TRPGの同卓者の訴えは言葉通りかもしれない
こんにちは、アノマロです。
ひさしぶりのnoteになります。
さて、TRPGはコミュニケーションが楽しい遊びですが、プレイヤー同士仲良くなってくるとラフなコミュニケーションを取ることが増えてくると思います。
そのラフなコミュニケーションの1つに「嫌がる」というのがあります。たとえば、仲のいい男同士の友達が一方の肩をあいさつ代わりにバシッと叩き、もう一方が「やめろよ~」と言うやつです。これは本気でやめてほしいわけではないですよね。
こういったやり取りは楽しいので、TRPGでもよく見られます。
「○○さんのキャラクターの後ろに隠れて攻撃を避けます」
「や、やめろ~!!」
まあ、たのしそう!
でもちょっとまってください。この「嫌がる」コミュニケーションには大きな落とし穴があるのです。
そう……言葉通り本気で嫌がっている場合があるのです。
このすれ違い、はたから他人同士のやり取りを見ているとわかりやすいのですが、意外と当人は気付いていないことがあるのです。私もたまに気付いてないです。
今回は「TRPGの同卓者の訴えは言葉通りかもしれない」という雑話です。
大前提として
言葉通りでない「嫌がる」コミュニケーションは、高度なコミュニケーションなのでお互いの信頼関係が大事です。したがって、大前提としてこれらは付き合って日が浅い人同士では基本的に行われません。なので、そんなにまだ仲良くなってない人の「嫌がる」は、言葉通りだと思った方が賢明なのかもしれません。
言葉通りの言葉一覧
では言葉通りの言葉を紹介していきましょう
やめてください!(Stop it, please!)
✕相手はあなたの言動をたのしんでいます。
○相手はあなたの言動をやめてほしいと思っています。
うるさいです(You're a bit loud.)
✕相手はあなたの声をイジっています。
○相手はあなたの声が大きいので困っています。
いい加減にしてください(That's enough.)
✕相手はあなたの言動を面白がっています。
○相手はあなたの言動にうんざりしています。
なんでですか?(Why?)
✕相手はあなたにツッコミをいれています。
○相手は理由を知りたがっています。
ドン引きです(I'm strongly disappointed.)
✕相手はあなたに感心しています。
○相手は強く失望し、あなたとの関りを避けたいと思い始めています
それはない!(I don't think so!)
✕相手はあなたの奇抜な提案に驚嘆しています。
○相手はあなたに同意できないと思っています。
困ります!(Trouble!)
✕相手はあなたにもっとやってほしいと思っています。
○相手は困っています
シナリオの雰囲気が壊れた(The scenario's atmosphere died.)
✕相手はあなたの独自の発想によってシナリオがまだ見ぬ展開になったことにワクワクしています。
○相手はシナリオの雰囲気が壊れたので悲しんでいます
どうしよう……(What should I do…)
✕相手はシナリオが壊れたので次の展開を楽しく考えています
○相手はシナリオが壊れたのでどうしようか困っています
人が嫌がっているところを見るのは楽しい
これは人間の本質だと思います。
みなさん、子供が親に「やめなさい!」と言われるとその行為をやめるどころかエスカレートさせていくシーンを見たことがあると思います。
例えば下品なCMのマネをするのが好きな子供がよくいますが、親がうんざりした顔をして「やめなさい」と言うと、子供はけらけら笑いながらCMのマネを続けることがあります。
他人が嫌がるのを見るのが楽しい子供は多く、大人になってもその心を持ち続けている人はいるでしょう。プレイヤーの悲鳴を聞くのが好き、と言っているそこのGM、そう、あなたとかです。
人間のこの性質があるからこそ、「嫌がる」を言葉通り受け取れないときがあるのかもしれませんね。わたしたちも人間なので、この性質があるかもしれないと、もう一度振り返ってみるといいかもしれません。
自分では気づいていないのかもしれない
「文句があったならハッキリ言ってくれればいいのに」
「察して文化嫌い」
この主張よく聞くんですけど。これ、実は相手がちゃんとハッキリ文句言ってたのに、本人が言葉通り受け取ってなかったってパターンを何度か見たことがあります。よく同卓者から理由不明なブロックされる人はこれかもしれません。
とはいえ「嫌がり」が多すぎる人は……
常に「お気持ち」を表明して、周りに配慮してもらって、自分の望むように周囲をコントロールしようとする人がいます。
そういう人の「嫌がり」を言葉通り受け取って全部対応していると、あなたが何一つ思う通りにできなくなるので、やめておきましょう。
まとめ
いつ何時でも人が嫌がる行為はやめましょう、と言うつもりはありません。いろいろな状況や考え方があると思うので。
ただまあ、トラブルを望まない人は、他人の「嫌がり」は言葉通りだと思った方がいいのかもしれません。