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【TRPGシナリオ】あの異変、私が解決しました(嘘)【幻想ナラトグラフ】

 シナリオ名:あの異変、私が解決しました(嘘)
 想定プレイヤー人数:1~4人
 選択不可キャラクター:八雲紫
 キーワード:ギャグ、ミニマム・シナリオ
 難易度:Easy
    作:レベラー

 エイプリル・フール! 一部のウソが現実になる小異変が発生!
 「博麗神社の神稀神サグメ様に相談しなくちゃ!
 過去の異変に関する嘘をつくのを楽しむシナリオ!
 「紅魔郷の異変は、ダンスバトルで、妹紅がレミリアに勝利したことで解決された」のような嘘をつくと、セッション中はそれが事実に!

 このシナリオは、ミニマム・シナリオ。
 幻想ナラトグラフに慣れないGM、PL向けの、超短編シナリオ
です。
 シンプルにするために、以下4つのルールを採用しています。

1.朝のサイクルで、文々。新聞表を振らない。
 新聞発行者の文(あや)は、別件で忙しくて新聞を出せない。
2.クエストは1つだけ。
 
1つのクエストを解決すれば、決戦フェイズが始まる。
3.クエストのレベルは0。
 
つまり、最初の昼のサイクルに、クエストシーンを行うことも可能。
 スポットに【手がかり】を置く処理は全て省略する。
4.最初から、PCの【霊力】は20。【攻撃力】は5。
 
サイクル最初の霊力アップは省略

●バックストーリー
『実はハゲてない』と嘘ついたら、本当に髪の毛がフサフサになった!」
 鯢呑亭(げいどんてい)の常連が、興奮した様子で言う。
 四月馬鹿(エイプリルフール)の朝である。
「何言ってんだ? お前は最初からハゲじゃないだろ
 それよりも聞いてくれ!
 『富クジ(とみくじ)で一等が当たった』という嘘が本当になったんだ!
 富クジなんて、1枚も買ってないのに!」
「いや、お前、先月、買った富クジを見せびらかしてただろ?
「そんなハズは無い!」
 常連たちの会話は、かみ合わない。それを見かねて、看板娘、依神女苑(よりがみじょおん)が割って入った。
「もしかして、妖怪の仕業なんじゃない?
 博麗神社の神、稀神サグメ様に相談してみたら?

 幻想ナラトグラフ「あの異変、私が解決しました(嘘)」
 過去の異変を解決できたのも、ぜんぶ稀神サグメ様のおかげじゃないか!
 


◆あらすじ(ストーリー全部)

 4月1日、四月馬鹿(エイプリル・フール)。
 一部の嘘が現実になる小異変が起きます!
 厄介なことに、現実になった嘘が「実は嘘だった」と覚えているのは、噓をついた当人のみです。
 PCたちは、「博麗神社の神」稀神サグメの命令で、小異変を解決するために調査を開始します。
 調査の途中、PCたちは、色々なヒトから過去の異変解決について聞かれます。PCの答えは、嘘であっても、このセッション中は事実となります。
 PCたちは、容疑者の八雲紫に突撃。話を聞いてみると、紫は「四月馬鹿の余興として、サグメ様に下剋上する嘘」の準備をしているだけでした。
 PCは、紫に協力して「下剋上」名目でサグメに弾幕ごっこを挑みます。
 
 実は、この小異変の首謀者は、博麗神社の神になりたかったサグメ。
 サグメが「博麗神社の神」であるというのも「現実になった嘘」です。
 そのため、弾幕ごっこでの勝利が、結果的に小異変の解決に繋がります。


◆導入フェイズ

 まずゲームマスター(GM)が以下のバックストーリーを読み上げます。その後、各プレイヤー(PL)が、自己紹介(キャラ、個性スキル等)、初期値の設定(やる気とスペカ1、人数2、霊力20、攻撃力5、他は0)をします。
 最後は、GMが導入の描写をして、各PLがロールプレイをします。
 PCが異変解決を決意するロールプレイの後、探索フェイズに移ります。

