~在住・移住・観光~三つの眼鏡を通して見える物
函館を思い返すとどこが思い浮かぶだろうか?自分自身、高校の修学旅行で函館に来た時、見たのは、五稜郭タワー、夜景、朝市、トラピスチヌ修道院と王道中の王道ルート。バスに揺られ街を練り歩く事もせず、有名どころだけを見て満足した。きっと旅行に来ても、これに加えて、赤レンガの金森倉庫を見る程度ではないだろうか?そして観光都市としての函館を満喫する。
しかし、この街には観光都市とは別の顔色を持った場所がある。
それは函館の中心街からすこし外れたところに位置し、暮らしとしての顔を持つ場所、西部地区。
函館山の麓に位置するその場所には、たくさんの古き良き建物が、坂に沿って立ち並ぶ。木の温かみある古民家、色鮮やかな教会、街を行き交う路面電車、疲れを癒す無数の船。
ここには観光都市函館とは全く異なった、暮らしある美しい街並みが、広がっている。そしてこの街には個性のある小さなお店が散在する。
それぞれの店に一人一人の物語が眠っている。
そんな西部地区に魅了された三人の学生が、この街を練り歩き、街の人々の温かさに触れ、街の魅力を教えてもらいながら、まだ自分たちの感じたことのない魅力を見つけていく。
まだまだほんの一部しか知らない西部地区。
これからどんな人に会えるのか、どんな物語を聞かせてもらえるのか、またどんな物語を作っていくのか......
記事を書いていくのはインターン生として函館に在住・移住・観光する三人の学生。三人の違う立場で、西部地区の魅力がそれぞれにどう映るのか、赤裸々に書いていきたい。
在住
東谷湧太(たにちゃん)
北海道大学4年の留学延期の休学生活
人見知り、意気地なし、お金なし。旅するように暮らす事がどういうものなのか、自分なりに見つけ、伝えていきたい。住まいは五稜郭付近。「お金を使わない地元旅行」をモットーに活動していきたい。
移住
藤田花(はなちゃん)
神戸市外国語大学ロシア学科3年生
留学予定だったカザフスタンの授業をオンラインで受講しつつ、素敵なお姉さんとのシェアルームを満喫中。好奇心と想像力を駆使し、函館での日々をぽつりぽつりと綴っていく。現在、地域に入り込むべく、土日祝日はKAMOME(カルチャーセンター臥牛館1F)にてモーニングを提供。他愛のないお話ができると幸せです。
観光
佐伯康太(さえきん)
東京大学文学部哲学専修4年
ひとり旅を趣味とし、大自然や田舎町を訪れる過程で「暮らすように旅する」スタイルに惹かれる。今回その可能性を追求すべく、西部地区へ(予定時期は12月)。滞在型の旅行客視点から見た西部地区の魅力を届けたい。神奈川在住なのでまだまだ秋気分だったが、函館ではすでに雪が降ったと聞き、日本の縦幅を実感中。
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