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Tinderでぼったくりにあった話
朝倉未来やYouTuberのヒカルが潜入したぼったくりバー。あれは実は本当にあります。
まずぼったくりバーのシステムを簡単に紹介。
基本は普通のバーに見せかけているが、チャージ料やサービス料などがアホみたいに高く、最終的にお会計がとんでもない額になるというもの。
では早速実体験をどうぞ。
【マッチング編】
いつものようにTinderで高速スワイプをしていると、ギャル系の子とマッチ。自分はあまりそっち系の人とは付き合いが無いけどこれも何かの縁かと思い、メッセージを数回。
するとすぐに向こうから「今日○○(場所)で会えますか?」というメッセージが。
大体ここで怪しい。たまに本当にすぐ会える人もいるけど、基本は怪しい。この時点で怪しいと感じつつ、とはいえ「女だろ?いざとなっても殺されることはないだろ。実際怪しいとして会ったらどうなるんだろうか。」という軽い気持ちと好奇心で約束を取り付けた。
【待ち合わせ〜入店編】
1時間後くらい。指定の駅で待ち合わせ。急なのでもちろん店を取ったりはしていない。
まず写真と全然違うことに萎えた。ギャルではあるけどちんちくりんのぽっちゃり系。まぁいい。ヤレるならヤりたい。
「私行ったことあるバーがあって、そこでもいいかな?」
まー別に構わないかな。店探すの面倒だし決めてくれるなら助かる。そんな気持ちで承諾。チビぽちゃギャルについていく。
ついたところは雑居ビル。ドアには店名が無い。この時点で少し帰りたくなったが、歩いている時のトークの感触は悪くなかったしここまで来て帰ると言い始めるのもよく分からないので入店。
【入店後の異変編】
入店するとわりと綺麗な内装。ただ客は1人もいない。平日とはいえ19時くらいでこれは、、(ちなみにコロナ前)まぁ隠れ家的な感じだしこんなもんか。
テキトーにハイボールとチビぽちゃもオススメのカクテルを注文。お通しのスナックをつまみつつ乾杯してトーク。
ここで異変。
チビぽちゃがとんでもない速度でオススメのカクテルを飲み干していく。高速で3杯くらいおかわりをした後は、「ダブル」という謎の注文方式で速度を2倍に上げていく。
(おいおいこれ会計割り勘でも合わんぞ。。どう多めに払わそうかな。。)
などと考えていた。それでもまぁ1時間くらいは飲んでいた。
そして店員から声がかかる。
「かなり注文をされているようですので大変失礼ですが、ここで一旦お会計をいただけますでしょうか。」
【驚愕の会計編】
通常あり得ない申し出だが、チビぽちゃの飲みっぷりも常軌を逸していたのでまぁ納得してOKをした。そこで出てきた金額を見て、全てを察した。
「¥134,000」
1桁間違って、、はいない。13万4000円。
コレ、ぼったくりバーのやつですわ。瞬間的にそう思った。ぼったくりバーの存在は知っていたけどまさか自分に請求が来るとは思っていなかったので少し笑いそうになってしまった。
「ちょっと、、明細見せてもらっても良いですか?」
まずは冷静に対応しようと思い明細を依頼。サービス料や席料も凄かったが、一番大きかったのはチビぽちゃ注文のオススメカクテル。1杯3500円でダブルだと7000円。これだけで10杯以上飲んでいたため、7万を超えていた。
「これは高過ぎますね。申し訳ないですが払えないです。」
店員にハッキリと言った。
「ですがメニューにもしっかり記載しています。注文した上で払えないというのは困ります。」
たしかに書いてある。。ここから戦いスタート。
【絶対に払わない編】
正直ぼったくりバーに払う金なんてない。ということでこの時点で絶対に払わないことを決めていた。
「とはいえ常識外の会計なので払えません。」
全ツッパ。とにかく払わないという強い気持ち。この辺りから店員の態度が強くなってくる。
「当店ではカクテルや内装などをこだわって作っているため、このような料金でやらせていただいてます。後からごねられても困ります。」
「払わないということは無銭飲食ということになりますが。もしそうであれば警察に連絡させていただきます。」