●バックストーリー(冒頭のモノと同じ)

『実はハゲてない』と嘘ついたら、本当に髪の毛がフサフサになった!」
 鯢呑亭(げいどんてい)の常連が、興奮した様子で言う。
 四月馬鹿(エイプリルフール)の朝である。
「何言ってんだ? お前は最初からハゲじゃないだろ
 それよりも聞いてくれ!
 『富クジ(とみくじ)で一等が当たった』という嘘が本当になったんだ!
 富クジなんて、1枚も買ってないのに!」
「いや、お前、先月、買った富クジを見せびらかしてただろ?
「そんなハズは無い!」
 常連たちの会話は、かみ合わない。それを見かねて、「看板娘」依神女苑(よりがみじょおん)が割って入った。
「もしかして、妖怪の仕業なんじゃない?
 博麗神社の神、稀神サグメ様に相談してみたら?

 幻想ナラトグラフ「あの異変、私が解決しました(嘘)」
 過去の異変を解決できたのも、ぜんぶ稀神サグメ様のおかげじゃないか!

●季節と舞台 

(描写の参考としてGMが見る)
 このセッションで描かれる物語は、4月1日(エイプリルフール)の朝から始まります。
 導入の描写では、PCたちは、博麗神社に呼び出され、「博麗神社の神」である稀神サグメから、異変を解決するよう命令されます。

●小異変の内容 

(描写の参考としてGMが見る)
 四月馬鹿(エイプリルフール)で言った嘘の内、一部が現実になります。
 しかも、嘘が現実になると、過去も人々の記憶も改変されて「元々、嘘の内容が事実だった」ということになります。
 「異変のせいで現実になっているが、元々は嘘だった」と覚えているのは、現実化した嘘をついた当人のみです。
 例えば、「サグメは博麗神社の神」という嘘が小異変で現実になった場合。サグメが博麗神社の神になるだけでなく、周りも「最初から博麗神社の神はサグメだった」と認識するようになります。
 「『サグメは博麗神社の神』という言葉が嘘」だと認識しているのは嘘をついた当人のみです。
 

●PCの動機 

(描写の参考としてGMが見る)
 PCの動機は、「博麗神社の神」である稀神サグメから、異変を解決するよう命令されたためです。
 小異変によって「サグメは博麗神社の神」「PCたちは、何度も、サグメの命令で異変を解決して来た」という嘘が現実になっています。GMは、そのことをPCに伝えて、異変解決を引き受けるよう、お願いしてください。
 PLが、命令ではなく、異変解決者としての使命感等で動きたいという場合は、それでもOKです。

●登場する主なNPC

 (描写の参考としてGMが見る)
●舌禍(ぜっか)の女神、稀神サグメ外部リンク
 「嘘が現実になる小異変」の真犯人。
 ギャグ時空ゆえ、オッチョコチョイで悪の女幹部みたいなお調子者
 オカルトボールⅡを作り「サグメが博麗神社の神である」という嘘を、現実に変えた。
 何食わぬ顔で「妖怪退治と異変解決を司る博麗神社の神」を演じている。
 小異変を起こした理由も「せっかくエイプリルフールだし、天邪鬼の神として、大きな嘘がつきたかった」から。
●幻想郷の賢者、八雲紫
外部リンク
 このシナリオでは「紫は誠実で信用できる」という嘘が現実になっている。そのため、真面目で誠実
 ただし「異変の黒幕」として現れた場面ではあえて胡散臭い演技をする。
 サグメが作ったオカルトボールⅡの影響範囲の境界を「サグメが博麗神社の神である」以外の嘘(幻想郷に無害な嘘のみ)に広げた。
 また「博麗神社の神サグメ様を喜ばせるため」、四月馬鹿の嘘として、サグメ様に反逆する計画を立てる。

