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シンガポール駐在員生活③〜教育編

仕事が忙しく、だいぶ日が空いてしまったが、未だシンガポール駐在中、いよいよ6年目に突入した。

さあ、次はシンガポールの教育環境について。
オリラジのあっちゃんもシンガポールへの移住を選んだ理由の一つとして教育環境を挙げていた(うろ覚え)し、冒険投資家のジム・ロジャーズも、子供が英語・中国語(及びそのカルチャー)を学べるとしてシンガポールに住んでいる。
では、英語の出来なかった一般家庭の我が子が現地校で過ごし、どう感じているか、共有したい。


未就学児の教育環境(現地校)

学校選びのポイント

未就学児が通うプリスクールは、日本人幼稚園を代表とする日系と、ローカル、インターに大別される。
我々は、現地ならではの経験を希望しつつも、比較的お財布に優しいローカルとインターの間に位置するプリスクールを探した。

現地校は、流行りのモンテッソーリやSTEMをアピールポイントとするところが多いものの、そうしたスクールは園庭が無いところが多く、関心はありつつも選ばず。。
選定のポイントとしては、カリキュラム、先生の質(≒英語の訛りが無いこと)、ファシリティ、生徒の国籍(多様性)、学費といったところ。
最終的に、最近日本でも注目されている国際バカロレア(IB)に準拠し、Unit of Inquiry (UOI)に特色のあるところを選んだ。これは、子供達がテーマ毎に自身の関心を掘り下げて皆の前で発表する、所謂アクティブラーニングといったものだ。

今だから分かること

3年間プリスクールに通った我が子をみていて思うのは、一部の早熟な子供(Gifted)を除いて、幼少期の教育はコスパが悪いと感じた。

私がこだわったカリキュラムについて、幼稚園が地球温暖化に関するプレゼンテーションをしたところで、親が手取り足取りサポートするところが多く、(少なくとも我が子は) 自発的に情報収集し、人前でスピーチするようなことは無かった。

小学生の教育環境

地場プリスクールを経て、その後、長男はインター校に丸4年、次男は日本人小学校に通っている。
2人ともインター校に通わせたかったものの、語学の習得スピードは人によって大きく異なり、次男に関してはダブルディスアドバンテージと言われる、日本語も英語もできないリスクを惧れ、日本人小学校を選んだ格好だ。

海外駐在の醍醐味、インター校の良い点

インター校の良さは多様な人種の先生・友達と共に学ぶことができることにあろう。
先生はアメリカ・カナダ・シンガポール人と様々(長男はノリの良い米州出身の男性が好きらしい)、同級生は学校の方針で同一人種が2割がMaxとなっており、欧米アジアと分散している。
先日、小学生(Grade5)の最後を締め括る発表会(PYP Exhibition)があり、他国籍な同級生とともに、国連のSDGs目標の「Zero Hunger」について、各種データを示しつつ、遺伝子組み換え食品などを活用した解決案の提示を発表している姿をみて、成長を強く感じた。但し多様性の中でも学びという点では、長男の場合、休み時間・休日の多くは日本人の友達と遊んでおり、少し残念だが(まぁ私自身が職場でも話の合う日本人と連んでいることから、あまり無理を言っちゃいけないが)。


発表会の様子

もう一つの利点は当然語学力。長男は学校以外で殆ど英語を話さず、日本語が母語であるものの、小学4年生で英検2級に合格、更には中国語も一定程度出来るよう(私が読み書き出来ないのでレベルは不明)。
帰国子女のアドバンテージを活かした中学受験を検討出来るのがメリットだろう。

インター校のデメリット

これは言うまでもなくコスト。年間の授業料だけと思うこと勿れ。重たくのし掛かってくるのは、①語学サポート:年間50万円、②バス代:年間40万円は勿論のこと、③夏期/冬季のキャンプ代も数十万円掛ってくる。他にも、4年生以降通わせている某中学受験塾Wは5年生に入ると月謝が毎月12万円で、教育費がおそろしいことになっている。。

一方、日本人小学校に通う次男の成長は?ちょっと長くなったのでまたどこかで書きたい。



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