何が警察やねん。しかしこっちはたしかにメニューにあるお酒を頼んでいるので、コレ本当にこっちに正義があるのか?とは少し揺らいでいた。やり口がうまい。
「んー。とはいえ高過ぎますね。こちらとしては払う気は無いですね。なので警察を呼んでもらっても構わないです。逃げたりはしないです。」
こう返す。法的に勝てるのかはよくわからんけど、黙って払うのだけは無いなと思った。ちなみにチビぽちゃは怯えているフリをしていた。お前どう考えてもグルだろ。
「じゃあいくらなら払えるんですか?今いくら持ってますか?財布見せてもらってもいいですか?」
とんでもない店員である。店員が財布を見せろなんて言う店がどこにあるのか。でも実際こんな状況になったら財布見せてしまう人とかもいるんだろうな。そこにつけ込んだ手口である。
「あなたに見せたくないので見せません。だから警察呼んでください。判断を任せたいです。」
この一点張りしかできなかった。当たり前だけど警察は呼べないので店員はその点に関しては、はぐらかしてくる。
「知り合いに弁護士がいるので連絡させてもらいます。これであなたを訴えることも出来ますので。勤務先にも連絡がいくのでクビになるかもしれないし、今の額よりも多く払うことになりますよ(1分ほどスマホで電話する小芝居)」
次から次へと脅し文句が止まらない。ただ暴力の臭いがしなかったのは運が良かったのかも。
「だから警察呼んでくださいよ。それか自分が飲んだ分だけなら払いますよ。ハイボール2杯とお通し代。」
実際これだけでも1万円くらいになっていたが、飲んだ分すら払わないというのはマジでヤバい気がしたのでこう言った。
ちなみにチビぽちゃはグルという前提で会話が成立していたのは面白かった。もちろん明言はしなかったけど。
「いやいや、とはいえ払っていただかないと。キャッシュカードありますよね?おろしてきてください。もう10万円でいいので。」
あくまで払わせに来る。こちらも無理矢理店を出るのはガチで無銭飲食っぽいので出るに出られず。
ここから30分くらい追加で色々脅される。結構怒鳴られたりもしたし、凄かったけど意外と恐怖は感じなかったしそこそこ冷静でいられた。途中あまりの茶番に笑ってしまって怒られたりもした。
【解放編】
こうして時間だけが過ぎていき、店員もついに諦める時が来た。
「もういいです。払わなくていいんで出て行って下さい。二度と来ないで下さいね。出禁ですから。」
「え?払わなくていいんですか?」
逆に聞いてしまったが、どうやら1円も払わずに済むらしい。ハイボールすら無料である。ということでお言葉に甘えてチビぽちゃと退店。
これは後から考えると次のカモが入店するタイミングだったのかなと。多分1組ずつしか対応出来ないしねあの方法だと。
「無事に出られてよかったね、ごめんねあんな店だと思わなくて。。」
チビぽちゃは言う。演技がうますぎる。本当に怯えてる顔をしていたし、今も本気でこれを言っているように見えた。「いやお前グルだろ?笑」とは言わずに別れた。
ということで、以上がぼったくりバーの実体験ですね。
後で調べたところによると、一度金を払ってしまうといくら法外な値段であれ取り返すことは難しいらしい。
つまりさっさと払ってしまってから警察に駆け込んで取り返してもらう!という方法は使えないということ。
我々に出来ることはそもそもTinderで会った女が指定する店には行かないこと。そして店員に恫喝されても払わないこと。ただし命の危険を感じたら金で解決すること。そんなところでしょうか。
まぁマッチングアプリはこういう怖いことも普通にあります。投資詐欺とかも流行ってるみたいだし、騙されないように。
基本的に女の方からグイグイ来るパターンは怪しいと思った方がいい。本当にグイグイ来る人も中にはいるから難しいんだけど。。まぁ警戒するってことで。
対処法は簡単で、すぐに会おうと言ってくる相手とは会わないってこと。詐欺系の人は時間をかけてメッセージをすることは少ないので。時間をかければ格段に引っかかりにくくなると思う。
こんな感じですね。
マッチングアプリはこんなんがあっても有り余るくらい楽しめるので是非!