 参考資料(セッション中に出てくる可能性は低い)
●嫉妬の女神、水橋パルスィ外部リンク
 嫉妬するのもされるのも好き
 オカルトボールⅡの力で「パルスィは幽々子の教育係」という嘘を、現実にしている。
 よく食べて妬ましい幽々子を「ダイエット」と称して絶食させる。
●疫病神、依神女苑(よりがみ じょおん 外部リンク
 オカルトボールⅡの力で「女苑は、居酒屋、鯢呑亭(げいどんてい)の看板娘である」という嘘を、現実にしている。
 巧みな話術で、鯢呑亭の客からボッタクリ料金を搾り取る。

●描写の流れ

 GMが読み上げる、導入の描写は以下の通り。

 四月馬鹿(エイプリルフール)の4月1日、あなたたちは「博麗神社の神」である稀神サグメ(きしんさぐめ)様に呼び出されます。
 あなたたちは、今までサグメ様の命令で、何度も異変や小異変を解決してきました。今回も、同じような要件でしょう。

 先に伝えておきます。「サグメが博麗神社の神」と「PCがサグメの命令で何度も異変を解決した」は嘘です。
 今回の小異変の影響で、嘘が現実になっており、過去もPCの記憶も改変されています。
 つまり、PC視点では「サグメが博麗神社の神」で「PCがサグメの命令で何度も異変を解決した」のは現実です。申し訳ないですが、そのようにロールプレイしてください。

 ――そんな裏事情がありつつ、サグメ様はあなたたちに言います。
「……今、嘘を現実にする力で博麗神社を乗っ取る計画が、進行している」
 この言葉に対して、何かロールプレイがあれば、どうぞ。

(ロールプレイがひと段落ついたら、以下の文章を読んで下さい。)

 サグメ様は、次のように言います。
・四月馬鹿でついた嘘の一部が、現実化する小異変が起きている。
現実化した嘘は、嘘をついた当人以外からは「最初から現実だった」と思われてしまうようだ。
 例えば、嘘の現実化で女になった男は、元から女だったと認識される。
・今のところ被害は小さいが、この小異変が「博麗神社の乗っ取り」に繋がる未来もあり得る(サグメが占いで知った)。
この小異変を解決しろ。まずは「嘘と現実の境界を乱せる妖怪」を探せ。
・とは言え、せっかくのエイプリルフールだし、異変解決前にウソをついて遊んでも構わない。


◆探索フェイズ

 探索フェイズ開始時、PCたちは、博麗神社にいます。
 GMは、探索フェイズ開始時に、クエスト「虚実の境界を乱す妖怪を探せ」の表と裏の要素を公開します。
 このとき、必ず、以下のことをPLに伝えます。
・クエストのレベルは0。なので、最初のサイクルでクエストシーンに入ることも可能(おススメしない!)
・このシナリオのクエストは1つ。クエストシーンに入ってしまうと、失敗しない限り、そのままボス戦に進みゲームが終わる。
・このシナリオを楽しむには、クエストシーン前に、幻想郷でエイプリルフールの嘘をついて回った方が良い
・アイテムなら、人間の里(p248)、太陽の畑(p253)、間欠泉地下センター(p252)。スペカなら旧地獄街道(p264)、絆なら博麗神社(p268)がお勧め。
 
 探索フェイズのリミットは「2日目の昼サイクル」
 (リミットを超過した場合のルールはP224)
 ミニマム・シナリオのルールにより「朝の処理」は何も行いません。
 GMは、1日目の「昼の処理」から始めます(P212)。
 PC達は、朝、異変解決以外の日常的な仕事をしています。

●クエスト 「虚実の境界を操る妖怪」

「虚実の境界を乱す妖怪を探せ!」 レベル0
表の要素(開始時から公開)
概要:
 サグメ様の情報によると、
「嘘が現実になる小異変」の黒幕は、虚実の境界を乱す妖怪らしい。
 さっそく、黒幕を探そう!
公開条件:探索フェイズ開始時から公開

