【東京都知事選挙2024】選挙っていくらかかるの? #安野たかひろ の帳簿を大公開![政治と金にも透明性を!]
こんにちは、安野たかひろ事務所経理担当リーダーです!
この記事では、安野たかひろの政治活動や選挙運動に関連する「お金の話」を公開します。
安野たかひろは無所属・新人での立候補です。政党の支援もありません。 寄附金もどれだけ集まるか不明瞭な状況で、政治活動・選挙運動に挑むことを決意しました。
選挙にどれだけのお金がかかるのか。多くの方は想像もつかないのではないでしょうか。おおよそ選挙活動も終盤となったため、みなさんにその実情を公開したいと思います。
また、以下でお伝えする費用・支出でここまで大きな活動を行うことができたのは、ボランティアメンバー、応援表明してくださった方お一人ずつのご好意・ご尽力があってのものです。この場をお借りして、改めて感謝を申し上げます。
今回、安野たかひろは終始一貫して、クリーンな選挙を訴えて参りました。今回のお金の話など、これまでは外から見えづらかった様々な情報を公開することで、政治の透明化に一石を投じられたら幸いです。
まとめ
一般的に選挙でかかる費用のうち高額なのは、「供託金」「選挙カー」「ポスター」
チーム安野が費用をかけなかった項目として、「労務提供者への報酬」「ポスター貼付の外注」などがあり、これは一般的には規模感に応じて費用が上がっていく
チーム安野特有の政治活動の支出として、「AIあんの」「ブロードリスニング」が代表的な項目
選挙関連費用
供託金: 300万円(得票率が供託金ラインを上回れば全額返還)
公職の選挙で売名を阻止するために、ある一定の得票数を達成しないと没収されると定められている供託金(参考:選挙ドットコム記事)。都道府県知事選挙は300万円と定められており、得票が有効投票数の1割に達しないと没収されてしまいます。前回の都知事選では、当選者含む3人をのぞいた19人が没収の対象となったそうです。56人もの候補者が出馬している今回の東京都知事選も多くの方が供託金没収対象となることが予想され、金銭的にも大変厳しい戦いとなっています。
選挙カー関連: 約100万円(得票率が供託金ラインを上回れば約73万円)
街宣や街頭演説に便利な選挙カー。看板や音響なども整っていてチーム安野でも大変重宝していますが、仕様に細かいルールがあるため専門業者からレンタルしました。車の上に設置する看板の作成費が約30万円、車そのもののレンタルが約27万円でした。
その他、レンタル期間中の駐車料金や高速代、ガソリン代、保険料なども含めるとあわせて100万円前後になるでしょう(現在進行形で費用発生中のため、あくまで概算です)。なかでも、私たちは自前の駐車場を持っていないため、駐車場代が予想以上の出費となりました。これは東京での選挙活動特有かもしれません。
他の候補者と比べると、安野陣営の選挙カーはややコンパクトで、もう少し大きい車を使っている方もいらっしゃったので、サイズに応じてもう少し高くなる場合もあると思います。
なお、車のレンタル代約27万円は公費負担対象のため、得票率が供託金ラインを上回れば支払いの必要はありません。
ポスター: 約120万円(得票率が供託金ラインを上回れば約10万円)
ただの紙と思ったら大間違い、ポスターは雨よけ加工や裏側の粘着加工があるので、1枚あたりの単価が通常の印刷と比較し、はるかに高いです。
ポスター掲示場が約14,000ヶ所あり、予備を加えて15,800枚印刷しました。
現在99%を超える掲示場への貼付が完了しているポスターですが、当初はどの程度自力で貼付が可能か分からなかったため、10,000枚しか刷っておらず増刷を重ねていきました。
デザインは内製で行っています。
こちらも公費負担対象であり、得票率が供託金ラインを上回れば約110万円が返金されます。
ビラ: 約7万円(得票率が供託金ラインを上回れば約2万円)
街頭演説などで配布するビラの印刷費はポスターと比べれば安価です。紙質によって多少変動します。
選挙のビラには配布方法に厳しいルールがあり、配れる機会を考えると枚数はやや限定的になります。作成枚数も上限があり、最大30万枚まで作成することが許されていますが、チームとして最終的に約6,000枚印刷しました(※読者の方からのご指摘を受け、正確な枚数に修正しました)。
選挙活動開始当初は1,500枚程度を準備していたのですが、日を追うごとに街頭演説の際に受け取ってくださるビラ枚数が増えていき、選挙終盤には増刷に増刷を重ねることになりました。ビラの在庫が無くならないかヒヤヒヤする場面もあり、ありがたい悲鳴でした。
こちらもデザインは内製。
ビラも公費負担対象であり、得票率が供託金ラインを上回れば返金されますが、公費負担上限金額が7.73円/枚のため返ってくるのは5万円弱です。
のぼり: 約3万円
街宣活動の際、通行する方の目を引くためののぼり。のぼり5つ+周辺器具の値段です。
こちらもデザインは内製。
たすき: 約1万円(予備含め2本)
候補者本人しかつけられないので、かかる費用は限定的です。予備含めて2本準備していました。
こちらもデザインは内製。
交通費: 約20万円
告示日以降で候補者である安野本人が使った交通費を計算しています。伊豆大島までの往復航空券が約2.5万円、残りの大半は移動するためのタクシー代です。候補者のスケジュールは非常にタイトなので、タクシーを利用する場面が多かったです。
安野陣営は街宣活動に力を入れてきた一方で、リモートでの政策検討や選挙運動も積極的に行っているため、交通費は抑えめになっていると思われます。
写真撮影代: 約5万円
ポスター、ビラ、のぼり、SNSなどに幅広く活用。
その他諸々: 鋭意集計中!
