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八雲立つ八重垣の宮・八重垣神社@松江市
伝説の“鏡の池”であなたの恋が占える、縁結びの聖地といったキャッチコピーで出雲神社とセットで参拝するとご利益倍増の神社として、有名になった八重垣神社。
日本神話の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説の地であり、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が稲田姫命(イナダノヒメノミコト)をお祀りした神社。
そもそも出雲の地名の由来となったココ八重垣神社で、ミーハー気分でインスタ映えを狙って、いざ参拝!
さて松江市街地から車で八重垣神社を目指します。
宍道湖大橋を渡り右折して国道9号線へ入り、米子/風土記の丘の標識方向へ
すぐに国道432号、八雲/山陰自動車道方向へ入る。
1〜2分程で、松江中央IC方向を目指し、県道 426号線(八重垣神社線)に入り、約4〜5分で八重垣神社に到着しました。
全行程で約15分程度で到着します。
数カ所の駐車場があるため、駐車場に関しては安心でした。
鳥居
凛とした構えの鳥居と木々に囲まれた境内は、やはり神秘的です。
多くの参拝客が居て、想像通り若い人たちが多く見受けられました。
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神門(随身門)
鳥居の奥に神門(随身門)が見えます。
随身門とは、神門の左右に守護神を安置した神門のことですが、ここ出雲の二神は、正面を向かず互いが向き合っていらっしゃるのが特徴のように思います。
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手水舎
一礼をして鳥居をくぐるとすぐ左手に手水舎があります。
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手水舎で身を清めた後、神門をくぐり境内へ。
狛犬
神門をくぐると両脇に狛犬がいました。
少し朽ちていますが、独特な狛犬です。
八重垣神社の説明には、この地方の「出雲構え型」とも異なる容姿で、来待石を使った狛犬と書いてありました。
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拝殿
八重垣神社も意宇六社の1つです。
立派な拝殿です。
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御本殿
本殿は大社造で、千木は内削ぎ、鰹木は3本です。
内削ぎ?? ということは、主祭神は素盞嗚尊と稲田姫命ですが、稲田姫命の方が強いってことですか?現代で言うカカァ天下ってことで、内削ぎ。
まぁこれが夫婦円満の秘訣かもしれませんね、(笑
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そもそも八重垣神社とは・・・
そもそもこの八重垣神社は、八岐大蛇退治で名高い素戔嗚尊(スサノヲノミコト)と、国の乙女の花と歌われた稲田姫命 (クシナダヒメ)の夫婦が祭神で、恋愛成就の大神として知られるパワースポットです。 八重垣神社は稲田姫命 が、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の難を避けるために避難したといわれる場所です。
八岐大蛇を退治するとき素戔嗚尊が稲田姫命 を佐草の里の大杉(奥の院)を中心に八重垣を造って隠しました。そして大蛇を退治して、日本最古の和歌といわれる「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」という喜びの歌を詠ったと言われ、 この歌が「出雲」の国名の由来でもあるそうです。
女性に大人気の鏡の池の恋占い
この神社の敷地内にある鏡の池は良縁を願う若い女性に人気があります。
「鏡の池」は稲田姫命 が、素戔嗚尊に勧められ、佐久佐女の森に社を建てて八岐大蛇から身を隠している間、鏡代わりに姿を映したと伝えられるもので、今では良縁占い(銭占い)として女性に大人気のスポットとなっています。
社務所で売られている占いの半紙の中央に、小銭を乗せて池に浮かべると、お告げの文字が浮かびあがり、紙が遠くの方へ流れていけば、遠くの人と縁があり、早く沈めば、早く縁づくといわれています。
なので、私も社務所で購入してみました。(笑
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社務所で、恋占いの半紙を購入し準備万端、鏡の池に向かってGO!!!
