おまじないを君に、そして高校時代のわたしに

2019年5月23日 20:39

5月22日に日本コロムビアから配信されたつるうちはなさんのメジャーデビュー曲『おまじないを君に』のMVに出演、CDジャケットを飾らせていただきました。わたしにとってはじめてのMVです。すごく、光栄です

頂いた役は、『不登校で引きこもり、お母さんのお弁当を部屋で食べちゃう女子中学生』。
実は、役の中で着ている制服、わたしのものです。わたしが、実際に3年間共にした制服です。

つるうちはなさんにお話を頂いたとき、この役なんだか高校時代のわたしだ、とおもいました。

ちょっと笑っちゃう話なのですが、へそ曲がりの高校時代のにっきちゃんは、銀杏BOYSの歌に出てくるセーラー服を着た無口で色白な誰かの天使になりたいってずっと思ってて、だからそのとおりに無口で日傘をさして学校に通っていたら露骨に浮いて、友達もできず、高校生活の半分以上一人でお弁当を食べていました。

ひとりでお弁当なんて全然楽しくなかったけど、おかあさんの甘い卵焼きが好きで、それを食べるためだけに、弁当箱をお守りみたいに抱えながら、学校に通っていました。

赤に白の水玉のお弁当袋、おさげにセーラー服、日傘、覇気のない歩き方、が、高校時代のにっきちゃん。

東京へ上京するとき、冴えない高校時代のことぜんぶいやで、ノスタルジーのへったくれもなくて、卒業アルバムも教科書もなにもかも実家の自分の部屋に置いてきました。もちろん制服も。

でもこの役を演じるなら、わたしは高校時代の自分に戻ってみたい。そんな想いから母に制服を送ってもらいました。

だから、部屋でお弁当を食べているわたしは中学生の女の子でもあって高校の時のわたしでもあります。

MVが完成して、初めて『おまじないを君に』を聴いた時、わんわん泣きました

制服の校章すらつけるのが嫌で、誰にも言わずこっそりミスiDなんかうけてた、クラスの一番すみっこの席のにっきちゃんに、この曲を聴かせたい

ほんとうに

撮影の後はなさんが「眼差しがパンクだね」って褒めてくれました

報われました、ひっそりしてたけどメラメラしててよかった高校では好きなことを貫き通すことの凄さだけ、学んだから。パンクでありたい心だけはロックンローラーになりたいずっとずっとずっと願ってたいまだにうまくわらえないし、落ち込んでばっかだけど、アイドルになってこんなお仕事ができてロックンローラーの夢がちょっぴり叶った気がします

あ〜MVみたらおかあさんのお弁当食べたくなった！実家帰りたい！毎朝誰も起こしてくれないよ〜満員電車はたいへんです

でも、ここでまけちゃあいられませんわたしはがんばるのよだから応援しててくださいおかあさんおとうさんみなさま

こんどはお弁当じゃなくて

はなさんのこの音楽をおまもりに、出雲にっきかけぬけます

高校時代のわたしみててね〜

おまじないを君に発売の記念に

はなさんへ、愛と感謝を込めて