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【2期生卒業】1年半の活動実績はいかに!?

こんにちは。2期生の吉田彩乃です。
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます!

2期生が卒業してからあっという間に時間が経ちました。酷暑の夏が終わり、秋の訪れを肌で感じる今日この頃。私は東京を離れ大学のある京都に戻ってきたものの、引き続きアナザー・ジャパンに関わり続け遠方からサポートをしています。

他の2期生の多くは、アナザー・ジャパンがない日常にちょっと慣れてきた頃なんじゃないでしょうか?私にとっては、家族よりも多くの時間を過ごしていたメンバーと卒業後会う時間が少なくなり、最近は寂しさを感じています……

さて、私たち2期生が卒業した今、店舗は3期生が元気いっぱいに運営中ですが、今回の記事では少しだけ2期生にお時間をください!

2期生はどのくらいの売上を立てられたのか。アナザー・ジャパンではどんなことを成し遂げたのかを大公開!私たちの集大成をぜひご覧ください!




売上報告!売上はいかに?

2期全体では、純売上2,900万円・粗利益1,200万円となりました。
1年を通じてたくさんのお客様にご来店・ご購入いただきました。心より御礼申し上げます!

しかし、営業利益は1,900万円もの赤字となり、1期と比較しても約600万円ほど赤字を増やす結果に……

2期生成果報告資料より抜粋

1期の最後の企画展が月予算を達成し、素晴らしい形で繋いでいただいたバトン。しかし、2期ではそれ以上の売上を1度も達成することはできませんでした。

もちろん、本部の方をはじめ、メーカー様直々にアドバイスをいただいたり、メンバー同士知恵を出し合いたくさんのチャレンジを重ねましたが、結果が振るわず。

達成できなかった要因のひとつとして、外的要因があると推察します。
日本一高いビルとして建設されるTorch Towerをはじめとする周辺工事の影響で、アナザー・ジャパン店舗の場所がわかりづらくなり、お客様の足が遠のいているような印象が体感としてあります。

そして何よりアナザー・ジャパンそのものが、工事がやってようと何だろうと、お客様にとって「行きたい!」「応援したい!」と思っていただくための力が足りていないんだということを痛感させられました。

みんなの日々の努力が中々数字にあらわれず、チーム全体の雰囲気もだんだんと重たくなり。やがてメンバー同士でぶつかり、私自身も何度も投げ出したいと思うことがありました。

ただ、少し落ち着いて当時をふりかえると、ぶつかったからこそできた関係性や見えてきた課題・解決策もたくさんありました。そして何よりも「本気でやること」の大切さと面白さを感じました

中川政七商店の会長、中川淳さんが私たちにかけてくださった「死ぬわけではないのだから、何でも全力で挑戦しなさい」という言葉の意味を、アナザー・ジャパンを通じてやっと理解できたように思います。


2期生がアナザー・ジャパンに残したもの

<その① 偏愛特集>

売上では1期生を超えられなかったという結果になりましたが、私たち2期生は「施策」の面ではアナザー・ジャパンに大きな爪痕を残せたのではないでしょうか?そのひとつが「偏愛特集」です。

これは、セトラーひとりひとりがもつ「郷土愛」にスポットライトを当て、個人が強く届けたい商品をピックアップするという短期特集企画。特定の市町村を舞台に、セトラー自身の個性が光る「偏愛」にもとづいてセレクトした商品をラインアップするというものでした。

かく言う私も、自分が担当したキンキ展では愛して止まない「銭湯」を軸に企画を組みました。ぜひ当時のnoteも合わせてご覧ください!


この「偏愛特集」によって、特集期間の対象商品売上総額はなんと最大350%の販促効果。メーカー売上別にみるも、35社中27社において販売額増、内12社は売上向上率250%越えという結果となり、2期アナザー・ジャパンでは売上の主軸を支える企画となったのです!


地元・自分の好きなものに誇りをもち、熱量高く私たちの想いや個性を発信できた特集だったのではないでしょうか?接客においても、自分が担当する特集開催時の熱量はそれぞれすさまじく、正に「偏愛」を爆発させた期間でした。

2期全体を通じては「17」のテーマで偏愛特集を行い、アナザー・ジャパンとしても良い施策だったと認められ、3期以降にも更なるアップデートを経て引き継がれる施策となったのです!

2期としてしっかりアナザー・ジャパンに爪痕を残せ、「私たちがここにいたんだぞ!」という名残があることは率直にうれしく思います。


<その② 過去最大規模の外部出店>

グランスタ出店の様子

2期を語る上では外せないのは「東京駅構内の地下1階グランスタ」でのポップアップ出店です。アナザー・ジャパンにおいて、最大規模そして史上最長となる外部出店イベントでした。

当時のnote記事もぜひ合わせてご覧ください!

本ポップアップ出店では、これまでアナザー・ジャパンに出展いただいたメーカーの商品が勢揃い!オペレーション面では1期生から3期生までが一丸となって、なんと18日間で売上395万円を達成!

店舗ではいつも1ヶ月で平均250万円の売上程度だったため、この数字は私たちにとっては偉業です!

また、2期は経営者のみならず「デザイナー」という役割を担うメンバーがはじめて加わった期でもあります。上記の写真にある店舗の設えも、デザイナーが中心となって考え抜いてくれたものです。

経営者とまた違った視点から店舗を見てくれるデザイナーの存在のおかげで、私たちは1期よりも「アナザー・ジャパンらしさ」を表現できうる商品セレクト、内装、接客を突き詰められたのではないかと感じています。


<その③ メーカーさんとのコラボ商品開発>

2期ではご縁をいただいたメーカーさんにご協力いただき、実に10点ものオリジナル商品が誕生しました!改めてお力添えいただいたすべての皆さまに感謝申し上げます。そしてお手に取っていただき、ご購入いただいたお客様にも感謝の気持ちでいっぱいです。その後どのような形で皆さまの暮らしに寄り添っているのかが気になります……!

