見出し画像

2007 中南米の旅での想いを再び。

13 December 2007

<そしてCuba>
Guatemala滞在中、旅人の情報交換の会話の中でよく語られること、、。’キューバで楽しんだか、否か。

カストロ氏が病床ということもあって、変わりゆくだろうキューバを今、見なくては!と中南米の旅の行程にいれるのは人気なのだけれど、すごく楽しんだ人、そうでない人の意見がきれいに分かれる、ということはそれだけ個性の強い国、ってこと。
カリブ海のモンテカルロと歌われた華やかな時期/豪華な建築、
Che Guevara/革命、社会主義、音楽、ダンス、手つかずの美しい自然、とその中のどれをとっても一見の価値がある要素がてんこもりですものね。

画像1

というわけで、癒し系の美しきGuatemalaの後の国として、キューバ行きが決定!

二重通貨を持っていて、旅行者に対する物価が高いことは有名(ヨーロッパほどじゃないけど)なのも考慮して、滞在は一般キューバ人の生活を垣間見るごとく、casa particurale(政府公認の民宿)をロンリープラネットで検索して、唯一空いていたところに予約をいれる。
機内では、いつものごとくガイドブックにて渡航先の学習、、。すると、、。予約を入れた場所はなんと、ハバナの危険地帯まっっっただなか。。。!! 
午後に到着、ホストファミリーとご挨拶、知的で優しそうなお父さんの作ってくれたキューバリブレで乾杯♪
それから間もなく同カーサに滞在している他の旅行者がドラマチックな身振りで帰って来た。
スペインから来た彼女らは、カーサから車で20分のplaya de santa mariaから戻りタクシーから降りて歩く途中でひったくりにあい勇敢にもその強盗(少年)と戦ってバッグを取り返した、とのこと。。。(決してまねをしないでくださいね。。。)

画像2

画像17

情報交換のおしゃべりで盛り上げるうちに夜もふけて、酒場好きの悪い癖がむくむくと芽生えまして、隣の部屋のオーストラリア人を無理矢理誘って夜の町に出るも、カーサから歩いて100mtrsの暗闇で、早速強盗場面に遭遇、、。
同行のオージーに、’見るな!!止まるな!!’ と叱られ、早足でその場を立ち去るが、旅行者が健康的に入れそうなバーはなく、危険を避けての一時間の散歩の後、カーサで大人しくビールを啜ったのでありました。。。

画像3

<エアコンも付いている可愛いお部屋だったけれど。。>

画像4

<Casaでの晩御飯>

そんなこんなで、びくびくの初日、
翌日はグアテマラで知り合いになったキューバ在住のサルサ歌手のナタリーさんと連絡がつき、彼女の滞在するCasaに移動、町の空気に慣れてくると、すっかり夜遊びにも慣れてしまい(笑)、自由に楽しく町を歩き建物の美しさ、キューバのリズム、そしてセンスに目から鱗が落ちる毎日です。
感激するのは、ハバナの人たちは一人として、洋服に着られている様な人がいない!ちょっとあり得ない様なコーディネートも、その完璧なボディーと自信に満ちたナチュラルな仕草、それぞれの個性がすうんんんごく素敵に見える!

画像5

画像14

画像6

Havanaに居ると、タイムワープしたかの様な、物語の中に入り込んだ様な、不思議な感覚を覚えるけれど、この街の力強さー作られたディズニーの世界とは対局を行く様な、リアルな貫禄?
街全体が歴史を語る、ハバナが華やかかりし頃50年代のままの家具、電化製品、車、石畳、そしてショーにも当時から積み重ねてきた、地球上のどこでもない、”キューバ”が溢れるくらいに現れている。

キューバには、ゴミがない。
プラスティック食器も黒ずむまで繰り返し使い、自転車のサドルが手作りの木製だったり、馬車も普通の輸送機関として機能している。
物が足りないから、大事に使う。
社会主義の国だから開発が制限されて、手つかずの自然がそこにある。
そこに暮らす人にとっては、お金も欲しいし、自由に旅行もしたい。選択の自由も欲しいでしょうけれど。
ホストファミリーによれば、サービス業に就いてる人の平均的な月収は10CUC(U$10)
国から一般家庭に毎月支給されるのは、米、豆、砂糖、は十分な量だけれど卵は6個に鶏肉一切れだそうな。。。国民のインターネットの使用は禁止、住んでいる町を離れるにも、招待状が必要で、長期は無理、海外旅行なんて夢にも想像できないそうです。

画像15

画像7

画像16

画像12

中南米で一番の教育水準、識字率、高水準で無料の医療、飢えること、病に苦しむことのない若き日のFidel Castro, Che Guevaraが夢見た理想の社会がそこにあったはずだけれど、冷戦、ソ連の崩壊で辛酸をなめ,厳しい生活環境の中でもたくましく、美しく生きる人たちの国。


旅行者の誰かが言っていたけれど、インドとキューバの旅は似ているそうな。。。

画像11

<⬆︎ハバナには美しいけれどメンテナンスが必要そうな建物が沢山>


画像10

画像13

<⬆︎Vinalesにて>

画像8

<⬆︎Vinalesで馬車をヒッチハイク>

’La moral de revolucion esta tan alta como las estellas. -Fidel- 革命の理想は星空のように高く。フィデル カストロ

画像9


画像18






いいなと思ったら応援しよう!