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資産運用における為替ヘッジ

はじめに


今回は、資産運用における為替ヘッジについて、私なりに考えてみましたので、記事にしてみたいと思います。


1.資産運用における為替の影響


昨今は、NISAの拡充もあって、資産運用を行う人が増えてきました。
特に人気なのが、全米株式や、S&P500、オルカンなどで、多くの方が外国株式の運用をされているのではないでしょうか?

過去の値動きを見てたら、日本株になんか投資してられね~って気持ちは、十分分かります。😅

特に、コロナショック後のここ数年、円安と株高の影響で、かなり資産が増えた方も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。😁

日本人からしたら、この円安というのが、ここ数年の資産増にかなりの影響を与えています

2022年は、米国株は結構な下落となりましたが、同時に円安も進んだため、日本人からすれば、株価下落の影響がかなり軽減されましたね。

逆に、今後、急激な円高が進めば、日本人の一人負けの状態となってしまいます。

この為替の影響は、株式だけではなく、あらゆるアセットに影響を与えます

例えば、米国債券。
今は、米国10年債の金利が 4.5%を超えていて、ノーリスクで、年4.5%のリターンが見込める状態です。

しかし、ノーリスクなのは、アメリカ国民であって、日本人からすれば、為替リスクを負うことになります。

基本的に、
 米国債の金利上昇 ↑ : 円安ドル高 ↑
 米国債の金利低下 ↓ : 円高ドル安 ↓
は、セットになっています。

なので、米国債の金利が高い時に買おうと思うと、ドルの高い時に購入することになります
その後、円高に振れると、その分だけ利益が減ってしまいます。

なかなかうまくいきませんね、コンチクショイ🤣

他にも、金(ゴールド)などもそうです。
日本での金相場は、ざっくり言うと、
 アメリカの金相場 × ドル円 
を単位を合わせて計算したもの

ドル円が大きく影響しています。

ドル円・・・さすが世界の基軸通貨。

兎にも角にも、これから円高が進めば、あらゆる資産が目減りします。😭


2.為替ヘッジはどうする?


米国株や、米国債券だけでなく、国内における金(ゴールド)投資などにおいても影響を及ぼす為替。

困ったもんだ。。

解決方法は、まあ、これという答えは無いですが、一例として。

2.1. 若い世代・資産形成期の場合


若い世代や、運用期間を長くとれる資産形成期の方の場合、為替の影響は気にしなくていい
のではと思います。

例えば、米国株の場合、期待値としては、ざっくりと、
 7年で2倍、 15年で4倍
くらいですかね。

ドル円が、現在、156円くらいなので、
 7年後に、ドル円が半分 ⇒ 78円
 15年後に、ドル円が1/4  ⇒ 39円
の水準を下回らない限りは、資産は増えることになります。

ドル円が 39円は、さすがに。。😅(絶対ないとは言いませんが。。)

さらに、つみたてで投資を行うのであれば、途中途中で為替の影響も平滑化されるので、さらにリスクは減少します。

長期で資産運用を考えるのであれば、為替の影響は気にしないでいいと思います。


2.1. 取り崩しのフェーズに入った場合


う~ん、正直、ここの考え方がムズイ。
取り崩しのフェーズといっても、資産規模や、その他の収入源の状況、生活スタイルなど、皆さん千差万別なので、これという一つの答えは、出ないですよね。

株式1本から、より守りの運用に切り替えるため、米国債券やゴールドなどの割合を増やす方もいらっしゃると思います。

しかし、円高が進むと、あらゆる資産が目減りしますよね。

ドル円 156円 ⇒ 117円 で、25%の資産が吹き飛びます

おいたん、困った、どうしよう。。

まあ、1つの案として、GPIFの運用を参考にしてみましょう。


GPIFのポートフォリオ

国内債券・外国債券・国内株式・外国株式 をほぼ4分の1ずつ保有する構成です。

つまり、外国の資産が半分、国内資産が半分ですね。
これは一つのヒントかもしれません。

急激な円高が進んだ時、少なくとも資産の半分は為替の影響を受けません。為替の影響はね。

ちょっと昔までは、円高と株安はセットで動いていましたが、ここ最近はその相関が薄れてきているように感じます。

とは言え、急激な円高の時は、外国人から見れば、それだけで日本株の価値が上がるので、やはり、ある程度は日本株も売り込まれるでしょうね。

GPIFの運用をそのまま再現した投資信託もありますので、取り崩しのフェーズの時は、もうこのファンドに乗り換えるのもいいのかも。

あるいは、
外国株のインデックスファンドと、日本株の高配当株のハイブリッド運用なども考えられますかね。

さらにリスクを抑えたい場合は、
外国株のインデックス + 優待クロス
なんかもどうでしょうか?

私はすでに、優待クロスがっつり勢ですが。😂

ただ、年金や他の収入で十分やっていけるのなら、
外国株のインデックスのみでもいいかも。

皆さん、それぞれ考えてみて下さいね。


3.締め


資産運用における為替ヘッジについて、私の考えですが、ざっくり言うと、以下の通り。

・資産形成期においては、気にしない。

・取り崩しフェーズ時は、人それぞれだが、日本株や日本の債権等、為替の影響を受けない資産も持ってみる。

皆さんは、どう考えますか?

ということで、今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
感謝😌

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