『人生遊戯』(5) パチンコってどうやったら勝てるの? / 小銭好き
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皆さんこんにちは。小銭好きです。
コラムの公開時は「あけましておめでとうございます」と思いますが、この原稿を書いているのは年の瀬です。今年の漢字は「災」だそうですね。
パチンコ業界もどちらかというと、ネガティブな出来事が多かった印象です。
中でも、一番ショッキングだったのが、パチンコメーカー「高尾」の社長が刺殺されるという事件です。私と同い年の若干39歳で業界を愛する姿勢から、誰もに好かれる社長でした。まだ、犯人は捕まるどころか特定もされていないようで、、、一刻も早く解決されることが望まれます。
さて、前回パチンコに出会ってしまった話をしましたが、我々業界人が一番良く聞かれる話、『パチンコってどうやったら勝てるの?』
このあたりについて今回は書いてみたいと思います。
よく年末年始などに親戚で集まったときに、パチンコ業界で勤めていることを話すと、
「勝ち方教えてよ〜」とか、
「業界の人だけ勝てるんでしょ」
とか言われます。
まあ、現実は全然違うわけでして、そのあたりの話をしますね。
ぱちんこ(法的には平仮名で書くのが正確)遊技は、一般的に貸玉料金4円で玉を借りて遊びます。千円札を入れると、ひと玉4円ですから1000÷4で、250玉借りれるわけです(最近は1円パチンコなど、低貸玉のジャンルが増えていますが、ここでは割愛します)。
で、今のぱちんこ機はデジタル抽選しているものが主流で、打ち出した玉が特定のポケット、一般的に「スタートチャッカー」と呼ばれるところに玉が入るとデジタル(液晶画面に映る数字のこと、業界用語で図柄とも)が回ります。そして同じ図柄が揃い、当たりになれば、玉がいっぱい出てくるという仕組みです。
この抽選、液晶や役物が派手になり、複雑に思えますが、抽選自体は非常にシンプルで一発抽選です。
例えば当たり確率1/99で抽選されているものは、スタートチャッカーに入った瞬間の乱数で抽選です。
カジノのルーレットの当たりの数字は0、00と、1〜36までの38個の出目がありますが、これに毎回1点張りする感じと思ってい頂ければ分かりやすいですかね。その時の確率は1/38です。これでイメージ付きますでしょうか。
そして、ここからが『パチンコの勝ち方の肝』になります。
前述の例で、1/99の確率で大当りすると出玉が得られるのですが、例えば得られる平均出玉が1000個だとします。
単純な確率論として当たりの抽選を99回分回せば1回は当たると考えれば、その99回分を1000個以下で回すことができれば確実に出玉は増えていきます。
勝つためには、こういった台を探すのです。
もっと簡単に説明しましょうか。じゃんけんで勝てば100円がもらえるゲームがあったとします。
ただ、そのゲームの参加費として1回110円を払わないといけないとしたら、あなたはやりますか?やりませんよね(笑)
では、参加費がもしも1回90円なら、どうでしょうか?
何回もやりますよね。期待値(掛け金に対して戻ってくる見込み金額)が投資費を上回ってますからね。
今のパチンコの勝ち方は、超簡単に説明するとこんな感じです。
よく、朝からパチンコ店に並んでいる人たちのお目当ては、こういった勝てる台を探すから、と言うのが理由になります。
今回はかなり理論的な話になりましたが、次回は実体験の話しに戻りましょう。
最後になりましたが、みなさま今年もよろしくお願い致します。
【 小銭好き(こぜにすき) プロフィール 】
大阪府高槻市出身。
パチンコ好きが高じて遊技機業界に足を踏み入れる。
メーカーでの営業、機種開発、マーケティングなどを経て、現在ではホール法人でホールの運営に携わっている。
遊技機以外にも、メダルゲーム等のゲームセンター用マシンへの造詣も深い。
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