ん?私たち別れてる?よね?
彼の部屋から自分の荷物を全て持って帰った
その日も彼から普通にLINEがきた。
ん?私たち別れてなかったっけ?と思いつつ
まだ話さないと行けないことがあって
彼と食事に行った。
ほぼ毎日彼の家に泊まっていたから
夜ご飯も一緒に食べていたし
なんか普通の日常だった。
会話の途中から
ん?彼は別れたと思ってないな?
あれ?そう言えば別れる、別れないって話は
してない?と気づいた。
私は彼と離れられることで
しんどいことから解放されたのと
彼に気持ちを全部言えたから楽になっていて
ものすごくご機嫌で何度も彼に
「転勤本当に良かったね♪」と言った。
彼はそれが嫌だったらしく
ムッとしていた。
そして何かを悟ったような表情をして
言葉少なくなり帰ろうと言った。
彼は広島に転勤が決まった瞬間から
“アンちゃんは遠距離恋愛が無理だ”
と思ってたらしく
すごく不安を感じていた。
私は彼と物理的に離れると
やりたいことができると喜んでいたから
アンちゃんがまた
マッチングアプリを再開しないか心配。
と言ってたっけ。
私が遠距離恋愛が無理かどうかは知らんけど
彼と別れて自由時間が増えることに
喜んでいた私はとにかく終始ご機嫌で
彼は寂しそうな顔をしていた。
私はいつも帰っていた彼の家じゃなく
自分の家に帰ることに変な感じがした。
彼がいない生活に慣れていかないと
あかんなくらいの軽い気分で。