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英検一級 ライティング満点獲得者の英作文、二次面接対策メソッド

皆さんこんにちは。Anonymousと申します。 

これまでの記事で、英単語の大量暗記について語ってきましたが、ようやく今回が、ライティングと二次面接対策についての記事となります。前回までの内容については下記をご参照下さい。

英検1級 合格点奪取のための思考法と戦略的アプローチ(概要編)

英検1級 英単語大量暗記メソッド(スケジューリング編)

英検1級 英単語大量暗記メソッド(100%暗記するまで帰れません!!編)

英検1級 英単語大量暗記メソッド(イメージ暗記編)

ライティング(及び二次面接)について解説していきますが、まず一点注意して頂きたいのは、あくまで本記事の内容は「参考程度までにとどめて頂きたい」ということです。私は2020年第一回の英検一級試験に初回受験で合格しました。(ライティングは満点でした。ドヤ笑)しかしながら、私がこれから解説する方法が、読者個々人において最適であるかどうかが分からない点と、前提条件としての受験時の私の環境も少し特殊であるため(ここも後ほど説明します。)、再現性があるかは未知数です。ですので、「こんな人もいるんだ~ ふ~ん」ぐらいのノリで見てもらうのが正解かもしれません。参考にして頂きつつ、どのように勉強するかは各自の自己責任で。それではいきましょう。


英検一級のライティングでは、「与えられたテーマ」について、自分の意見とそれをサポートする具体例(body)を3つ書く必要があります。例えば、テーマはこんな感じ。

Should Japan have more lenient immigration policies?
Agree or disagree: Globalization is a positive force in today’s world
Agree or disagree: World hunger will decrease in the future

こういった、正解が無いようなテーマについて、持論を様々な切り口から展開していく必要があります。そして、その切り口のネタを3つ用意するというのが、慣れない人にとって大きな壁となります。私も例外ではありませんでした。
特に英検一級では問われるテーマのジャンルが多種多用であるので(現代社会、人権問題、犯罪、経済、科学、IT、医療、教育等)、最低10~15ジャンルくらいはある程度書けるように準備することをオススメしたいです。

私の場合、切り口さえ浮かべばそれなりに文章を書くことはできる(合格点は狙える)と考えていたので、本番当日に、いかに切り口を思いつくかが勝負であると思いました。
そして、試験日は2020年6月28日でしたが、単語暗記にメドがついた4月中旬頃から本格的な対策を始めたので、実質的に2か月半で対策を講じる必要がありました。この短い期間に、私が行ったのは以下の3つです。

①ネタの大量ストック(暗記)
②アウトプット練習(演習)
③表現のストック

①ネタの大量ストック(暗記)
英検のライティング対策は、人によって大まかに下記の2パターンに分かれる気がします。
Aパターン:既存の教材の文章を覚えていく
Bパターン:自分の意見を文章として書き、それを覚えていく

私の場合は、Aパターンです。そして下記の教材を覚えていきました。
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音声がついているのもポイントです。後ほど説明します。

Bパターンでも良いのですが、私の場合2か月半の対策ではさすがに時間がかかりすぎると判断し、Aパターンでの対策をしました。必要十分に内容がまとまっており、これを覚えるだけでも高得点が取れるように構成されていることを考えると、やはりコスパが良いです。時間の無い自分にとってこれほどありがたいことはないです(笑)

では、どのように覚えていくのかについて解説しますが、下記記事で、イメージ暗記が良いと解説しました。ここでもイメージ暗記を駆使していきます。

英検1級 英単語大量暗記メソッド(イメージ暗記編)

例えば以下のような文章があるとします。

Some studies have shown that happy, well-rested workers are more creative and successful at their jobs. Also, happy workers are healthier than unhappy workers, and employees who get adequate sleep are less likely to make mistakes.


次に、上記の文章を、可能な限りイメージのみで置き換えたパワポスライドを作成します。

どういうことかというと、下記のようなイメージです。

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分かりやすく、英文と各写真を対応させると下記のようなイメージです。

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各英文とイメージで1対1対応で置き換えているのが分かるかと思います。
こういったパワポスライドを、完璧に頭に叩き込みたい文章全てに対して作成していきます。(サラっと言ってますがこの作業は超大変です笑)

②アウトプット練習(演習)
覚えたい英文をイメージ化できたら、それを用いて頭に叩き込む練習です。
基本的に下記記事で紹介したようなスケジュール感で練習します。ここでは、仮に10周すると仮定します。
英検1級 英単語大量暗記メソッド(スケジューリング編)