こうして振り返ると、2期生は1期生とはまた違ったチャレンジの機会があったこと。アナザー・ジャパンを「深化させる」というミッションにおいては貢献できたことがあったのではないかと感じています。


3期へのバトン、そして2028年に向けて

アナザー・ジャパンは、2028年に完成予定のTorch Towerに店舗を拡大移転させることを想定して始まった中長期プロジェクトです。
2028年以降のフィールドは今の店舗の何倍にもなる広さで、構想計画も着々と進んでいます。

どんなお店になるんだろうというワクワク感を抱いている一方で、私たちはアナザー・ジャパンを2028年までにもっともっと進化させていくミッションがあります。

過去の記事でもご紹介している通り、アナザー・ジャパンは存続の危機ともいえる状態からまだ脱却できたわけではありません。

まだまだ、やれることはたくさんあります。課題だらけです。
2期生ができたことは上記の通り3期生に引き継がれましたが、同時になし得なかったことも引き継ぎました。

年を重ねるごとにアナザー・ジャパンは強くなっていきますので、これからの進化にどうぞご期待ください!

また、この記事をもちまして2期生に関わるご報告は締めくくりとなります。
最後に、前述しましたグランスタ出店を主導してくれた2期生冨田のメッセージで幕を閉じたいと思います。



卒業のメッセージ

8月末をもちまして、2期生はアナザー・ジャパンを卒業いたしました。いつも温かく見守ってくださった皆さま、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

2期生の中には、吉田のように、引き続き3期以降の常設店舗の運営に関わるメンバーもおります。アナザー・ジャパンをより一層深化させてくれることでしょう!

さて、吉田は数値的な面から2期を振り返りってくれましたが、私はもう少し、私たちの目線で振り返りたいと思います。

・・・

2期生最後の企画展であるチュウブ展が終了し、早くも2か月が経とうとしています。終了直後、店舗入替を行う3期生の目の輝きを横目に、2期生の商品や荷物を黙々と片付けた記憶が今も鮮明に残っています。
「やっと終わった」という安堵とともに、リニューアルオープンに向けて準備を進める3期生の姿が眩しく感じました。

1年前の自分も、こんなにキラキラしていたのかな?
アナザー・ジャパンで私は何を学んだのだろう?

2期から3期の店舗入替の日、様々な感情が心の中を巡っていたのを思い出します。

アナザー・ジャパンの活動を振り返ると、楽しかった思い出、つらかった瞬間、嬉しさや悔しさで涙が止まらなかった記憶、心の底から辞めたいと思った日々……この1年半で一生分の喜怒哀楽を味わったように思います。

初めて商談が成立した日。
初めて自分の接客で商品が売れた日。

売上が立って嬉しかった日。
事業者様からの温かいお言葉に涙した日。

企画展担当者同士で意見が食い違い、喧嘩した日。
思うように売上が上がらず、投げやりになりそうになった日。

大学と就活とアナザー・ジャパンの両立に困難を極め、全部投げ出しそうになった日。
企画提案が甘く、本部からの承認が中々得られず悔しくて泣いた日。

振り返ると、毎日が本当に充実していたと思います。
大学に通うだけでは得られないたくさんの経験を積むことができました。
間違いなく、アナザー・ジャパンは私の人生を彩ってくれたと思います。

1年半、一緒に戦い続けてくれた2期生のみんなと本部の皆さん、1期生の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

右も左もわからない状況で飛び込んだ「小売」の世界。
正解がないからこそ、模索し続けることの面白さと難しさを学びました。
経営の「け」の字もわからない私でしたが、少しは理解できるようになったのかな?そうであってほしいな!と思います。

正直、アナザー・ジャパンでのセトラーとしての日々は、想像以上につらく多忙を極め、何度も辞めたいと思ったことがありました。それでも、諦めずに頑張れたことは、今後の人生において大きな糧になるはずです。

また、アナザー・ジャパンでの学びは、社会人になっても活かせるものがたくさんあるなと感じました。経営に関するノウハウはもちろん、報告書や企画書の書き方、チームビルディングや報連相の重要性など……1年半食らいついたからこそ、身をもって実感できる学びだと思います。

アナザー・ジャパンが私の生活からなくなった今、時間に余裕が生まれ、正直少し時間を持て余しているくらいです。燃え尽き症候群とも違う、ふわふわした感覚。解放感、安堵感とも言えるのでしょうか?ずっと当たり前のようにあった時間や空間がなくなったような、不思議な感覚です。

なんだかんだで、アナザー・ジャパンが大好きだったんだなと、この文章を書きながら振り返っています。アナザー・ジャパンでの学びや出会いは、一生の宝物です。

アナザー・ジャパン2期では、
2ヶ月ごとに入れ替わる6つの企画展を通じて、
日本全国の272事業者様から
2,174SKUの商品をお取り扱いさせていただき、
23,293点の商品を
延べ8,854人のお客様に
お届けさせていただきました。

たくさんのご愛顧とご支援、誠にありがとうございました!
3期以降の常設店舗も引き続きよろしくお願いいたします!!

2期生のみんなありがとう!



ライター
アナザー・ジャパン2期生
キュウシュウ:阿部・上田・鈴木
ホッカイドウトウホク:小倉・高橋・冨田
カントウ:黒﨑・清水
キンキ:鈴木・村上・吉田
チュウゴクシコク:大西・三宅川・宮島
チュウブ:沖野・工藤・松澤
デザイナー:今井・谷中

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