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【TRPG日誌】邪悪なる者に休息なしの続き(今年2回目)【ファイティングファンタジー】

 2024年度は、試験的に『TRPG日誌』という記事ではなく、
行ったTRPGセッションを1つずつ記事にすることにしました。
 2023年度のTRPG日誌

・遊んだ日 :2024年6月8日(土)
・遊んだ場所:TRPGサークルD+の定例会
・使用ルール:ファイティングファンタジー
・GM   :NiKeさん

 この記事には、セッションのネタバレ情報が含まれます!


●プレイヤーキャラクター

ピーク


 Gonさんが使用。
 頑丈な身体のイシュカリム(蜘蛛脚の上に人間っぽい上半身の悪魔)。
 魔法で洞窟巨人を呼び出すことが出来る。
 鑑定も得意。
 今回のセッション後の成長で、エクトヴァルト(手足の無い透明なドレイクっぽい悪魔)になる。

オドロ


 palm‐12さんが使用。
 ナイトゴーント(顔がない、人型の悪魔)。
 蜘蛛の神の眷族。
 攻撃すると、溶解液で軽減不能の1点ダメージを与えることができる。
 地上(デーモンからすると異世界)に関する、様々な知識を持っている。
 今回のセッション後の成長で、トゲと蟹ハサミを持つヘルファイヤースピリット(死体に憑りつく悪魔)になる。

ボブ


 謎人さんが使用。
 ホムンクルスの盗賊。
 種族由来の飛行能力と短距離テレポートを駆使すれば、かなりのスピードで動ける。
 今回のセッション後の成長で、ウッドデーモン(体内に虫が住む、樹人っぽい悪魔)になる。

フワワ

 レベラーが使用。
 イシュカリムの高エネルギー戦士。
 ダメージダイスの目を+1することができる。
 今回のセッション後の成長で、エクトヴァルトになる。

●セッションの流れ

 デーモンのPCを遊べる公式サプリを使った、オリジナル・シナリオ!
 
 ピーク、オドロ、ボブ、フワワは、「美味しい鍋料理を作ることができる、素敵な鍋を守ってほしい」というふざけた命令をうけます!
 

◆不思議な命令 

 魔法の護符によって呼び出された、ピーク、オドロ、ボブ、フワワ。
 護符の持ち主(ゴブリンのニードルレッグ)からの命令は、奇妙なものでした。
 ゴブリン達が略奪で手に入れた鍋。その鍋で料理した食物はすべて、とても美味しくなるそうです。
 ピーク、オドロ、ボブ、フワワが「美味しいはずが無い」と判断できる料理でも、この鍋を使って作ると美味しく感じるようです。
 ゴブリン達は、すっかり鍋のとりこになり、毎日、鍋で料理した食物を食べまくっています。
 そして、ピーク、オドロ、ボブ、フワワ達デーモンに、鍋を取り返そうと襲ってくる人間やオークを迎撃する用命令したのです。

 ニードルレッグの話によると、襲ってくる人間やオークは、うつろな目でフラフラしており、とてもまともな状態には見えないそうです。
 デーモン達から見ると、鍋に執着するニードルレッグたちゴブリンも、マトモな状態には見えませんが……。

 この鍋を見たボブは「中に吸い込まれそう」と感じます。フワワも、鍋にはデーモン的な魔力があるのではないか、と推測します。

◆落とし穴作戦!

 デーモン鍋を奪還するために襲ってくる人間やオークは、いつも同じ道を通って来るそうです。
 そこで、ボブが、敵の通り道に落とし穴を仕掛けました
 そして、3日間、敵の通り道で張り込みをします。
 デーモンなので、睡眠も食事もとらずに、張り込みが出来ます!

 張り込んでいる間も、村のゴブリン達はデーモン鍋で作った料理を、暴食し続けます。不思議なことに、大量に料理を食べているハズなのに、段々と痩せてきているように見えます。
 やはり、デーモン鍋には、何か禍々しい力が宿っているようです。
 
 そんな中、ついに敵が現れます!
 
偵察に来たオーク2体は、ボブの作った落とし穴に落下!
 
後から人間が6人来ましたが、その内1人は、ボブによって落とし穴に突き落とされました。
 
 残った人間の戦士5人と戦いです!
 
ゴブリンの話の通り、人間の戦士もオークもおかしな目つきをしています。
 人間の戦士は、それなりの手練れのようでした。
 しかし、デーモン4体+ピークが召喚した巨人に勝てるほどではありません。
 
フワワが負傷しつつも、オドロのクリティカルヒットもあり、3ラウンド程で勝利!
 
