あなたは変異体ミュートリアのことを初動カードだと思いますか？

　私はえぬえぬ。今回は【ミュートリア】を考えてた時の話。

　マスターデュエルに『変異体ミュートリア』というカードが追加され、私は【ミュートリア】を考え始めた。
　最初はこのカードを三枚フルで入れて使ってたのだが、三枚必須のカードじゃないかも？って思ったのでこの記事を書くことにした。

変異体ミュートリア

　詳しい効果が気になる人は調べて欲しい。簡単に言うと、
①「ミュートリア」が場に存在するときに手札から特殊召喚できる。
②デッキ内の「ミュートリア」一枚を除外しながら自身をリリースすることで、妨害や耐性効果を持つ上級「ミュートリア」を、手札デッキから特殊召喚できる。(ライフコスト有)
という二つの効果を持つ。
　①の効果によって、他のミュートリアと召喚権を奪い合わずに済み、②の効果でアドバンテージのロス無く上級「ミュートリア」を出すことができる。

対象耐性と魔法無効効果を持った上級ミュートリア。
【ミュートリア】における主要妨害手段。

ミュートリアにおける初動とは

　ここでタイトルの疑問を解決するために必要な質問をする。
　即ち、「ミュートリアにおける初動とは何か？」これの定義が定まっていないと疑問の解消は一生できない。

　私は最初、「妨害効果を持った上級ミュートリアを出すこと」がこのデッキの初動だと思っていたため、それを一枚でこなせる『変異体ミュートリア』を三枚入れて使っていた。しかし使っていくうちにその考えは間違いであると思うようになった。
　それは何故かというと、【ミュートリア】の最大の強みであり勝ち筋とは「『ビースト』や『アームズ』を使った制圧」では無く、「『M-05』『ST-46』『超個体系』を使ったリソース維持能力」だから、である。
　極論、『ビースト』や『アームズ』が単体で場に立っているところで、それは『パンクラトプス』がいるのと大差がないのだ。『パンクラトプス』を初動とは言わないだろう。【ミュートリア】は上級エースで相手と力比べをするデッキでは無く、常に『ガゼル』を手札に構えておく【転生炎獣】のような性質を持ったデッキなのだ。

　つまり、「ミュートリアにおける初動とは何か？」という疑問に対する答えは、「『M-05』『ST-46』『超個体系』等をキープしつつ、可能であれば妨害を構えること」となる。

クロシープ+産声とかでもリソース確保できたり。

あなたは変異体ミュートリアのことを初動カードだと思いますか？

　では結局、リソース維持に繋がらない『変異体ミュートリア』は初動カードではないのだろうか。
　結論としては、必ずしもそうとは言えない。何故かと言うと、『進化研究所』等の除外回収ギミックと合わせることで『M-05』『ST-46』に繋げることができるから。初動率を上げたいときには真っ先に増やされるカードだろう。
　そう、『変異体ミュートリア』とは【ミュートリア】における準初動カードなのだ。

変異体を初動に変えるカード。

以上を踏まえて

　「で、だから何が言いたいの？」って話なんだけどまあ要するに、『変異体』ってなんも考えずに三枚入れるカードじゃないよねってこと。
　確かに他の下級と合わせてランク8を簡単に作れたり、他の下級がヴェーラー食らったときの手数として使えるのは強いけど、ヴェーラーじゃ無くてバロネスとかで無効にされたら手数として使えないし、ライフコストキツくてそんなに何回も使える効果じゃないじゃん？『M-05』でサーチするために一枚は必須だとして本当に三枚必要かってのは考える必要があるよね。

　もちろん考えた上で三枚入ることはあると思う。そのぐらいには強いカードだと思うから、三枚入ってる構築だからって弱いとか、間違ってるとかは思わない。

　でもあなたのそのデッキ、無意識に「これは必須枠だから」って縛り付けて、自分で選択肢を減らしていませんか？

　その縛りを解くためには、今回俺がやったように、「自分が使ってるデッキの、勝ち筋となり得る強み」をちゃんと理解するフェイズが必要なんだぜ。【ミュートリア】に限らずね。

　以上、【ミュートリア】考え中に行き詰まったので、一旦思考を吐き出すための記事でした。
　これを経て完成した【ミュートリア】とかそのうち上げたい。最終的に『変異体』は何枚入っているのだろうか。