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シンガポール駐在員生活①

シンガポールといえば、駐在員の憧れの国3S(Singapore, San Francisco, Sydney, 出所不明)の一つだが、実際のところ数年住んだ感想を共有したい。シンガポールに生活する日本人には超富裕層(たぶん節税目的)も相当数存在するが、ここでは平均的な駐在員の生活となる。

具体的には、①快適度(日本人にとっての暮らしやすさ)、②エンタメ(休日の楽しみ)、③教育(未就学児・小学生)、の3つの観点からざっくり紹介するとともに、コロナ禍を経てどう変化したかにも簡単に触れたい。

全てを1回で紹介するつもりだったが、思った以上に分量が膨らみそうなので、まずは①快適度から。

①快適度:赴任当初は抜群だったが、コロナ禍で…

一言では最高、だったというところ。

気候
四季が無いシンガポールは季節感が無いものの、花粉症に苦しむ私にとっては天国のような場所で、こちらにきてから体調がすこぶる良い。赴任前はヘイズ(大規模な焼畑によって生じた大量の煙が季節風に乗ってシンガポールに流れることでもたらされる煙害)による大気汚染を気にしていたが、最近は気候変動リスクに対する規制対応等から、周辺諸国におけるパーム農園の新規開発が規制されていることもあって殆ど気にならない

住環境
駐在員の大半はプール/ジム/テニスコート/BBQサイト付きの高級マンション(当地ではコンドと言う)に住んでおり言うこと無し。家族持ちの駐在員に人気のNovenaというエリアにある人気コンドには洞窟プールがあったり、はっきり言って毎日リゾートホテルに居るレベルである。

日本人駐在員に人気の洞窟プール付きコンド

食生活
外食はお金さえ出せば、美味しい各国料理が楽しめる他、ドンキホーテ(当地ではDon Don Donki)やダイソーの積極展開により、既にシンガポールの至るところで日本の生鮮食品や雑貨等を買える(うまい棒の種類は日本以上では…)ようになり、日本に住んでいるのと大差ない感覚である。

「あの歌」も英語で流れている

対日感情
また、アジアに移住する際に重要なポイントはこちら。
大戦後70数年を経った今でもアジアの一部の国では、凄惨な歴史を忘れまいと当時の記憶を留める努力は続いており、私が過去に駐在した国でも日常生活を暮らす上でストレスを感じたことが少なからずある。当地でも、大戦を語り継ぐ施設は色々と残っており、旧フォード工場などで華僑粛清事件などについても資料が並んでいる。
但し、東アジアの国々とは異なり、シンガポール等、東南アジア諸国とは宗主国(シンガポールであれば英国)と戦争を行ったからか、日常生活の中で、反日感情に触れたことは一度もない(とはいえ、シンガポール繁栄の礎を築いた故リー・クワンユー初代首相も、日本統治下の苦労を色々と語っており、日本が宗主国から解放した等という馬鹿げた勘違いはあってはならない)。

コロナ感染規制
最後に大きいのがコロナ禍による変化である。
決断力のあるシンガポール政府による感染対策は、長い間非常に厳格に行われており、店内飲食禁止・2/5名以上の飲食禁止といった厳しいルールが敷かれてきた(現在は徐々に緩和傾向にある)他、入国者も2週間ホテルに隔離される等、生活する側からは安心感が有りつつも、流石に息苦しさを感じるのが正直なところ…。

日本でも報じられた「セーフ・ディスタンシング・アンバサダー(安全距離大使)」

コロナ禍が落ち着くのを待ち望んでいるのは、日本・シンガポールのみならず全世界の共通の願いですね。

次回は、②エンタメについて書きます。




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