裏の要素(レベル0なので、開始時から公開)
解決方法:行為判定2D:4 指定タグ:心を読む程度の能力
解決場所:マヨヒガ
クエストの真相:
 境界を操る妖怪といえば、八雲紫だ!
 紫の部下の部下がいるマヨヒガに突撃して、紫の居場所を吐かせよう。

●探索判定の際、PCに説明すること


 PCが探索判定をしたら、成否に関係なく「どんな異変を、どんな風に解決したのか聞かせて欲しい」とお願いされます。
 小異変の影響で、PCがどのような嘘を答えても、それが「本当のこと」になります。ここで嘘をつくのがシナリオの主眼です!
 そのことは、PLにも伝えてください。
 NPCは「最初からそうだった」かのようにPCの嘘を信じて、PCをほめたたえます。そして、「PCの活躍をたたえる記念の石像」が、昔からあったというていで、その場に出現します。
 話す異変や嘘が思いつかなければ、ダイスを3回振って、下のランダム表を見てください(一部だけランダム表を使っても良い)。
 会話の相手は、基本的にモブですが、p281の表を使っても構いません。

●どの異変について話すかのランダム表


出目1
「赤い霧が幻想郷中に出ていた異変(東方紅魔郷 外部リンク
出目2
「幻想郷で、なかなか春が来ず、冥界で桜がすごく咲いていた異変(東方妖々夢 外部リンク)」
出目3
「満月の夜に、いつまで経っても夜が開けなかった異変(東方永夜抄 外部リンク)」
出目4
「温泉が噴き出して、人魂もいっぱい出てた異変(東方地霊殿 外部リンク)」
出目5
「守矢神社が出来た時のゴタゴタの異変(東方風神録 外部リンク)」
出目6
「稀神サグメ様の素晴らしい作戦のおかげで、高貴な月の都を脅かす、邪悪な仙霊や変な神を退治した異変(東方紺珠伝 外部リンク)」

●嘘のランダム表(異変の内容)


出目1
「異変の首謀者は、世界一の筋肉を得るため、幻想郷中のプロテインを奪おうとしていた」
出目2
「妖怪の山より高い身長の異変首謀者が、60億人の部下、980億人の妖精と共に襲来。月と同じ大きさの武器と8500兆発の弾幕で攻撃してきた」
出目3
「異変首謀者の腹心の部下は、生き別れの私の親だった」
出目4
「世界に1枚しかない”封印されし闇のカード”を手に入れた異変の首謀者が、カードデュエルで、幻想郷を征服しようとした」
出目5
「異変の首謀者は、ダンスバトルで幻想郷の支配者に下剋上しようとした」
出目6
「稀神サグメ様のおかげで平和な幻想郷をねたんだ異変首謀者が、平和を乱すために攻撃をしてきた」

●嘘のランダム表(異変の解決方法)


出目1
「美しい筋肉を見せつけることで、敵の戦意を喪失させて解決」
出目2
「パワー全開で、太陽と同じ大きさまで巨大化して、敵を踏み潰した」
出目3
「親を説得して、2人で協力して、異変の首謀者を倒した」
出目4
「敗北する寸前に引いた”空白のカード”を使い、3枚の神のカードを融合。”闇のカード”を打ち破って勝利した」
出目5
「3日間、必死で特訓して身に着けた究極のダンスで、異変の首謀者を魅了し、なおかつ、物理的に倒した」
出目6
「この異変を解決できたのは、すべて稀神サグメ様のおかげ。他の異変を解決できたのも、すべて稀神サグメ様のおかげ」

