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株主優待クロス取引 上級編 テクニック2選

はじめに

今回は、株主優待クロスの上級編です。

証券会社によって、株取引のルールや手数料が違うことに着目した技を紹介していきます。

もう、どっぷり優待クロス沼にハマった方向けかな!?

いや、そういう方は、もう既に知っている内容かも。😁

これから優待クロスを初めてみたい方、初心者の方は、↓の記事の方がいいかもです。

全部無料で読めます。
好評なので、よかったらどうぞ。😎

2選って、少なっっ!!

と思われたかもしれませんが、まあ、がんばって書いたので、ぜひご覧ください。😅


1.フライングクロス

現在、優待クロスで圧倒的に手数料が安く済むのは、SMBC日興証券です。

その日興証券が一般信用を開始する前から存在している技で、古参の優待クロッサーならみんな知ってる!?

これは、現在、SBI証券でのみ行える技です。

日興証券からクロス取引に入った方なら、よく分からない感覚かもしれませんが、日興証券の一般信用売りは、最長3年まで保有できます。
一方、SBI証券の信用売りは、最長15営業日なんですよね。

短っ!! と思われた方がいらっしゃるかもですが、昔は最長5日という時期もあったんです。

で、15日以内に決済を行わないと、強制決済が発動されます。

もう、強制決済でいいやっ! っていうのを利用したのがフライングクロスという技です。

売りが強制決済されるので、現渡ではなく、現物のみ売り注文を入れるというやり方です。

特に、最近は、現物・信用とも取引手数料が無料ですので、通常通りの現渡で終了させる取引と、トータルコストは大きく変わりません

昔は、現渡自体は無料で行える証券会社が多かったのですが、現物・信用とも、決済時にはそれぞれ手数料が発生していました。

なので、通常の現渡と、強制決済とでは、トータルコストにかなり差ができていました。

フライングクロスしてまで取りたい銘柄って、よっぽどのものでしたよ!


で、フライングクロスができるのは、私が知る限り現在もSBI証券のみですね。

楽天証券も一般信用(14日)がありますが、フライングクロスできる期間にはそもそも取れないようになっているのかな!?

GMOクリック証券では、フライングクロスは、実はできます。。
できるんですが。。。

強制決済になった場合の手数料、11,000円!!😱😱

い、いちまん、いっせんいぇん 😱😱😱

はい、ということで、誰もやらないですね。

また、
GMOで通常通りのクロス取引を行った場合、絶対現渡を忘れてはいけない! ですね。😌

とんでもねぇ~ことになりますだ。。😅


2.異業者間クロス


SMBC日興証券で在庫を確保できるのであれば、それで全て丸く収まるのですが、やはり、最近の競争激化でなかなか思うようにはいきませんよね。

どうしても欲しい銘柄は、他の証券会社を利用される方もいらっしゃると思います。

ただ、トータルコストが高くなってしまうこともしばしば。

そこで、異業者間でクロスを行うことで、手数料を安く抑えられることがあります。

2024年6月現在ですが、SBI証券と楽天証券は、現物取引と信用取引の手数料が0円になっています。

株探のホームページより

SBI証券は、ゼロ革命と言っていますが、優待クロスにおいても革命です。

実際、2024年5月期において、私は、コスモス薬品を、
 auカブコムで一般信用売り
 SBI証券で現物買い

異業者間クロスを行いました。

(どうしても日興証券で取れなかったのです。。😭)

権利付最終日(2024.5.29)のコスモス薬品の取引を

もし、auカブコム一般信用売り現物買いを行い、現渡した場合

手数料  
・買い 制度信用買い ⇒ 現引き 385円 + 金利 99円
・売り 一般信用売り 385円 + 金利 211円
トータルコスト : 1080円


auカブコム
一般信用売りSBI(楽天)で現物買いを行い、それぞれ反対売買した場合

手数料  
・買い 現物 0円  返済時 0円
・売り 一般信用売り 385円 + 金利 211円  返済時 385円
トータルコスト : 981円

と、若干安くなります。

あれ、もうちょっと安くなるかと思ってたけど、こんなもんだったのか。。。😓


デメリットは、証券会社が分かれるので、それぞれに資金を準備する必要があり、必要な資金が増えること
また、管理が複雑になることですかね。

ここまでやるのは、相当な変態上級者で間違いありません。😅


あと、異業者間クロスが力を発揮するのは、権利付最終日の後場ですかね。

場中に一般信用が取れた場合は、「引成」注文を行うのが無難なやり方です。

時間差クロスというのもあることはありますが、これはまた別の能力が必要な気がします。。

日興証券で優待クロスを行う場合、信用買い⇒現引き を行うのが一般的です。
信用取引自体の手数料が0円だからです。
しかし、現物は、約定代金によって手数料が異なってきます。

権利付最終日の後場に、一般信用りを確保できた場合、買いのほうを信用取引⇒現引きしようとしても、
信用買いは権利付最終日の15時に約定されてしまい、現引きが間に合いません。

なので、日興証券でクロス取引を完結させたい場合は、この時間だと、初めから現物の「引成」注文を出さざるを得ず、上記の表のように手数料がかかってしまいます。

こういう場合に、買いの方は、SBI(楽天)で現物の引成注文を入れておけば、手数料を抑えられ、優待をゲットできます。

ここまでやるのはやっぱり一流の変態上級者ですね。😅


まあ、各社手数料体系が色々ですので、もっとよい組み合わせがあるかもしれません。
ご存じの方は是非教えてください。😁


思い出話(移管)


一昔前は、現物も信用も、それなりの手数料がかかるのが普通でした。
また、業者によって、手数料に差がかなりありました。

なので、この時、私も含めて異業者間クロスをする方が結構いらっしゃったと思います。

当時から、現渡自体は手数料がかからない証券会社がほとんどでしたが、異業者間クロスを行って、最後にそれぞれの会社で反対売買を行い清算すると、往復で手数料がかかってしまいます。

なので、移管という技がありました。
※太字で書いたけど、覚えなくていいです。😅

信用売りと現物を別の証券会社で持った後、
現物を信用売りの会社に移動させる方法です。

そうすると、最後、現渡を行うことができ、手数料を抑えることが可能です。

この移管、クソ面倒くさかったです。😆

よくわからん番号をたくさん入力したような。。
また、株が移動されるまで、手続きから1週間ほどかかるので、
余裕をもって行わないと権利付最終日過ぎちゃいます。

今はもう、優待クロスで移管を行う方はいないですかね!?

そんな時代もあったのですよ。。


締め


はい。いかがだったでしょうか?

優待クロス、如何に手数料を安くするかだけを考えれば、まだまだ色々手法がありそうですね。
数学的思考が試されます。

まあ、資金効率、労力などトータルで考えて、どこまでするかはそれぞれの判断ということになりますね。

皆様それぞれが心地よい感じで優待クロスを楽しんでいただけたらと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
感謝😌



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