境内の裏手より佐久佐女の森に案内板の通りに進みます。
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太鼓橋を渡って一旦境内から出ます。
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佐久佐女の森の入り口
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新緑に囲まれた木々の中の小道を進むと鏡の池に到着。
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鏡の池
多くの方が鏡の池で占いをするために順番を待っていました。
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占いの方法を示す案内板
恋占いと言われていますが、八重垣神社では縁占いと言っているようです。
池に占い用紙を浮かべ、硬貨(十円または百円)をそっと乗せてください。早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があると伝えられています。
恋愛、結婚等の縁に限らず色々な縁や願い事、また代理でその方を思いながらの占いもできます。(出所:八重垣神社HPより)
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私もやってみました!
文字が浮かんできて、お言葉が読み取れます。
私の場合は、約5分ほどで浮かべた近くで沈んでいきました。
周りでは、1分もかからずに沈んだ方や、10分たっても沈まないと言って笑っている方など様々でした。
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御祭神
主祭神
・素盞嗚尊
・稲田姫命
配祀神
・大己貴命(おおなむちのみこと) 大国主命
・青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと) 素戔嗚尊の御子神
御由緒
早く出雲の八重垣様に縁の結びが願いたい という歌は出雲において最も古い民謡で御祭神も八岐大蛇を退治し、高天原第一の英雄素盞鳴尊と国の乙女の花とうたわれた稲田姫の御夫婦がおまつりしてあります。
素盞鳴尊が八岐大蛇を御退治になる際斐の川上から七里を離れた佐草女の森(奥の院)が安全な場所であるとしてえらび大杉を中心に八重垣を造って姫をお隠しなさいました そして大蛇を退治して、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」という喜びの歌をうたい両親の許しを得て「いざさらばいざさらば連れて帰らむ佐草の郷に」という出雲神楽歌にもある通りこの佐草の地に宮造りして御夫婦の宮居とされ縁結びの道をひらき掠奪結婚から正式結婚の範を示し出雲の縁結びの大神として、又家庭和合の、子孫繁栄、安産、災難除、和歌の祖神として古来朝廷国司藩主の崇敬が厚く御神徳高い神国出雲の古社であり名社であります。
(出所:境内由来記より)
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御朱印
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境内社御祭神
伊勢宮・・・・・天照大御神
脚摩乳神社・・・脚摩乳命(合祀 譽田別命)
手摩乳神社・・・手摩乳命
貴布禰神社・・・高靇命(合祀 倉稲魂命)
山神神社・・・・大山祇命
天鏡神社・・・・稲田姫命
八重垣神社案内板
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夫婦椿
稲田姫命がその昔御立てになった二本の椿が芽吹き出し、地上で一体となったことから、夫婦の契りの象徴として神聖視されるようになりました。
境内には、現在、三本の夫婦椿があります。
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椿をシンボルとしている資生堂の方々はこの珍しい椿のある八重垣神社に参拝されるというお話を聞きました。
本当に出雲というところは、出雲大社だけでなく様々な縁結びのご利益を賜る神社が多いのに驚きです。
ここ八重垣神社は、神話の中でも有名な八岐大蛇の場所なので、どちらかといえば怖い場所のような気がしていましたが多くの女性が訪れていて、とても華やかな神社でした。
参拝者のほとんどが縁占いを鏡の池で行っていて、浮き上がるお言葉に一喜一憂し、半紙の沈む瞬間を楽しんでいました。
神聖な神社であるにも関わらずとても微笑ましい境内の雰囲気や、気の荒い素戔嗚尊が稲田比売命に恋に落ちたのは、稲田比売命のお心の優しさがそうさせたのではないかと想像できる場所でした。
ここに来て改めて「ご縁」について考えさせられ、日々様々なご縁と関わって生活をしていることに気づき、そのご縁の奇跡に感謝を感じさせられた思いです。
出雲って面白いですね。
神社: 八重垣神社
住所: 島根県松江市佐草町227
HP: https://yaegakijinja.or.jp