●クエストシーン


 クエスト「虚実の境界を乱す妖怪を探せ!」はレベルが0なので、最初から、クエストシーンが可能
です。
 クエストシーンは、以下のように進行
してください。

 クエストシーン開始時に、GMは以下の描写を読み上げます。

 あなたたちは、八雲紫(やくも ゆかり)の関係者、橙(ちぇん)が住む、マヨヒガに突入しました。
 橙を痛めつければ、住所非公開の紫が、どこにいるか分かるでしょう。
 しかし!
 マヨヒガでは、紫の方が、あなたたちを待ち受けていました!
「あなたたちの推理通り、
 博麗神社を乗っ取る企みの黒幕は、この私よ
 まさか、「誠実で信用のおける賢者」紫が、本当に、サグメ様に反逆して、博麗神社を乗っ取る計画を立てていたとは!?
 なお、紫は本来ミステリアスで胡散臭いのですが、今は、小異変の影響で「紫は誠実で信用が置ける」という嘘が現実になっています。
「稀神サグメ様を追い出して、博麗神社を妖怪神社にしてさしあげますわ
 
あなたたちには、私を捕まえて、計画を阻止できるかしら?」
 紫は不敵な笑みを浮かべると、どこかへ逃走しようとします!
 しかし、何か不自然な点があるような? 
 果たして、気づくことが出来るでしょうか?

 読み上げ後、GMはPLに、やりたいロールプレイがないかを確認します。
 ロールプレイの後、クエストシーンに登場しているPC全員が、2D:4の行為判定を行います。
 ただし、この判定は「指定タグ:心を読む程度の能力」なので、心を読む程度の能力を持つPCは、2つではなく3つサイコロを振れます。
(全員判定に失敗しても、即解決失敗にならないことに注意!P222参照!)   
 判定の結果、クエストが解決したなら、以下の描写をします。

 行為判定に成功すると、紫が、本気で博麗神社に害を及ぼそうとしているわけではないことが分かります。
 そのことを伝えると、逃げようとしていた紫が、戻ってきます。
「やはり、バレてしまったようね。胡散臭い黒幕の演技は難しいわ」
 
 紫は、以下の情報を教えてくれます。
 誠実で信用のおける紫の情報なので、事実でしょう。
嘘が現実になる力の源は、サグメ様が作ったオカルトボールⅡ。
サグメ様は、四月馬鹿の余興の1つとして嘘を現実にしている。
「博麗神社を支配しようとしている者がいる」と言うのも、サグメ様による、四月馬鹿の嘘。

 この情報に対して、ロールプレイはありますか?
(ロールプレイが一段落したら、以下を読む)

「そこで、あなた方に協力して欲しいことがあるのです」 
 紫は、次のように提案&お願いをする。
・サグメ様を楽しませるため、四月馬鹿の嘘でサグメ様に反逆する。
下剋上するという名目で、サグメ様に弾幕ごっこを挑んで欲しい。
「サグメ様は、天邪鬼の神でもあり、下剋上や嘘が大好きなの
 だから、下剋上を喜ぶことはあっても、
 下剋上で、あなた方が罰せられることはないわ」
 真面目で誠実な紫が、精一杯考えた、エイプリルフールの嘘です。
 (真面目である証拠に、今の紫はスーツを着てネクタイをしています。) 
 協力してあげないと可哀そうでしょう?


 GMは、決戦フェイズまでにしたい、ロールプレイがないかをPLに確認
してください。
 ロールプレイの後、探索フェイズを終了し、決戦フェイズを開始します。


◆決戦フェイズ

 この決戦フェイズの弾幕ごっこの対戦相手は、稀神サグメです。
 決戦フェイズの最初に、GMは以下の描写を読み上げてください。
 その後、弾幕ごっこが開始
されます。

●決戦前の演出(GMが読み上げる)

 あなたたちは、下剋上狙いをよそおって、サグメに挑戦します。
 やりたいロールプレイがあれば、どうぞ。
 (ロールプレイがあれば以下を読み上げる)

