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Barcelonaの公共交通

バルセロナ市内は、バルセロナ市地下鉄・バス、地下鉄に似ているけどカタルーニャ州鉄道であるFGC)や鉄道(Renfe)が大変発達しています。
とくに、バス・地下鉄は土曜日の夜は終日運行しています。金曜日の夜と祝前日も午前2時まで運行しています。地下鉄とバスの連絡についての車内表示も分かりやすいですし、今やスマホがあればgoogle maps上でどこにバスがいるかも確認できます。おかげで、一人でもバスを乗り継いで観光地に出かけたりすることが簡単にできます。ただし、観光地であるグエル公園へのバス経路は、多くの住民が利用するためgoogle検索で詳細が表示できないようにしているという話を聞いたことがあります。この辺りは、観光客と住民のどちらの利便性を優先するのか行政の姿勢が問われる問題ですね。

こちらでもSuicaのようなカード(T-mobilitat)があり、10回券から1ヶ月券、20回券など自分の利用頻度に合わせて料金を支払えば、1回あたりの料金が安くなります。カード自体は地下鉄の券売機で購入できます。旅行で来る場合は人数によると思いますが、まるまる2日乗り尽くすのは難しいと思うので10回券がお得なのではと思います。(ただし、一人1枚所有する必要があるので、複数人で1枚の10回券を使うことはできません)
また、1ヶ月券の購入にはパスポート番号を入力しないといけません。スマホに番号を打ち込んでおいて購入しました。
バスでは日本と違い、現金で乗り降りはできません。チケットを持たずにバスに乗るとクレジットカードで2.55€を支払わないといけません。(2024年)
スマホにアプリをダウンロードすると、自分のチケットの残高などを確認できますし、2024年の時点ではアンドロイドスマホの場合、スマホで乗降できていました。

料金体系としては、ZONE1から6までに分かれていますが、市内中心部は概ねZONE1になります。2025年1月からまた少々値上げがあるようですが、2024年では、1ヶ月券が21€ほどですので、9回乗れば元が取れます。

また、10回券の場合、75分以内の乗り継ぎは1回でカウントされるのでどんどんバスや地下鉄を乗り継いでもOKでした。ただし、FGCという地下鉄に似ているけどカタルーニャ州鉄道の場合は、この75分ルールは適応外なので注意が必要です。

この他、バルセロナの地下鉄・バスの料金体系で感心したのは次の割引制度です。 

  1. 住民登録している子供への無料制度(16歳まで)

  2. 住民登録している若者世代への割引制度(30歳まで)

  3. 無職の人への割引制度(申請書類必要)

  4. 片親家族や大家族への割引制度

  5. 障害者への無料券、単独で外出できない障害者に同伴する人の無料券

  6. 高齢者への割引制度

日本の多くの自治体では高齢者に優遇するパスがあり、未就学児が無料という料金体系が大半だと思います。小学生は大人料金の半額で中学生以上は大人料金。子供が高校生ともなれば通学のための交通費もバカにはなりません。
少子化が進むのをなんとかしようと全く思えない日本ですよね。

一方で、チケットの不正使用がないか時々車内で検札があります。違反すると100ユーロの罰金となるので、注意が必要です。
バスの中央部分に自動検札機械があるのですが、私も有効期限内と思っていた1ヶ月券が期限を過ぎて無効になっており、慌てて運転手のところに行ってクレジットカードで支払ったことがあります。

車内では延々と携帯電話で会話をする人も多くうるさいですが、バギーや車椅子が乗り込みやすくなっており、乗降時に手助けが必要な時は周囲の人がさっと手を差し伸べています。
高齢者が乗ってくれば席を譲る若者は日本よりも多いです。(それでも昔に比べると減ったと現地の人は言っています)

日常生活の足として多くの市民が愛用するバルセロナの公共交通です。前から乗りこんで運転手にカタラン語で  ¡Bon dia! と挨拶をしながら乗り込んだ日々が懐かしいです。


参照 (英語表記が選択できます) 2025年1月15日から運賃の値上げがあるようです。


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