見出し画像

獅子吼高原パラグライダー体験記

こちらの記事は、2019年11月に、石川県でパラグライダーフライトにチャレンジしたときの記録です。

獅子吼高原について

行ってきたのは、石川県白山市の獅子吼高原です。
わたしは地元が石川県なので、ししく高原は子どもの頃スキーに来たこともある親しみのあるところ。なのでこれまでなーんも意識せず「ししく」と呼んでいたけれど、改めて字を読むと、獅子が吼えると書いて獅子吼。
やだ気づいたら結構カッコいい。

そういえばなぜこんな名前なの? 日本にライオンはいないのに?
調べてみましたら、

獅子吼:
釈迦の説法・教説。
獅子がほえて、百獣を恐れさせる威力にたとえていう
(出典:weblio辞書

なんと! 仏教用語でありましたか! なるほど!
白山信仰の厚い地域だから、信仰にちなんで名付けられた可能性がありますね。
信仰といえば、獅子吼高原はパワースポットとして有名な白山比咩神社からすぐそばにあるのです。神社は神道だから仏教じゃないけど...

画像17

↑2015年に撮影してた写真。白山比咩神社に行った時にパラグライダーの写真を撮っていました。(白山比咩神社は、白山(はくさん)にあるけど、未読み方は「しらやまひめじんじゃ」です。地元民は「しらやまさん」と呼びます)

獅子吼高原までのアクセス

獅子吼高原は、金沢市の中心部から車で30分くらい。
高速を使うなら、金沢森本から山側環状線が便利。
関西方面なら美川インターから国道157号線で20分くらいかな。

一番近い町は白山市鶴来町(つるぎまち)。ちなみに「つるぎ」の地名も3種の神器の「つるぎ」から来ているもよう。パワーがありそうな土地です。
この鶴来町から獅子吼は、ほんとにすぐ。山道を登ることもなく着いてしまうので、高原というより丘って感じ。
アクセスはめっちゃいいです。

パラグライダースクールで体験コースを予約

わたしはこちら↓のスクールで予約しました。

体験コースは、一日体験コースとタンデムコースがあるようですが、一日体験コースは現在お休み中のようです。(2019年11月時点)

タンデムコースはプロのインストラクターさんと二人乗りでパラグライダーを飛ぶコース。インストラクターさんが操縦します。

スクール到着から山頂まで

画像1

集合場所は、スカイ獅子吼パラグライダースクールです。
駐車場広いです。受付で、申込書を書いて料金を支払います。
なにかガイダンス的なビデオでも観るのかな?と思っていたら、必要なのは申込書の記入だけでちょっと拍子抜け。
ぶっつけ本番的な感じでいけるんだ。。

貴重品は、車の中に入れてロックしておくように言われました。
ゴンドラに乗るのでゴンドラ料金500円だけポケットに入れます。
スマホは持って行きたいと言ったら、紐付きのビニールバッグ(首から下げる)をくれました。袋の上からも、いちおう操作可能です。
空から写真撮れるかな?

インストラクターさんの車で、獅子吼高原のゴンドラ乗り場へ

画像2

ゴンドラ料金(片道) 500円です。
復路は飛んで降りるので、帰りの切符はいらないのです。
「片道切符」って響きがなんだかドラマチック。帰りのことなど考えないぜ、みたいな。青春ぽい(笑)。
(ちなみに往復料金は700円でした)
あ、スクールからゴンドラ乗り場は、すぐ近くです。車で3分くらい。

~ゴンドラ体験~

画像3

画像4

4人乗りのゴンドラに、インストラクターさんと二人で乗ります。
荷物運びのお手伝いで、大きなリュックを持って。

ゴンドラは5分くらいだからすぐ着く、と言われていましたが、結構5分が長く感じられて楽しかった♪

標高600mだそうですが、思ったより高いと思った~。紅葉が少し見れました。

山頂のようすとインストラクション

画像5

こんなリュックを背負って離陸場まで運ぶ。(重たくなかった)

画像6

ゴンドラ降り場から見る離陸場(?)はこんな感じ。
友達が「前に行ったとき、崖みたいになってるところがあったけど、そこから飛ぶのかな?」って言うからどんなんかと思ってたら。。

画像7

こんなんでした。崖みたいに見えるけど。。
インストラクターさんが「見て来ていいよー」って言うから、きっと崖ではないね。

画像8

見に行く。

画像9

おお。こうなってた。
ギリギリまで歩いていっても転げ落ちる心配はなかった。

画像10

インストラクターさんは着々と準備を進めています。

画像11

広げると、こんなに大きい。
空気を入れてふくらませるのかと思っていたら、風で勝手に膨らむらしい。凧揚げの原理で風を受ける、とかゆってた。そもそも凧揚げの原理がわからない。物理むつかしい。
化学とか物理とか好きなんだけど、どうも頭に入らない。好きと理解は別物らしい。

画像13

わたしも準備します。受付でビニールバッグに入れてもらったスマホは、リュックの中にしまわれてしまいました、首から紐で下げてても落ちるかもしれないし、「落ちたら二度と出てこないから」だそうです。
うーん。残念。
けどフライト中は、インストラクターさんが写真を撮ってくれるそうです。

画像12

一緒に来てた友達と記念撮影。飛び立つところを見届けてもらいたいなら、先にゴンドラで上に登っててもらうといいです。
でも飛んでるところを長く見たいんなら、下(スクール)で待っててもらうほうがいいんだって。
ちなみに友達は誰も飛ばないのだった~。

離陸のレクチャー

準備が整ったら、離陸の手ほどきを受けます。
インストラクターさん曰く
(1)凧揚げ:がんばって前に進む
(2)走る
を転ばずにやってね、とのこと。

(1)は凧揚げの要領? 風の抵抗で後ろに引っ張られるから、とにかく頑張って前に進む!
(2)は、引っ張られる感じが「後ろ」→「上」に変わったら、走る!
これを、インストラクターさんとせーのでやる!

