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黒田藩ゆかりの春日神社@黒崎

八幡西区藤田にある「春日神社」は、黒田官兵衛・黒田長政ならびに黒田二十四騎を祀る神社です。
古くは、花尾城主麻生氏の祖神としていましたが、その後、黒田長政が黒崎城を築いた慶長9年(1604年)に現在地に移されました。

福岡(筑前国)は、黒田如水、黒田長政との関係がとても深く、
「如水の死後、長政はその意を受け、諸領内の長崎街道の整備を行い、筑前六宿という宿場町の形成を促すとともに、戦乱時に城下町・福岡が荒らされないように対策をとりました。また、黒田家の精鋭家臣「黒田二十四騎」の栗山備後利安、後藤又兵衛基次、母里太兵衛友信、井上周防之房などを隣国との国境を守る六つの端城(麻氐良城、益富城、鷹取城、黒崎城、若松城、松尾城を指し、筑前六端城といわれる)に派遣し、筑前国の安泰を図りました。」と福岡県のHPに記載されています。
そんな黒田長政が黒崎宿の総鎮守としたのがここ春日神社です。
江戸時代に入ると黒田藩の一行は、参勤交代で筑前を立つ際には必ず春日神社で旅の安全を祈願したとのことです。
また、春日神社には黒崎城を守っていた井上周防之房にまつわる様々な話が多く残っているそうです。

さて、
旧長崎街道に面した一の鳥居をくぐると、都会の雑踏や周辺の雑音は境内の木々にかき消され、とても穏やかな雰囲気に包まれます。
参道を歩き、二の鳥居をくぐるとそこからは階段を上り境内へ。
絵に描いたような神社の参道がここにあります。

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境内に入ると、凛と構える本殿が参拝者を待ち構えています。
本殿の造りは、流造(ながれづくり)といいます。
すごく男らしく、黒田家ゆかりの神社らしく思えます。

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扁額(へいがく)
拝殿にかかっている扁額が2つ並んでます。
鳥野春日大明神と国祖黒田大明神です。
脇には、須賀神社と出雲大社が掲げてあります。
御由緒にも書いてありますが、開祖は鳥野神社だったのですが、春日四神を併せ祀らせたことから、鳥野春日神社となりました。
実は、一の鳥居の神額をよく見ると、薄く「鳥野」の文字があるのです。

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千木は外削ぎ、鰹木は五本。

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春日神社の御守りには、黒田如水(官兵衛)が描かれています。

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拝殿の中に入ると、さらに黒田家ゆかりの品物が多く奉納されています。
中でも、市指定文化財である「黒田二十四騎画像」、「刷り物黒田二十四騎画像」を社宝として所蔵さてています。
この黒田二十四騎画像は江戸時代後期、初代藩主黒田長政の重臣であった24人の肖像を御用絵師の尾形洞霄(おがたどうしょう)が描き、二十四騎の子孫たちが春日神社に奉納したものです。
黒田二十四騎それぞれのお顔や個性的な甲冑武具が描かれていて、ずっと見ていても飽きません。
その他に、本物の甲なども奉納されています。

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「筑前黒崎宿場まつり」では、黒田長政・黒田二十四騎に扮した武者行列が、威風堂々まちを練り歩き、春日神社に集結します。
まさに、黒田藩ゆかりの神社です。

春日神社は今でも黒崎の鎮守様として、町の安寧を見守っています。


御朱印

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御祭神
 春日4神(春日明神または春日権現)
 ・天兒屋根命(あめのこやねのみこと)
 ・武甕槌命(たけみかづちのみこと)
 ・經津主命(ふつぬしのみこと)
 ・比賣命(ひめ)

(配祀)
・天忍雲根命

(合祀)
 黒田大明神
 ・黒田如水 
 ・黒田長政 
 ・黒田二十四騎靈神

御由緒
 春日神社御創立の発祥は、遠く神武天皇御東征の御代にさかのぼる。天皇は響灘ご通過のみぎり、天種子命に勅して鳥野ヶ原に天児屋根命を祀らしむとあり、これによって古くには鳥野神社と申し上げた。
 神護景雲年間、奈良の里に春日四所の神を祀られた例にならい武甕槌命、経津主命、比売神を併せ祀り、鳥野春日神社と申し上げることになった。
源平の戦いに功績あって花尾城々主となった麻生氏は、藤原姓なる故をもって代々春日神社を尊崇し、神田等を寄進する。麻生弘家は先例に任せ「春日大明神祭礼三郷三村勤仕之事沙汰状」を布れ、折尾郷、在毛郷安屋郷および三村すなはち熊手村、藤田村、穴生村民等勤仕の祭礼帳法度の次第が定められた。
 筑前藩々主黒田長政公入国後は、歴代の城主さらに篤く当社を尊崇し、祭礼を厳かに営み、参勤交代の途次参詣の便および産子村民による奉仕、参詣を便ならしむため、宿場街道筋にお遷しせよとの君命により、山王宮の森(現在の御鎮座地)に御遷座となる。
 爾来庶民の崇敬と共に、神威赫々として筑北を照らし、宿場は門前市の賑わいと繁栄をきわめた。
 黒田藩の出城、黒崎城々主の藩家老井上周防之房は東照宮の例にならい、春日宮相殿に藩祖をお祀りすることを主君に進言して、黒田如水公、黒田長政公また後に功臣二十四騎の霊神を奉斎して黒田神社と申し上げた。
また延宝年中祇園原の地より祇園社を勧請して、山王宮相殿に奉斎し、須賀神社と崇めまつった。
 これより祇園会盛大に営まれ、悪霊退散を祈る夏の祭礼として、黒崎宿あげての伝承行事となり、郷士の心燃ゆる風物詩を今日に伝えてる。
(出所:春日神社 御由緒より)


ホスター

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神社: 鳥野春日神社
住所: 福岡県北九州市八幡西区藤田1-10-4

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