色々ありますが、会議室代(物理的な選挙事務所を設けていないため)や、細かいものだと腕章を留める安全ピンや、紙とペンなど様々。
安野の政治活動にかかっている費用
いずれも内製のためサービス・システム利用料が中心なので割安に見えてしまうかもしれませんが、ボランティアスタッフの創意工夫の賜物です。
仮に外部組織や団体に委託すれば、想像をはるかに超える費用がかかるでしょう。不必要あるいは提供価値に見合わない割高なサービス・システムかを見極められるのは、技術・テクノロジーがわかるリーダーがトップになる利点の一つであり、こうした積み重ねでより影響のある施策を行うための財源を生み出すことができます。
ブロードリスニング: 100万円弱
AIを駆使したブロードリスニングの手法により、直接のご質問・SNS投稿・投書・投票などさまざまな形で寄せられた都民のみなさまの民意を可視化し、マニフェストに反映しています(詳細はこちらのnoteをご覧ください)。目に見えている支出は、API費用など。
AIあんの: 100万円前後
安野たかひろの公式YouTubeチャンネルにて、AIアバターが選挙期間中いつでも政策に関する質問にお答えします(詳細はこちらのnoteをご覧ください)。目に見えている支出は、複数サービスのアカウント費用。
マニフェスト: 数千円〜数万円
オープンソース形式で、 マニフェストに対して誰でも自由に変更提案をすることができます(スライドは公式サイトからご覧いただけます)。目に見えている支出はGitHubのアカウント費用。その他、調査研究費など。
安野陣営では実施していないが、お金がある陣営だとできること
選挙費用について色々調べて行く中で、かかるかもしれなかった費用です。結果的にチーム安野では以下の費用は発生していませんが、無所属個人で立候補する際、以下の費用が大きなネックになると思われます。
労務提供者への報酬
多くの陣営がそうであるように、現役世代は特に平日の日中はどうしても仕事が忙しく、どんなに候補者を応援したくても選挙活動への参加が難しい場合が多いです。そのため、ボランティアの人数がカツカツになる日もあります。そこで別途、労務提供者に法定の範囲内で報酬を払って働いてもらうことが可能です(この金額上限が定められている金額を超えると公職選挙法違反になり、大問題となるので注意が必要です)。
政党や支援団体といった大きな組織がバックについていない場合は、頑張ってボランティアを集めるか、そうでなければ個人の資金力が必要になってきます。
ポスター貼付作業の外注費用
東京都知事選のポスター掲示場は全部で約14,000ヶ所あるため、相当な組織力がない限り自前で全て貼るのは厳しいのが現状です。実際、皆さんのご近所の掲示場を見て頂いても、全てのポスターは貼られていない、ということが多いかと思います。
ただし、自力での貼付が難しい場合でも、お金があればポスター貼付を代行してくれる業者にお願いすることができます。エリアを限定して依頼することもできますが、仮に14,000ヶ所全てを外注すると1,000万円近くのコストがかかるようです。
選挙事務所
事務作業、支援者の受付、バンザイ・当選御礼などに使います。東京だと50万円程度はかかるようです。
公選はがき
候補者や政党などが選挙期間中に有権者に向けて配布することができる葉書です。公選はがきの印刷費自体は公費で賄われますが、輸送費や事務費は自己負担のため数十万円はかかるようです。
その他各種広告
選挙運動で認められている広告は別で、一般の政治活動の一環として、ネット広告や、政党や団体の理念などを伝えるビラを配布/ポスティングしているケースもあるようです。これらによって認知を大きく広げられる可能性があり、それぞれメニューや規模感に応じて費用がかかっていきます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
合計してみると、得票率が供託金ラインに届けば500万円前後、仮に届かなければ800万円前後の支出になりそう、と予想しています(あくまで本日7/4時点で認識している金額なので、ここから前後する可能性があることは、冒頭注釈としてお伝えしたとおりです)。
やはり選挙運動・政治活動ともにかなりの費用がかかっており、後ろ盾のない候補者には負担が大きいのが実情です。
また、費用以外にも、公選法などのルールの把握や、メディアの主要候補のピックアップなど、「無所属新人にとって選挙の参入障壁はかなり高い」と感じる部分が多くありました。
今後、熱意のあるより多くの方が選挙に出馬し、闊達な議論を行うためにはシステム自体の改善が必要不可欠です。
今回の「支出の概算の公開」や、安野たかひろがオープンに語ってきた選挙戦のハードルが広く知られることで、より良い選挙システムへと見直しが進むことを期待しています。ただ一方で、今回強く感じたのは、「みんなの力」を集めることでカバーできる部分もある、ということです。
チーム安野の支出が想定より低く抑えられているのは、安野たかひろの想いに共感して集まっていただいたボランティア全員の熱量とその創意工夫によるものです。
また、今回私たちが開発したテクノロジーやノウハウは選挙後にオープンソースで公開され、誰もが自由に使えるようにする予定です。
候補者のAIアバターが24時間有権者からの回答に答える「AIあんの」
GitHubを活用したマニフェスト管理手法
自動化選挙ポスターマップ
アップデートした政策をわかりやすく自動で記事化する技術
などがあります。
これらは時間的・物理的・金銭的なコストを乗り越え、「みんなで未来をつくる」選挙を実現しはじめています。わずか2週間の間でも、これだけ選挙のあり方を変えることができました。
いま、みなさんの力で選挙のあり方が変わっていく、その歴史的な瞬間に立ち会っていると感じています。
残り3日間、チーム安野たかひろ一同、「クリーンでオープンな選挙戦」を続け、これまでの選挙の歴史を変えるような結果を実現したいと考えています!!どうか、みなさんのお力をお貸しいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします!
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