【JR米子駅・がいなロード】生まれ変わった駅舎に行ってみた!
いきなりローカルネタですが…
このnoteを開設して、自己紹介を除くと今回が最初の投稿になります。いきなりですが、自己紹介のページで「投稿します!」と宣言していた情報系とは全然関係ないローカルな話題を。
鳥取県米子市にある、JR米子駅に関する話題です。
米子駅について
鳥取県西部に位置する米子市。山陰地方は日本海に面するため古くから海路が発達していましたが、山間部が多いため陸路の開発は都市部ほど進んでいなかったようです。
そんななか、明治35年(1902年)に米子駅を始発とする現在のJR境線が開業しました。これは山陰で敷かれたはじめての鉄道です。のちに現在の山陰本線や伯備線も開通。
鉄道の開業は山陰地方の経済や社会の近代化に一役買いました。それにより、米子は山陰鉄道発祥の地とも言われています。
そんな米子の玄関口である米子駅の駅舎がこのたび立て替えられ、米子駅は新しく生まれ変わりました。
鉄道という面からも鉄道利用者の向上につながり、市民生活という面からも米子市活性化のきっかけともなる今回の新駅舎誕生は大きな意味を持つのではないかと考えます。
新駅舎の供用開始当日(2023年7月29日(土))に、実際に米子駅に足を運んでみましたので、開業初日の様子をお伝えしていきます!
新駅舎の様子をリポート!
これまでは1階の広いフロアーに改札や店舗などがあった米子駅ですが、今回のリニューアルで駅舎は2階建てで、こんな感じになりました。
ちなみに、先代の駅舎は「THE国鉄時代に作られた駅」という感じで、なかなか立派な駅でしたよ。
先代よりも駅舎の規模は少しこじんまり…?(撮影のアングルの問題かもしれません)でも、オシャレでキレイな感じになりました✨
まずは1階から
1階には、「セブンイレブン ハートイン」や「米子市国際観光案内所」「炭焼き牛たん東山」「リトルマーメイド」がありました。
午前9時ごろ、「米子市国際観光案内所」の前では米子市の伊木市長など関係者の方々がテープカットを行っていました。
改札やお土産物屋がある2階へは、地上からエスカレーターや階段を登っていく必要があります。そのエスカレーターのアナウンスを注意して聞いてみると…?
なんと米子弁を喋っている…!世界初でないかと言われる方言エスカレーターだそうです。広報紙によると、「がいなロードが大好きなエスカレーターは、時々米子弁を話してしまうかもしれません」とのこと。笑
違うエスカレーターでは、こんなアナウンスも流れていました。
エスカレーターから流れる注意喚起のアナウンスは何種類かあり、すべてが米子弁というわけではありません。
全国でよく聞く標準語のアナウンスが流れた後に続けて、突然方言を喋り始めた時はビックリでした!なんともユニークなしかけですね。
つづいて2階!
北側のエスカレーターor階段を上ると、まず やくもラウンジ と呼ばれるJR利用者のための待合所があります。
山陰地方の木材を活用した家具・インテリアが配置されていました。
それぞれの家具は、2024年から運用が始まる新型やくも号の車内を連想させるデザインになっているようです。なるほど、だから「やくもラウンジ」なんですね。
旧駅舎時代の待合所は、だたっぴろい部屋にただテーブルとイスを並べて、テレビを置いただけのような無機質な場所だったのですが、
やくもラウンジはゆったりとした空間となっていました!(旧駅舎の待合室よりは結構狭いですが…)
テレビ・自動販売機もあり涼しく、待ち時間に過ごすにはぴったりの場所です。あと、窓側の席にはコンセントもありました!!
