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<7>「わかってほしい」入院前3月8日

記録 19:21

ビール1本消費。

今日は、X先生じゃなかった。
Fセンセイ・・?
とてもやさしい目をしていて「人」らしかった。
「おばあちゃんの作った料理を全部食べたい」
と言ったら「それは素敵な目標ですね」・・て、言われた。
最高の目標らしい。
・・これが一番の夢なのだと言われたよ。
あまり自覚はなかった。

遠方の祖母が分かってくれなくてつらい
・・ということもうなずいてくれた。
プラス、
T県の明るさとか楽しさにワクワクしているということもわかってくれた。
これからも会って、何かの「出会い」にしたいと言ってくれたよ。

まだ分からないけど、
わたしはX先生よりFセンセイの方が好きかも・・だぶん。
X先生の方が「力量」あるけど(笑
Fセンセイが積極的に会ってくれようとしているみたく感じた。
来週も行く。
酔ってるから何書いてるかわからんぜ。
クロスワードやろう・・。

1分50秒



20年後の「振り返り」

T県滞在の1か月で通っていた
精神科クリニックのハナシをしています
この日の外来は、
主治医のX先生ではなく
代診の「Fセンセイ」だったみたいです
覚えてないけど

Fセンセイ・・確かにいたような気がします
男性だった気がします
心理師などではなく、Dr.です
とにかく受容してくれているみたいですが、
当時のワタシはそれに救われていたようですね

例のごとく、当時の記憶は曖昧です
なぜって、低栄養状態のため
何かの病気のように記憶が抜け落ちています

神経性やせ症(拒食症)の患者さんは、
こうやって
ひたすらに想いを聞き遂げてもらうことも
救いになるのかもしれません
ただ、
ここまで重症化してしまうと
それだけで治せるものではないのも事実
X先生も、M先生も、個性は違えど、
ただ寄り添うだけではない
ピリッとした強さを持っていました

患者さんを確かな方向へ導くことができる医療者は、
聞き遂げることができる上に、
何か一つ芯の通った姿勢を
持っているのかもしれないな、なんて

登場人物の解説はこちらから


蟹コウラ

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