FILMCAMERA＃1 『カメラの魅力』　〜現像するまでのソワソワ感〜

若い世代で流行のフィルムカメラ。

気がつけばスマホが普及して、あっという間にデータ削除・書き換えができる自由度の高いツールが増えてきた。

しかし、それと引き換えになくなってしまったのは「写真一枚に対する思い出」ではないだろうか。

僕自身スマホでもよく写真をとるのだが、フィルムで撮った写真より一枚に対しての思い入れが違う気がする。

スマホであれば容量さえあれば何も気にせずさくさく写真を撮れてしまうが、フィルムカメラでは枚数が限られている分、自身が思った最高のタイミングで撮りたいという意識が自然と働いて来るのであろう。
フィルムでとった写真の質感もあるかもしれないが、結果、スマホで撮った写真よりも良い写真が多くなってくるのではないかと思う。

フィルムで写真を撮ることに対して更に興味を持つようになったのは、ヴィヴィアン・マイヤーの影響が大きいと思う。
彼女は、誰かに写真を見せるわけでもなく、ただひたすらに自分の撮りたい瞬間を撮り続け溜め込んでいたのだ。
あることがきっかけで、作品が世に出回ることになるのだが、そこは是非映画を観て欲しいと思う。

言葉では上手く言い表せないのだが彼女の写真からは、写真一枚でストーリーが出来上がってしまうような、見る人を魅了する何かを感じる。

少し話が脱線しましたが、

フィルムカメラが魅力的だと思う点がもう一つあって、デジカメやスマホであれば、その場で撮影した風景や人物を確認することができるけれど、フィルムカメラは現像するまでは全く分からない。
その全くわからないからこそ、現像するまでのソワソワ感はある意味フィルムカメラならではの楽しみ方の一つでもある。
それに加え、失敗していてもそれもそれでいい思い出になる。

と....堅苦しい文章で書いてみたのですけど、

要するに、フィルムカメラとは「最高の思い出を残すことができる最高のツール」であると僕は思っている。

趣味で緩くやっている程度なので、彼女のように好きな時に自由に最高の瞬間を撮っていきたいし、あわよくば、彼女のような写真を撮れるようになりたい。


と、前置きは終わりにして僕が使っているカメラを紹介したいと思います。(追々それぞれのカメラについてとか、撮った写真も載せていこうと思っています。）