4人に減った人間戦士たちは、逃げてゆきます。
 ボブが尾行した結果、戦士達は、街道近くの待ち合わせ場所まで逃げたことが分かりました。そして、「ここに仲間がいたはずなのに、どこへ行った!?」と慌てているようです。
 まさか、別動隊が!?

◆ゴブリン村、襲われる!

 ゴブリン村に戻ってみると、村が燃えていました!
 やはり、鍋奪還軍団には、別動隊がいたのです!
 敵はすでに、鍋があった小屋を制圧したようです。
 別動隊のリーダーと思われる魔法使いが、意気揚々と語ります。
「あの鍋を取り返したなら、それを使って――」
 そこに、ピークが攻撃呪文、ザップ!
 何か言おうとした魔法使いは、死亡しました。

 リーダーを失った他のメンバーは、急に正気を取り戻します!
「俺たちは、一体、何をしていたんだ!? 」
 オークやゴブリンに囲まれた人間の戦士は腰を抜かして逃げ出し、オーク達も、人間と協力していた自体がのみ込めていない様子。
 どうやら、魔法で操られていたようです。

 こうして、敵のリーダーを倒して一件落着――かと思いきや!

◆鍋に操られたオーガ

 小屋の中に残っていたオーガが、デーモン鍋を手に持って出てきます。
 そして、鍋の中身を口の中に流し込むと、筋肉ムキムキにパワーアップ!
 兜のように、鍋をかぶったオーガは、信じられないスピードで、ピーク、オドロ、ボブ、フワワに襲い掛かって来ます!
 
オーガは鍋に操られているらしく「デーモンを吸収する」というような不吉な言葉をつぶやいています。

 鍋の魔力で強化されたオーガは、技術点がものすごく高い!
 素の状態では、ほとんど、ダメージを与えることが出来ません!
 しかし、今は5対1!
 人数差による補正で能力値の差をカバーできますし、5回もサイコロを振れば、誰かが良い目を出すこともあります。
 とは言え、攻撃を通せたのはオドロとボブだけでした!
 しかも、攻撃を通せるのは2,3ターンに1回くらい!
 その間に、オーガの攻撃で、徐々に全員の体力が削られていきます!
 何とか、オドロがオーガにとどめを刺したのは、6ラウンドもの時間が経ってからでした。

 誰も倒されませんでしたが、間違いなく強敵でした!

 オーガが倒されて、デーモン鍋が地面に落ちます。
 ピークが、地面に落ちた鍋に触ろうとすると――鍋から、影で出来たような手が伸びてきます!
 影の手は、ピークの腕をガッチリと掴みます。
 掴まれた部分から徐々に、ピークの腕が影に変化してゆきます。
 このままでは、ピークは影に変身させられて、鍋に吸い込まれてしまうのでは!?
 フワワが、鍋から延びる影の手を攻撃しますが、攻撃はすり抜けてしまいました。
 そこで、オドロが、ピークの腕を根元から切断!
 影の手は、ピークの腕だけを、鍋の中に引きずり込んでゆきました。
 
腕を切断していなければ、ピークの身体全部が、鍋に吸い込まれてしたでしょう。
 
なお、ピークはデーモンなので、切断された腕は、数時間で再生します。

 この危険極まりないデーモン吸収鍋は、ピークが召喚した巨人の手によって破壊されました。
 
色々調べた結果、この鍋の正体は、誰かが作った「デーモンを吸収して、内部で消化してしまう魔法アイテム」だと分かりました。
 人間やゴブリンが「この鍋で作る料理は美味しい!」と虜になっていた理由は、内部に吸収されたデーモンが、消化を逃れるために、周囲の生物に魅了の魔法(味覚)をかけていたためだったようです。
 魅了された生物は、鍋で料理を食べ続けますが、同時にデーモンに生命力を吸い取られてしまいます。なので、食べれば食べるほど、やせ細っていたわけです。

 そのような、デーモンにとっても地上の生物にとっても危険な鍋ですが、すでに、破壊されました。
 今度こそ、一件落着です!

 今回もTRPGを楽しむことが出来ました!

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以下:単語説明

  • TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。会話でドラクエをするような非電源ゲーム。外部リンク

  • セッション(みんなでTRPGのシナリオを遊ぶこと)

  • ゲームマスター(GM。TRPGセッションの進行役)

  • ファイティングファンタジー(TRPGのルール。ゲームブックを元にしたファンタジー系のやつ。第一次TRPGブームのころかあるらしい。外部リンク