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<8>「いみふ」入院前3月9日
10:50
いま、何か気づいたことがあった。
前からそうだったけど
「何か食べたい」「何か口にしたい」
というのが頭から離れなくてイライラする。
でも、
そこにあるチョコに手を付けることはできないし、
大福だのドーナツだのは、もってのほか。
食べたいのに手が出せないのがイライラだったのだけど、
さきいかとか、酢こんぶはちょくちょく食べられる。
いままで(食べること自体)悪いことだと思ってたけど、
だから、食べちゃうと罪悪感だったけど・・
これは「さきいかなら食べられる」ということでは・・
なので、
こわがらずにさきいかは食べて良いのではないかな。
「食べて良い」この言葉、安心した。
1分40秒
20年後の「振り返り」
ちょっと、意味が分からない(笑w
酢こんぶから、
なぜいきなり「さきいか」が出てくるのだろう
食べたくても食べられない時代は、
思考の大半が食べ物の連想ゲームのようになっています
常に食べ物のことを考えているかもしれない
「食べてはいけない」と考えているのではなく、
「食べたい」
「あの食べ物はなんだろう」
「この食べ物は食べられるだろうか」など、
"食べ物そのもの"へ意識が強烈です
まったく、
今となっては
好きな誰かのことでも考えていてもらいたいものです
「食べて良い」
この言葉は、
当時のワタシにはなかなか尊い言葉だったのです
このころ、ワタシには
食べて「良い」ものと食べては「いけない」ものがありました
病院の食事は食べて「良い」ものでした
この感覚、不思議ですよねえ
蟹コウラ