーポーズをしたかは定かではないが、オタクのフッフッフー🎵を褒めてくれた。
「今日のために頑張ったんだ」と過去のソロコンのフッフッフーを正当化した。
7曲目は『走れ!』
最後に持ってきました、ももクロ楽曲。
この幸せな空間が終わってしまう悲しみを他所に、右手を挙げる。(振り付け)
ここで玉井詩織さんが腕を左右ではなく、振り付け通りの上下に手を動かした瞬間、振りコピノフとしての血が騒いだ。
「ありがとうーーーーー!!!!!!」と。
この「キミと全力で向き合いたい」の瞬間、玉井詩織さんが会場に向かってマイクを向けた。
「え?」
思考が停止した。(0.0001秒)
玉井詩織さんと掛け合いができる日が来るなんて思ってもみなかったんだ。
最高だった。周りのオタクも前のめりになりながら全力で歌っていた。
何度でも言う、最高だった。
満足げにニコニコしている玉井詩織さんがそこにいた。
本当に可愛い笑顔だった。
そして、夢のようなステージが終わった。
この後には大喜利コーナーで出番があったが、一旦割愛する。
余力があれば後半分を記録したいと思う。
玉井詩織さんの初めてのフェスが“風とロック芋煮会”で本当によかった。
皆さん優しく、
「みんな甘やかしてくれるー!」とニッコニコの玉井詩織さんを
笑顔で見つめていた。
会場でお話ししてくれた、えいたそさんのファンの方も「玉井詩織ちゃん可愛かったです!走れ!は知っていたので嬉しかったです!」と温かい言葉をくれた。
生まれ故郷でこんな多幸感に満ちているイベントがあるなんて、知らなかった。もっと早く知っていればよかったなんて、後悔じみたことは言えない。
今、知ることができて本当によかった。
本気でそう思えるイベントだった。
また来年も「ただいまー!」と大きな声で叫べるといいな。
オタク友達と遠征するのも楽しかった。
来年もオタクと遠征できるかな、母から思い出話を聞きながら、美味しい芋煮を食べて開成山公園を歩こうかな。
もう来年の芋煮会へ思いを馳せている。
(玉井詩織さんが出なくとも、行きたい)
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