1. スライドと英文の刷り込み。
スライドを見ながら、英文の音声聞き、音声に合わせてシャドーイングします。頭に英文とイメージを擦りこんでいきます。(目安:1~4周目)

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2. アウトプット練習(スライドのみ)
1.である程度練習し、イメージとスライドが頭のなかで連動するようになったら、次はスライドだけを見て、音声なしで英文を言えるようにアウトプットする練習をします。(目安:5~7周目)

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3. 暗唱
何も見ずに、頭の中でスライドを思い浮かべ、英文を暗唱します。ここが一番重要でかつ、最も負担がかかります。(目安:8週目~)

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ここまで来ると、覚えた文章を、ソラで暗唱できるレベルまで仕上がってきます。実はこれはもう二次試験のスピーチ対策でもあったんですね。

4. 問題演習
ある程度、ネタのストックが増えてきたら、まずは上記の「最短合格!」の問題を実際に問題を解いてください。ここで初めて、紙に文章を書くということをしました。
その場合は、実際に覚えた文章をそのまま、100%完コピして書き切れるかどうかテストしてください。
ある程度の量を上記本で練習したら、過去問に移行してください。過去問などで演習する場合は、「最短合格!」で覚えた文章を100%再現する必要はなく、ストックしたどのネタが使えるか考えながら、都度適切な表現を盛り込んでなんとか書き切る練習をしてください。ここで初めて自分のoriginalityが文章に現れてきます。

③表現のストック
②の4.で問題演習していると、書いている途中で「ん?この表現って英語で何て言うんだろう?」という疑問が浮上してくると思います。こういった点は放置せずに、必ず演習後に調べて都度使えるように覚えていくと良いです。自分が書いた文章を添削に出してチェックしてもらうのも重要です。ある程度自分で書けるようになった文章を、より自然なレベルに引き上げる微調整の段階です。


以上が、私がライティング及び二次面接対策で行った勉強です。
「いや、理屈は分かるけど、文章思えるのにわざわざパワポスライド作るのメンドくさくない?」と思うかもしれません。確かにそれはそうで、慣れないとスライド1枚作るのに1時間半とか平気でかかったりします。しかし、アメリカの政治家リンカーンの「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。」という名言にあるように、これは斧を研ぐ作業と同じなワケです。長い目でみて一番効果的な学習をするために、あえて泥臭い準備が事前に必要であるというのが、この記事の主旨です。(そうなの?!笑)

最後に、実際に紙に書いていくという練習が、ギリギリまで出てこなかった理由について。
まず1点目は、とにかく時間がなかったということです。冒頭にもあったように、約2か月半しかなく、かつ、いかに「ネタ」を思いつくかが勝負だと考えていた私は、思い浮かべてからアウトプットにかかる時間効率が、書くよりもしゃべった方が遥かに良いと考えていました。ライティングは推奨される200~240語程度を書こうとすると、私は25~30分程度かかってしまうのですが、しゃべるだけなら5分程度でもいけます。なので、ギリギリまで書くという練習はせず、時間の圧縮に努めました。
しかし、決して勘違いして欲しく無いのが、「書く」ということを私が軽視している訳ではないということです。2点目の理由として、実際に書いて練習する回数が少なくて済んだのは、「仕事で英語を頻繁に使っており、英語で書くということ自体慣れていて抵抗がないから」というカラクリがあるからです。ネタさえ思い浮かべば、ある程度は書けてしまうというのはこれが理由です。これは当時仕事がハチャメチャに忙しく、試験が近づくにつれてロクに勉強する時間も確保できなかった私が持っていた唯一のadvantageだったと思います。なので、そいった環境下ではない方であれば、当然に書く練習をより多くこなす必要があるはずです。その点は念を押しておきたいと思います。

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当時の練習ノート。練習回数は過去問も全て含めて多分20回程度。



今回の記事は以上です!!

これまで、英検一級における英単語と英作文について、記事を書かせていただきました。英検1級に関して、私が出し切れることはほぼ全てこのnote記事に出し切ったので、いったん一区切りかと思います。英検1級に受かってしまえば、かなりの基礎力がついており、自分のやりたいことと織り交ぜながら英語力をより実践的なものへconversionしていく段階にスムーズに移れるかと思いますので、これから英検1級にチャレンジされる方は本当に大変ですが頑張って下さい! また何か新たに気づいたことがあれば、noteに書いていこうと思います。(忘れた頃にひっそりと更新してるかも笑)

それではまた!!!!!




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