 紫の言った通り、挑戦されたにもかかわらず、サグメは上機嫌です。
「……その意気やよし!
 貴女達の強さを、見せてみなさい!」
 宙に浮く巨大な紫色の玉オカルトボールⅡを背景に、片翼の白鷺は、神社の上空に舞い上がりました。

●対戦相手

 サグメの戦闘力は、P277 の「決戦フェイズに登場する敵NPC」に記述されているものを参照してください。
 サグメの能力スキル、弾幕スキル、所有スペルカードは、以下の通り。

・能力スキル
口に出すと事態を逆転させる程度の能力
 
サポート あなたが登場するシーンの開始時か、あなたが対戦者であるラウンドの開始時に使用できる。
 そのシーンかラウンドの間、目標値が2~6の行為判定は、成功と失敗、スペシャルとファンブルが逆転する。
 
自動的に成功する行為判定には、この逆転効果は適用されない。
(例えば、目標値5の行為判定をして、出目が両方1だった場合。
 普通は失敗かつファンブルだが、スペシャル成功になる。)

・弾幕スキル
ワイドショット
 
あなたがショットステップでダイスを振った直後に使用できる。
 回避側の弾幕フィールド上の【弾幕】が配置されていない任意のマスを1つ以上選ぶ。それらのマスに、それぞれ同じ弾幕フィールド上の任意の【弾幕】を1つ置き直す。

・所有スペルカード
玉符「穢身探知型機雷改」
(ぎょくふ えしんたんちがたきらいかい)
 【敵機マス×1】
 このラウンドの回避ステップに行われる2回目の回避の直前、このスペルカードで弾幕を配置したマスに、さらに【弾幕】を1つ配置する。
 回避側が、タグ幽霊を持っている場合は、一切【弾幕】を置かない。
「片翼の白鷺」 (かたよくのしらさぎ)
 
【ランダム×4】
 
あなたは、1番マスか3番マスの内、今あなたがいないマスを1つ選ぶ。
 あなたは、選んだマスに移動する。

 GMがサグメを動かす際は、基本的に、ワイドショットですべてのマスに【弾幕】を置いた後、玉符「穢身探知型機雷改」を使えばよいでしょう。
 回避側が幽霊のタグを持っている場合、あるいは回避側との距離を調整したい場合は、「片翼の白鷺」を使ってください。

 サグメに勝利することが出来れば、決戦フェイズは終了です。
 続く終幕フェイズに移行しましょう。

 勝利条件は以下の通り。
・サグメの【残り人数】を0点にする。
・PC人数×3ラウンドが経過する。
 所定ラウンド経過後、サグメは下剋上に満足して降参します。


◆終幕フェイズ


 結末の演出では、GMは、以下の描写を読み上げて下さい。

●サグメに勝利した場合

 あなたたちがサグメに勝利すると、オカルトボールⅡは砕け散った!
 同時に、全ての「現実になっていた嘘」が元に戻る!
 
サグメは博麗神社の神ではない!
 あなたたちはサグメに命令されて異変を解決する立場ではない!
 八雲紫は信用できる誠実な妖怪ではない!


 サグメを神社から追い出して、数日後
 遅咲きの桜をさかなに、小異変解決を祝う、酒宴が催された。
 ミステリアスな胡散臭い賢者、八雲紫が、改めて、小異変の背景を説明する。
 小異変の始まりは、サグメがオカルトボールⅡを作って「サグメが博麗神社の神である」という嘘を現実にしたことだ。
 オカルトボールⅡの力を知った紫は、嘘を現実にする力の効果範囲の境界を変更した。
 その結果「サグメが博麗神社の神である」という嘘以外の嘘(無害なモノだけ)も、現実になるようになった。
 それを知ったサグメは、あなたたちに異変の解決を命令し、後は、知っての通りである。
 ただ、今回の小異変では、過去や記憶まで書き換えられていた。
 紫が、どこまで知った上で、結果的にサグメを邪魔する行動をとったのかは、分からない。
 紫、本人に聞いても、ミステリアスな笑みで誤魔化すだけである。
END.

