21歳女一人旅、トルコ-イスタンブール編 vol,1
ブルガリアには、たくさんのトルコ人が住んでいる。
そんなブルガリアで、大勢のトルコ人に出会い、彼らの話を聞く度に、「トルコ」への熱意は、どんどん強まっていった。
どれほどトルコに惹きつけられていたかというと、こんなに好きなはずなのに「実際に行ってみて、悪い意味で想像を裏切られたらどうしよう…」と考え、行くのをためらっていたくらいだ。
しかし、ブルガリアのソフィアから飛行機で1時間少しの距離にあるトルコ。
「ブルガリアに住んでいるいま、この時に行かないでいつ行くんだ?」と自問し、Haskovo(ブルガリアにあるトルコ人の住む街)から帰ってきた勢いで、イスタンブール行きの飛行機を遂に予約した。
ハスコボに関する記事はこちらから↓
上陸前からトルコを感じる
今回、ラマダン(断食)中に、トルコを訪れることが出来たのも非常に貴重な経験だったと感じる。
イスタンブールへ向かう機内でも、ムスリムの乗客に対して客室乗務員が「機内食を召し上がりますか?」と確認を取っていて、トルコ上陸前から「ラマダン期間」を実感した。
個人的な旅あるある
空港からのシャトルバスを降り、イスタンブール旅行に欠かせない公共交通機関用の「イスタンブールカード」を入手しに地下鉄の駅へ向かう。
機械がうまく作動せず困っているところへ、おじさんがふらっと来て手伝ってくれた。
「これは、お金取られるやつに違いない‼︎ 事前にネットで見たぞ‼︎」と思い、終始警戒する私。
しかし、1分後には手元にしっかり渡した分だけの金額がチャージがされたイスタンブールカードが。
「助けようとしてくれるけどめちゃくちゃ警戒していたら、本当に良い人だった」
当然、おじさんには感謝を伝えたのだが、このような経験、旅あるあるだと思うのは私だけだろうか。
スリや置き引きなどのトラブルに遭う危険性は常にあるので、一見、親切そうに見えても警戒するのは必要なことだろう。
だからこそ、その人が本当に助けようとしてくれていたことに後から気づき、自分が持つ警戒心の調整に難しさを感じることが多い。
とはいえ、危ない人は大勢いるので、人の親切には感謝を示して、今後もトラブルには警戒していくのが最適解だと自分に言い聞かせる。
待望のイスタンブール!
宿泊するホステルの最寄駅「Şişhane」へ降り、目に飛び込んできた光景。
青い空と、トルコの赤い国旗のコントラストは壮観だった。
今回利用したホステルは「Hostel Le Banc」
Hostel Le Banc
https://goo.gl/maps/SDGuawZCHhZ93o4j9
いざ観光
荷物を預けいざイスタンブールの街へ。
ホステルから、港のある「Karaköy(カラキョイ)」へ向かう途中にまず現れたのがガラタ塔。
坂の多いイスタンブールの新市街側。
およそ70mの高さを誇るガラタ塔。
坂が多い立地柄、見る場所によって体感する塔の高さが様々に変化するのが面白い。
海外へ行くと、自分が気に入った本屋さんで、現地の言葉に翻訳された「星の王子さま」を買うのが好きな私。
通りに見つけた古本屋さんを覗いてみる。運良くトルコ語で書かれた「星の王子さま」を発見。
バクラヴァに舌鼓を打つ
20℃を超える気温と、自分自身の興奮で火照った体を休めるため、一度休憩することに。
トルコ人の友人に強くお勧めされたバクラヴァのお店があったのでそこを目指す。
それらしき店を見つけ入店すると、髭の似合う恰幅の良いおじさんが迎えてくれた。
Karaköy Köşkeroğlu
https://goo.gl/maps/hPN44zDN8rEDfTK76
本場のバクラヴァを食べられた嬉しさでニヤニヤが止まらずにいると、先ほどの店員さんがウインクしてくれて美味しさも倍になる。
ここで一つのミスに気づいた私。
美味しいバクラヴァは、何個食べても美味しいはず。
気を取り直して、すぐにお目当てのお店へ向かい続けざまにバクラヴァを頂くことに。
そんな友人おすすめのバクラヴァ専門店はこちら↓
Karaköy Güllüoğlu
https://goo.gl/maps/mBaJTKswKpwBXe6H7
トルコ人の友人のお母様が作ってくれて以来、私のお気に入りのトルコお菓子『Şeker pare』も注文。
夢見ていたイスタンブールと実際に見たイスタンブール
広大な空をカモメが悠々と飛んでいて、対岸にはアヤソフィアやブルーモスクのシルエットがみえる。
お客さんを呼ぶ元気な声が飛び交い、釣りをする人々の周りには、野良猫がぐるぐると回っている。
「思ってた通りすぎる!」
心の底から出た率直な感想はこれだった。
まるで、自分がずっと夢描いていた世界にそのまま入り込んだような感覚だった。
イタリアで見た「最後の晩餐」は思っていたよりも大きくて、本場のパスタはやっぱり美味しかった。
フランスで見た「モナリザ」は想像以上に小さくて、イギリスで見た「ひまわり」はなんかテカテカしていた。
スペインで見たサグラダファミリアは教科書で見るよりも何倍も美しくて、ドイツの電車は噂通り時間通りだった。
こうやって、教科書やテレビで観ていた場所に実際に行ってみて、様々なことに気づく。
私はこんな瞬間が大好きだ。
そして大きな期待を抱いて訪れたトルコでは、行く先々でその期待を裏切られることがなかった。
旧市街散策
夕方からは、ホステルで出逢ったレオニとイスタンブールの街を散策することに。
先ほどのガラタ塔の写真と、雰囲気が変わったのが伝わるだろうか?
この通りは、カフェや雑貨屋さんが多く観光客で賑わっていた。
噂通り、客引きはされるが事前に聞いていたほどしつこい訳ではなく、全く嫌な気持ちにはならなかった。
話し上手で好奇心旺盛なレオニとの食事は本当に楽しかった。
彼氏と別れたことがきっかけで今回の旅を始めたレオニ。
「Do whatever you want」(やりたいことをやっちゃえば良い)と何度も言っていたのが印象に残っている。
そして、「とってもチャーミングで明るくて、開放的で、めっちゃ良いね!」と私のことを褒めちぎってくれたのが非常に嬉しかった。
レストランの店員さんには、「バクラヴァを今日で7つ食べた」と言うと「クレイジー&恐ろしい」と言われたが、これも褒め言葉として受けとることにしよう。
こうして、トルコ旅行はスタートした。
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