旧駅舎時代は1階にあった改札口(JRのりば)は2階に移動。
新しいLED発車標も設置されました。仮駅舎の改札前に設置されていたものとは別のもののようです。
駅2階にはテナントとして、「おみやげ楽市」「コクミンドラッグ」「ジュピター」の3店舗が入っています。
ところで、米子駅の新駅舎とともにがいなロード(米子駅南北自由通路)が開通しました。
米子駅周辺は、かねてからJR山陰本線によって駅北・駅南地区に分断されていました。これにより駅北側はホテルや高島屋・イオンなどがあって発展している一方で、南側は住宅が中心であまり発展していない状態です。
ローカルニュースによると、米子駅には南口がなかったため、南側の住民は北側に行きづらく、不便だったようです。
そこで、駅をまたいで南北に歩行者が行き来できる通路を作ろう!ということで作られたのが、がいなロード。
南北をつなぐ自由通路は全長約140mで、24時間通行することができて、自転車も押して通ることができるそうです。
床面タイルの模様には、モールス信号が埋め込まれていて、なにやら米子駅の記憶を継承?しているとか。。。
ちなみに、がいなロードの中央付近には展望スペースがあります。
そこで何が見えるのかというと…
そう!車庫で休んでいる列車たちを眺めることができるんです!
左から、キハ121(126)系、キハ47系2連、HOT7000系(智頭急行所有)、キハ187系、キハ47系×4本、鬼太郎列車…
様々な種類の列車を見ることができるとあって、子供たちが楽しそうに見ていました。鉄道ファンも楽しめそうですね。
これだけでも山陰を走る車両がほぼすべてそろっている気がします(あとは381系くらい?)
時間帯によって、見られる車両のラインアップも少し変わるかもですね。
開業当日の様子
駅2階のにぎわい具合は午前10時すぎの時点でこんな感じでした。
まるで大阪駅やん( ゚Д゚)といったにぎわい具合。良い意味で、「ここは米子か?!」と感じました。
米子駅の南北を結ぶがいなロードの開通が午前10時30分からだったので、その時間に合わせて市民の皆さんが集まって来たようです。(鉄道ファンも結構な数いましたが)
会話を聞いていると、開通と同時に最初に渡りたい!と思い、供用開始の午前10時30分までみなさん待っておられたようです。
駅の南側で子供向けイベントが開催されることもあり、子供連れの方も多かったような。
記念式典は午前9時30分から、2階のがいなロード部分で執り行われました。
米子市長やJR西日本山陰支社長の方をはじめ、多くのお偉いさま方が出席されていました。
平井 伸治 鳥取県知事も駆けつけて。得意のギャグ?を挨拶に混ぜ、式を賑わしておられました。笑(中身までは聞こえませんでしたが…)
一般人の我々は、かなり離れたところからしか式典を見られませんでしたが…
そういえば米子市の方が来場した一般客向けに、米子駅OPEN記念のうちわを配っておられて1枚頂きました。
随所へのこだわり
ここまでご紹介したように、新しい米子駅にはエスカレーターのアナウンスや待合室をはじめ様々なこだわりがあり工夫がなされていることが分かります。その他の注目ポイントをいくつかご紹介します。
まず、天井や壁には天然の木材が使用されています。鳥取県産の智頭杉だそうです。
天然の木には必ず「節」が存在しますが、それが木材の弱点となってしまうため、節の部分に「埋木」を埋めるそうです。
駅構内の智頭杉も天然の期なのでもちろん埋木が施してありますが、なんとそのなかに形がヨネギーズ(米子市のキャラクター)型の埋木があるらしい!
駅の計4か所にヨネギーズ型の埋木があるみたいなので、探してみると楽しそうですね。
また、先ほどがいなロード中央の展望スペース(列車がながめられるところ)について書きましたが、そこにも工夫をしたそうで。
眺望を楽しむために、ベンチを設置したり、ガラスに反射防止のフィルムを施したり、ガラスに映りこみにくい黒色の床にするなどの工夫があるとか。
おわりに
ということで、今回は鳥取県米子市にあるJR米子駅の新駅舎とがいなロード完成についてでした。自分で撮った写真を多く載せてみました。いかがでしたか?
たまには、情報系とは関係のないネタも織り交ぜていこうと思います。
次回からは、プログラミングに関することを投稿予定です。お楽しみに!
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