●サグメに勝利できなかった場合


「貴女達には、私との弾幕ごっこで勝利するだけの力は無かったようね!」
 あなたたちが敗北した後、仮面をかぶった謎の弾幕美少女ユカリンが現れて、サグメを倒し、オカルトボールⅡを破壊してくれた!
 ありがとう! 謎の弾幕美少女ユカリン!
 ありがとう! ありがとう!
 
END.

●終幕フェイズの処理

 以上の描写とロールプレイが終わった後に、P236 に記述された終幕フェイズの一連の処理を行ってください。
 それらが終了すれば、セッションは終了です!
 Good Ending!! お疲れ様!
(シナリオ、セッションの感想などがありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです!)

◆クエストシート・ツール

 このシナリオで使うクエストや表・ボスデータのPDF。
 オフラインセッションの際、印刷して使って下さい↓

 このページのPDF版↓ オフラインセッションの際、
 このページを見られないなら印刷してください。

 公式が配布している、オンラインセッションツールのリンク

 ココフォリア(ネットTRPGができるツール)リンク。

 Discord幻想ナラトグラフで遊ぼうサーバーの招待ポスト

◆選択ルール

 プレイグループや、プレイ時間を考慮して、GMは、次のルールを採用しても構いません。  

●選択ルール.ミニマス・シナリオの5つのルールの一部を採用しない
 
以下のルールの内、GMが不要だと判断したものを使わない。
1.朝のサイクルで、文々。新聞表を振らない。
2.クエストは1つだけ。
3.クエストのレベルは0。
4.最初から、PCの【霊力】は20。【攻撃力】は5。

 1と3は、通常のルールに戻しても、あまり問題は無いと思います。
 ただ、GMのやることが増えたり、【手がかり】を置くタイミングミスが発生する恐れがあります。
 2を廃止する場合は、追加のクエストをGMが考える必要があります。クエストのレベルなどは、ルールブックP275を参考にして下さい。
 4を廃止すると、ボス戦で【攻撃力】が足りず、PCが不利になる可能性が高いです。4を廃止するなら、2も廃止してクエストを増やし、探索フェイズのリミットも、3日目夜くらいまで長くする必要があるでしょう。

このシナリオは、「中西詠介」「冒険支援株式会社」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する「東方Project2次創作TRPG 東方ナラトグラフ」の2次創作物です。(つまり、東方Projectから見れば3次創作)
(C)中西詠介、冒険支援株式会社、株式会社KADOKAWA

 このシナリオは、ご自由にプレイ・改変していただいて構いません。東方Projectの二次創作ガイドラインに触れない形なら、リプレイにしたり2次創作(3次創作?4次創作?)をしたりしてもOKです。
 作者への連絡などは不要ですが、もしも、連絡をしていただければ、はげみになります。ご連絡は、このページのコメント欄や、作者のX(旧ツイッター)アカウントへでどうぞ。

◆MMD画像に使用したソフト、素材

MikuMikuDance v926  樋口優様
MMEffect 舞力介入P様
稀神サグメv1.22 天コロ様 
博麗神社mk2 NuKasa様
スカイドームいろいろ詰め合わせ 軽量版 額田倫太郎・猫々様

以下:単語説明

  • TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。会話でドラクエをするような非電源ゲーム。外部リンク

  • 東方Project(ゆっくり魔理沙、霊夢の元ネタ。妖怪と人間が暮らす幻想郷を舞台にしたゲーム、マンガ、小説などの作品群。外部リンク

  • 幻想ナラトグラフ(TRPGのルール。東方キャラを操作して幻想郷で冒険したり、ほのぼのしたり!外部リンク

  • セッション(みんなでTRPGのシナリオを遊ぶこと)

  • ゲームマスター(GM。TRPGセッションの進行役)