
英検1級 英単語大量暗記メソッド(スケジューリング編)
皆さんこんにちは。 anonymousと申します。
前回の記事では、英検一級合格にあたり、私がどのように戦略を立て、どのような順番で学習を進めたのかという考えを書きました。
大まかには、英単語暗記とライティングを重点的に攻略していくということをお伝えしましたが、今回からの記事では、英単語暗記において絶対に外せない考えである3点について、3記事に渡ってお伝えしたいと思います。
英検一級で最大の壁となるのが単語というのは言わずもがなの事実かと思います。具体的にはこの英単語レベルとカバーする量の多さが、英検一級の難しさを最も引き上げている要因だと考えています。人によって戦略が違うとはいえ、この一級レベルの単語を何とかしない限り、ほぼ“スタートラインにすら立てない”と思ってもらっても差し支えないと思います。しかし、逆に言えば、この英単語暗記さえ乗り越えてしまえば、一次試験突破はかなり現実的になってきます。
私が英単語やフレーズ等暗記する際に必ず実行する3ポイントは、下記の通りです。
①無駄を極限までそぎ落とす暗記スケジューリング
②理論上100%暗記を可能にするカード暗記
③暗記効率を爆上げするイメージ暗記
大学時代から少しづつ思考錯誤し、徐々に精度を高めた方法であり、今では暗記の際に必ず実行するテクニックです。
本記事では①を解説します。ではいきましょう。
無駄を極限までそぎ落とす暗記スケジューリング
そもそも、無駄な勉強とは何なのかということについてですが、私がここで言う無駄な勉強とは、「一度触れた内容を試験本番で頭から引き出せるまでに至らなかった勉強」と定義します。2、3回程度は勉強したが、結局本番で思い出すことが出来なかった場合、この数回の勉強に要した時間、労力は無駄となってしまったのではもったいないですし、避けたいところです。単語に限らず、暗記において最も重要なことは、触れる回数をどれだけ確保できるかだと思います。1回や2回で覚えられれば誰だって苦労しません。ですので、触れた内容の取りこぼしを可能な限り少なくできるよう、いかに効率よく復習回数を増やしていくかということを真剣に考える必要があります。
私のこのスケジュール方法では分散学習で、最低10回は復習することを前提としています。1回勉強したら、何日か置いて2度目の復習、さらに、何日か置いて3度目の復習、4度目、5度目、、、、のように、徐々に間隔をあけていきます。暗記する項目を数時間でまとめて一回で勉強して後はずっと放置ではなく、このほうが効率的に覚えられるからです。また、分散学習をするうえで大事なのは、一周目で学習した項目の学習日付をつけることです。これをするかしないかで全然変わってきます。これらを踏まえ、すべてエクセルで管理しながら勉強していきます。
では具体的に説明します。
まずは下記写真をご覧下さい。私が英検1級に向け使用していた管理ファイルの一部です。
今ここに英単語が100個あるとします。この100個の内、1~30個を1月28日に学習しました。そしたら、①1~30を「1」と番号をつけて、②1周目の欄に2020年1月28日の日付を記入します。
次に、②で記入した1周目の学習日から、2~10周目に「1」を学習する日付を設定します。
学習間隔は人それぞれで良い気がしますので、参考までですが、私なら、
2周目は1周目の1日後、3週目は2周目の3日後、4周目は3周目の3日後、
5周目は4周目の4日後、6周目は5周目の4日後、7周目は6周目の5日後、
8周目は7周目の5日後、9周目は8周目の6日後、10周目は9周目の6日後と
設定します。③上記の学習日を記載します。
最後に、④学習済みのもの項目は分かりやすいようにグレーでハイライトしておきましょう。
これで、1項目分の勉強した際のスケジューリングは終了です。「1」については、上記に記載したスケジュールに沿って、2、3周目と復習します。
翌日の1月29日になりました。エクセルを開くとまず、「1」の2周目が1月29日と記載されているので、今日はこれを復習すればいいんだなと分かります。で、「1」を復習し終わったら、⑤グレーでハイライトしておきましょう。
はい、今日はさらに学習を進めます。31~60番目の単語を学習したのでこれらを「2」とします。以下、同様の手順でエクセルに記入します⑥、⑦、⑧。
上記の①~⑧を繰り返しながら、単語学習を進めていくわけです。
実際、2020年1月29日ではさらに、61~80番目を「3」、81~100番目を「4」として、進めていきました。
このように進めていくと、エクセルを見れば、今日は何を復習しなきゃいけないのかが一目瞭然ですし、「ああ、今日は復習する項目がめっちゃあるから復習メインだな」とか、「今日は復習する項目が3つしかないから、学習を進められそうやな」と臨機応変に勉強できます。
実際私の場合では、英検1級に向けてどれだけ少なく見積もっても、単語とフレーズすべて合わせて4,500個は覚えたのですが、そんな数をいちいち、これはいつ勉強して今は何周目で~なんて把握しきれません笑。しっかりと復習日を管理して、極力無駄のない学習が出来るかで合否が決まってくると思います。(特に社会人であればあるほど、無駄な勉強をしないことが重要です。)
今回は以上となります。あくまで私の一例にしか過ぎませんが、出来るだけ効率良く、重層的に勉強できるかが暗記のキモであると信じていますので、参考になれば幸いです。本記事を最後まで読んで頂きありがとうございます!!