会えないアイドルはどうなる?/指原莉乃で物語を考えてみた!
会えないアイドルはどうなる?
今や”会えないアイドル”となったAKBメンバーたちを尻目に、バラエティ番組で見ない日がない元HKT48の指原莉乃さんですが、なぜここまで人気となったのでしょうか?
そもそもサバサバした性格の良さと敵を作らないコメント力も好感度が高い理由かもしれませんが、アイドルとして飛びきりカワイイわけではなく、見た目普通なのに、と不思議に思う人も多いと思います。
心理学や脳科学的言うと、人間は弱みを持っている人に親近感を持つことが知られています。”人の不幸は蜜の味”と昔から言われますが、人間の脳内では喜び成分であるドーパインが分泌されます。
彼女はアイドル界ではヘタレと言われたデビュー時期があったようですが、
逆にそのイメージが根強いファンの心を捉えたのかもしれません。
しかし、そんなヘタレイメージだけではアイドル卒業後の更なる大活躍は説明できません。何か他にも彼女に影響を及ぼしている、秘められた力があるのではと考えます。そしてその力こそが、物語性が生み出す共感力であると思われます。
AIが好みにあったバーチャルアイドルを、無限に生み出す近未来がすぐそこまでやって来ています。今や”会えないアイドル”、”握手ができないアイドル”に成り下がってしまった生身のアイドルには勝ち目はないでしょう。
もし、唯一勝てる武器があるすれば、それが生身の人間が持つ「物語」なのです。
AKB卒業生にはビジュアル的に飛び抜けた子もいますが、残念ながら多くは一年後にはテレビで見かけなくなります。
逆に、最近テレビでよく見かけるのは、男性遍歴を暴露するモデルや少年院出のアイドルだったりします。
アイドルよ、「物語」を生きろ!
もし、どんな時代でも変わらないものがあるとすれば、アイドルと一緒に同じ時間を生きて、共に成長していく「物語」が生み出す共感ではないでしょうか?