現代医学の根底理論~ウィルヒョウ先生の【機械論】
今の医学の根底には、医学の父と言われるウィルヒョウ先生の「機械論」が大きく影響しています。
この医学の根底から現代の先生たちの教科書にもなっているため、どれだけ根っこの学説が重要なのかが分かると思います!
機械論とは?
まず簡潔に言いますと、生命体は所詮は物質にすぎず、それは精巧な機械のようなものだと言う発想です。
機械論の開祖、ウィルヒョウ先生は近代医学の父と称えられ、
その医学の父は、こう断言しました。
「もともと物体にすぎない生体に自ら治る神秘的な力など存在しない」
「病気や怪我を治すのは、われわれ医師であり、医術である」
これが、人体《機械論》の主張です。
ここで、誰もが違和感を感じる点があると思います。
それは、誰もが経験している、怪我がどう治癒したのか?例えば、台所で指を切って痛くて血を出した時はどう治ったのか!?
答えは1週間もたてば、傷は自然と治っている。(怪我の大小によりますが)
いったい、誰が治したのかと言えば、人体に備わっている自然治癒力(ホメオスタシス)です。
機械論はこの生命の根本原理すら、否定してしまっているのは、致命的な部分でもあります。
ですので現代の医学教育でも自然治癒力を教える講座は一時間も存在しないようです。
もともと「自然治癒力など存在しない」と医学の父が断言されているので当然と言えば当然の結果です。
当時、医学の父ウィルヒョウ先生は、ベルリン大学学長以下、様々な要職を歴任されたドイツ医学界において神の座に等しいくらいの地位におられた方で当時としては最先端の考えとして影響を与えていたと言えます。
こうして現在もウィルヒョウ理論は現代医学の中枢教義としていまだ医学教科書の最高位に君臨しています。
医学の父が唱える生命機械論は反対も許されないまま脈々と現代まで続いています。
ここで私が思う重要なことは、
・根底となる学説が偏ることでそれを学んだ先生もそれが常識になる。
・機械論も優秀な先生方が納得するような要素も持ち合わせるからこそ現代まで続いているとも言えますが、反対意見が弱いため悪い所も継承してしまっている。
・今の学説から見ると【原因不明】でも違う学説を根本として見ると改善する可能性もある。《原因不明はとても多い》
・根本の学説が、現在と違う学説を根底に持っているお医者さんはどのくらいおられるのか?が鍵になる。
など様々な視点で考えてみました。
なにより偏るより色々バランスがとれている方が医学の発展もより発展すると思います。
ここまでは根っこにある学説が波及して今のお医者さんを構築していると書きました。
教科書は歴史も含め医療にも深く刷り込まれる重要な要素です。
それを記憶して勉強するものが医学のベースになります!
仮に根っこの学説が違う場合、治し方も別物に変わります。
例えば、千島森下学説が教科書になった場合(真実の有無は別です)
現代の医学では〔骨髄造血説〕ですが千島森下学説は〔腸管造血説〕を唱えています。
すると骨髄バンクと言った治療法や献血の必要性も変わります。
血液は腸管でつくられる理論なので、腸に対するアプローチをした治療法がベースになるはずです。
まさしく食べた物が血に変わると言う理論そのままの考えです。
これは視点を変えれば確かめる方法はいくらでもあるので権威のある先生や機関に是非試して頂きたいです。
これはほんの一部です。
根っこの違いで原因不明が解明に変わる可能性をお伝えしています。
真実は裏付けをとらないと明確にならないので今後の研究に期待していきたいです。