転んだら全部台無しだからーと言われて、とにかく転ばないように。。

いざ離陸!

写真がないから説明だけだけど、(1)風の抵抗で後ろに引っ張られるから、とにかく頑張って前に進む!→おお、思ったより風が重い!! のしのしと進む。
と、頑張る間もなく、すぐに、(2)上に上がる感じになったから、走る!
これも、数歩走ってすぐ、もう足が地面から離れてしまって、
あっという間に、離陸。

画像14

わぁぁぁ。飛んだー。飛んでるー。(写真右下に入ってるのはわたしの足)
インストラクターさんにぶら下げてもらってるのかと思ったんだけど、パラグライダーに一緒にハーネスでつながってるのかな?
お尻の下はハンモックの椅子みたいになってて、そこに座っています。けっこう安定してる。ぜんぜん怖くない。

画像15

めっちゃ笑てるww。ちなみにカメラはインストラクターさんが手に持ってるわけではなく装備にくっついているので、どんな写真がとれるかは、戻ってみないとわからないそうです。

画像16

海まで見える。雲がなければ福井県まで見えるそうです。

インストラクターさんは、もう風を自由自在に操って、上下左右回転とか、思いのままに動けちゃう。すごい。
「前後に揺らして空中ブランコできるよ」って言うからやってもらったら「これが本当の空中のブランコ。しかも鎖なし」って笑ってた。宙返りもできる、って言うから、リクエストしたらやってくれたと思うけど、回転でちょっとだけ酔いかけたからやめておいた。

フライト時間は10分くらいだけど長く感じた

10分くらいって言われたから、飛んで降りるだけなのかと思ったら、けっこう長く空中散歩的な感じで遊びながら(?)ゆっくり飛んでたと思う。計ってないけど、ほんとに10分だったのかな。長く感じました。

着地はお尻からスライディング!

画像18

画像19

足を上げて、お尻で着地してね、と言われたので、地面までまだ距離があるのに、かなり早くから足上げてるw。。めっちゃ足ピーンてなってる笑笑
だって足地面にぶつかったらやだなーって思ったから。。
尻もちつく感じなのか?とちょっとお尻の心配もしていたのだが、尻もちもつかず、滑り台で降りてくるみたいに着陸ーー!!

感想・まとめ

すっっごく楽しかったーー!!
これまで、空中で動くといったら、飛行機か、遊園地かのどちらかで、「何か乗り物に乗っている」か「Gがかかっている」状態しか体験したことがなかったんだけど、パラグライダーはそのどちらでもなくて、ほんとに身ひとつでふわーって感じ? インストラクターさんが「鳶の飛び方を体験」って言ってたけど、上昇気流に乗るって、こんな感じなのね。まさに初体験だったな。

飛ぶとき、地面から足が離れるときが怖いかなと思ったけど、怖!?と思う間もなく飛んでたからぜんぜん怖くなかったし。
あと、すごく簡単だったのは予想外。
準備もいらないし、飛ぶ前の練習(?)もたぶん子どもでも覚えられる感じだったし。

飛んだ人と飛んでない人では話が合わない!?

スクールのスタッフさんが「体験した人としてない人とでは、話が通じない」って言ってたけど、鳶の飛び方だもんね。言葉で通じるのは難しいかも?
見届けてくれてた友人がみんな、わたしの話を聞いて「怖さがなくなった」って言ってたから、やってみたら怖くない、ってすぐわかるよ。

最後に、体験コースの要点をまとめておきます

コースと料金
タンデムフライトコース 10,000円
(2019年11月・スカイ獅子吼パラグライダースクール)
所要時間
ぜんぶで1時間ほどみておけばOK。
わたしは11時半に行って12時半前には終わりました。飛んでる時間は10分程度らしいけど、時間感覚はなかった(笑)。
風の状態によっては、いい風を待つための待ち時間がかかることもあるようです。
キャンセルについて
悪天候の場合は中止になります。天気予報の内容によって無理そうだと判断したらスクールから前日の夕方に連絡をくれるとのこと。
こちらからスクールへは、当日の朝に確認の電話を入れて下さいとのことでした。キャンセル時のキャンセル料はかかりません。
服装について
スクールから言われたのは、
長袖・長ズボン・脱げないように紐付きのスニーカー。
汚れてもOKの服装。
11月だったため、暖かくしてきてくださいとも言われました。
高い山じゃないから寒くはないだろうと思い、一枚重ね着プラス程度で行ったけど、空の上の空気は冷たいです。10分くらいなので我慢できそうだけど、暖かくしたほうが、寒さを氣にせずゆるりと楽しめると思う。

画像20

とまあ、こんな感じでレポを終わります!
獅子吼で飛びたいよーって方の参考になればうれしいけど、ピンポイントすぎかな(笑)。

そういえば、後日、友達にパラグライダー飛んだ話をしていたら、その友達は、鶴来に行ったときに見て、やってみたい!と思って近くまで行ったら、飛んでる人が落ちるのを目撃してしまい、(スクールの人とかも「落ちた落ちたー!!」とか慌ててる様子も目撃)、そのままUターンして帰ったそうです。。やっぱり事故とかあるのか。。

それでもまぁ、機会があればまた飛びたいと思ったです。
一人で飛ぶ体験も、できたらやってみたいなぁ。(新しい目標できたか?笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?