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21歳女一人旅、スペイン-バルセロナ編
スペインでは、太陽、そして“人々の明るさ”を存分に浴びた。
今回は、最高の出逢いに恵まれたバルセロナへのひとり旅を振り返りたい。
出会う人、皆んなが明るい
空港から市内まで行きチェックイン前に荷物を預かってもらうため、まずはホステルへ。
ノリノリで音楽を聴いている受付のお兄さんに「Hola‼︎(オラ‼︎)」と挨拶すると「Hola~!」と元気に返してくれる。
手続きを済ませる間も陽気なテンションで、「日本から来たんだね!Amiっていう名前は日本では人気なの?とっても素敵な名前だね」と嬉しい言葉をかけてくれ、更に心が明るくなる私。
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荷物を預け、心も体も軽くなったまま、まずはサグラダファミリアへ。
正直なところ、「とりあえず観に行くか〜」と、ミーハーな気持ちで訪れたのだが、いざ実物を目の当たりにしてそんな「ミーハーな自分」に心の底から感謝した。
「なんじゃこりゃ!」
かなり俗っぽい言い方だが、この言葉がぴったりなくらいあまりの美しさに驚かされたのだ。
有名なランドマークを訪れた際には、「ランドマーク自体」よりもどちらかと言うと「その地にとうとう来ることができたという事実」に感動しがちな私。
しかしサグラダファミリアに関しては、前者への感動が圧倒的に勝った。
繊細で、複雑で、唯一無二だが、同時にすごく上品なデザインに非常に心を打たれた。
サグラダファミリアは2026年に完成予定だそうです。建設中に見られてよかった。
お昼時だからだろうか、サグラダファミリアの周りには軽食の屋台が並んでいてどれも美味しそう。
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ポルトガルの余韻でまたエッグタルトを食す。
パン屋さんでの注文で困っていると、地元の人らしき優しい女性が助けてくれた。
「Muchas gracias(ありがとうございます)」とお礼をすると、その女性は眩しい笑顔で「スペインへようこそ!よく来てくれたね」と言っておすすめのパンなどを教えてくれた。
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美味しそうな匂いにつられてふらっと入ったレストランでお待ちかねのパエリアを食す。
(お店) Restaurant la Llesca
https://goo.gl/maps/QHesnPEinBByr9At5
ここでも店員さんが、「どこから来たの?」「パエリア熱いから気をつけてね!」と明るく優しく声をかけてくれる。
大きなパエリアをひとりで必死に食べていると、「いけるいける!」と応援してくれるものだから、私もテレビチャンピオンさながらに絶品のパエリアを頬張った。
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この時点でスペインには半日ほどしか滞在していないのだが、私はすでに、抜きん出た「人々の明るさ」というものを感じていた。
「スペイン語って、なんか響きが解放的だから、発声するときにも明るい印象になるのかな?」など真剣に考えたほどだ。(スペイン語といっても複数ありますが…)
初のホステル宿泊
古着屋での買い物を楽しみ、一度ホステルへチェックインをするために戻ることに。
実はこの時少しドキドキしていた。
というのも、実はこれが人生で初めての「ホステル」宿泊だったからだ。
さすがの人気観光地バルセロナ、自分の条件に合うホテルを探そうとすると苦学生の自分が捻出できる予算を大幅に超えてしまう。
「まぁ、とりあえず寝られたら良いか…」そんなことを考えて自分にとって初のホステルを予約したのが一連の流れなのだが、これが大成功だった。
ホステルでの出逢い
チェックインを済ませ、談話室へ向かうと1人の女の子がビスケットを食べている。
明るいスペインの人々を見習って「Hola!」と声をかけてみる。
聞くと、マウラは私と同じ21歳のドイツ人で、スペインにはインターナショナルスクールで子供達のお世話をしに来たらしい。
冗談が好きで“明るい”性格のマウラとはあっという間に意気投合。
2人でビーチへ行くことに。
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この時点で時刻は19時前なのだが空がとても明るくて驚いた。
バルセロナの抜け目のない「明るさ」最高!
押し寄せる波から逃げきれず足をずぶ濡れにして大笑いしたあとに、奇跡的な形の石を拾ってこれまた大笑い。
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マウラとは恋愛、将来、恐竜についてまでいろんなことを話した。
その中でも特に、ホステルへ戻る道中で、壁に描かれた落書きをみたマウラが「落書きは、お金を払わなくても誰でも楽しめることができる芸術だ」と言っていたのが印象的だった。
私は、許可を取らない落書きというのは良いものではないと考えている。
しかしそう考えているからこそ、マウラの落書きに対する感じ方が非常に新鮮で素敵に思えたのだ。
自分では至ることがないであろう考え方や感じ方に気づくことができる、そんな瞬間も人との出逢いの醍醐味だと思った。
2日目
朝起きて、マウラは仕事があるので早朝にホステルを出た。「必ずまた会おう」、そう言って互いに別れを告げた。
身支度を済ませ部屋へ戻ると、1人の男性が「これ落ちてたよ」と言って私が床に落としていたネックレスを渡してくれた。
屈託のない笑顔を持つコロンビア人、「ルシアーノ」とも早朝から会話が弾み、一緒に観光をすることに。
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朝ご飯を済ませ、「Arena de Barcelona」という商業施設へ。
ここでは、ひまわりで有名な「ヴァンゴッホ」の特別展示が行われていた。
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ゴッホの世界観を体感できるかなり見応えのある展示だった。
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『ヴァンゴッホは、女性にすぐ惚れてしまうところがあった』という説明を読み、「Oh my god~~~」と悲しんだ3秒後には満面の笑みで写真を撮るルシアーノ。
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「Beautiful~」と言い合いながら写真を撮ったり、「ひまわり」がオランダではなくイギリスにあることを知り「なんでやねん⁉︎」と突っ込んだり、ルシアーノといると笑いが止まらない。
思う存分楽しんだあとはルシアーノおすすめのビールで乾杯をした。
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レモンの風味のビールは初めて飲んだがめちゃくちゃ美味しい‼︎
日本で飲めるところありますかね?
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「チュロスを食べる」という私の目標のために、色んな人にチュロスが買える場所を尋ねてくれたルシアーノ。
ここで強く感じたのは、「笑顔と明るさの強さ」だ。
ルシアーノは、誰にでも笑顔で明るく「Hola!」と声をかけ、とても楽しそうにお話をする。
そして、彼の明るさが反射しているかのように、ルシアーノと話す人も年齢性別に関係なくみんなが笑顔になっていることに気がついた。
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前日の夜に、ホステルのスタッフの人が「あなた素敵な笑顔を持っているのね」という素敵な言葉をかけてくれた。
お風呂上がりで、マスクを着けていないタイミングだったのだが、「マスクがないとそうやって人の笑顔がみられるから良いよね」という彼女の言葉を聞き、「やっぱり会話をする上で相手の笑顔って大事だよな」と感じていたのだ。
”明るい“バルセロナ
ルシアーノだけでなく、マウラや行く先々で出会う明るい笑顔がキラキラのバルセロナの人々と出逢った2日間。
初めてのスペインひとり旅では、太陽と、そして人の明るさに癒され、かけがえのない思い出を作ることができた。
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