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<17>「気抜けの腑抜け」入院2日目

20年前、神経性やせ症(拒食症)で
入院した中の人が
当時記した入院日記をまとめています

1分50秒

5月7日
07:15 看護師さんによく眠れたかとか、質問された。
07:50 朝メシ運ばれてしまい、起きる。
キャベツ食べた。
ほうれん草にかつお節かかってる(怒。

10:40 売店に遊びに行って、
ダイエットコーラ2本、コップ買った。
11:20 点滴さす。
12:00 昼メシ。

12:40 日記。
13:00 くす玉作り。
14:30 点滴おわり。検温。
15:20 テレビを見にホールへ。
16:00 くす玉作り。

18:15 メシ。
看護師さんがフツーに運んできてくれた。
一人の男の人がとても人がよさそう。
サラダ、味噌汁、ごはん2口。
サラダのドレッシングはフレンチなのに5kcal!
19:20 テレビ見る。
20:40 弟に電話。

21:00 消灯。3時に起きた。
ダルくて眠れない。


20年後の「振り返り」

野菜のおひたしに
「かつお節」をかけてはいけません(笑
それも立派な「カロリー」です

拒食症のカロリー狂は
並大抵の理解ではついていけないでしょう・・笑

当時は「野菜のみ」であれば食べられました
かつお節はカロリーがあるのでダメです
へたすると、醤油も嫌なときがあります

当時は、ダルそう
後日談、M先生より聞いたのは
「体の状態が悪すぎて
認知療法の前にとにかく体(命)の維持だった」
とのこと
死線を歩くがためにダルいのでしょう

加えて、
入院をしてしまったことで、
"がんばる"必要が無くなったことも
気が抜けてダルさにつながっているのかと

入院当初は「もう頑張らなくていいんだ」と、
漠然と思っていたことを覚えています

何を頑張っていたのやら
やれやれ


蟹コウラ



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