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【TRPG日誌】あなたはだあれ?【幻想ナラトグラフ】
2024年度は、試験的に『TRPG日誌』という記事ではなく、
行ったTRPGセッションを1つずつ記事にすることにしました。
2023年度のTRPG日誌。
・遊んだ日 :2024年2月9日(日)
・遊んだ場所:神戸三宮イエローサブマリン(霊気走破プレリの合間)
・使用ルール:幻想ナラトグラフ
・GM :レベラー
この記事には、『幻想ナラトグラフ拡張ブック』↓掲載のシナリオ、『あなたはだあれ?』のネタバレが含まれます!!
https://www.kadokawa.co.jp/product/322409001173/
●プレイヤーキャラクター
◆清和源静(せいわげんじ しずる)
空音さんが創った、創作キャラ。
二つ名:Extermination of monsters(妖怪の破滅、的な意味)
拠点 :守矢神社
タグ :妖怪、守矢神社
弾幕スキル:ホーミング
スペルカード日月火水木金符「哲学者の石」
【ランダム×(X+1)】
4~6番マスにいないと使用不可。
Xは、あなたの攻撃力である。
スペルカード源氏流符「紫苑」
4~6番マスにいないと使用不可。
【敵機マス×1】
このラウンド中、相手の回避力は1減少する。
今回の個性スキルは、我儘(わがまま)。
自分が他のキャラに対して持っている絆を「自分への絆」として、自分自身に応援が出来る。
このセッションの成長で、にいなへの「特別な絆」を得る。
◆高鳥谷にいな(こうずや にいな)
謎人さんが創った、創作キャラ。
二つ名:天翔ける詩神
拠点 :太陽の畑
タグ :神、妖精、ママ
弾幕スキル:想起
スペルカード「悪魔のように細心に」
【自機マス×1】
【弾幕】を置いた上下に追加で【弾幕】を1つ配置。
このラウンド中、相手の回避力は1減少する。
4~6番マスにいないと使用不可。
スペルカード「天使のように大胆に」
【ランダム×1】
攻撃側のいるマスにも【弾幕】を置いている扱い(実際は置かない)。
【弾幕】を置いた左右に追加で【弾幕】を2つ配置。
次に回避するまで、自分の回避力上限は1減少する。
今回の個性スキルは、快適な拠点。
拠点で判定を行う場合、サイコロが1つ増える。
このセッションの成長で、タグ「ママ」と、「静への特別な絆:母性」を得る。
●印象に残ったNPC、アイテム、キーワード
◆同人誌
清和源静(せいわげんじ しずる)が描いてあった同人誌。
外の世界の女子高生、菫子(すみれこ)が静を知らなかったことからして、同人誌作者のオリジナルキャラか、マイナーキャラを中心にした同人誌なのだろう。
◆洩矢諏訪子(もりや すわこ)
守矢神社の神の一柱。
カエルないし、カエルっぽい帽子の女の子の姿をしている。
クレーターの中で、にいなと共に、記憶喪失の静を発見。
本来のシナリオでは、この役割は魔理沙だが、「静と守矢神社の関係を持たせたい」という空音さんの以降もあり、シナリオを調整。
◆本居小鈴(もとおり こすず)
貸本屋の看板娘。妖魔本コレクター。
絶対にモノを忘れない歴史家、稗田阿求(ひえだのあきゅう)の友人。
◆ゆかりんニャンコ
猫耳を付けた、八雲紫(やくも ゆかり)。
マヨヒガを訪ねた静が目撃した。
●セッションの流れ
『幻想ナラトグラフ 拡張ブック』に書かれた、公式シナリオ!
クレーターの中心で、記憶喪失になって倒れていた主人公キャラ(今回は静)。
彼女の記憶を取り戻すためにガンバる話です!
◆オープニング
今夜も、太陽の畑で、妖精たちと輪になって踊る、にいな。
踊りが終わった瞬間、流れ星が、魔法の森に堕ちました!
「私たちの踊りが、メテオストライクを起こしてしまった!?」
責任を感じたにいなは、翌朝、流れ星が作ったクレーターに向かいます。
そして、クレーターの中心で眠る、静(しずる)を発見しました。
同じようにクレーターの様子を見に来た諏訪子と共に、静を起こします。
静には、今までの記憶がない様子!
相談の結果、にいなが静と共に彼女の記憶について調査し、諏訪子が、静の家を用意する(=守矢神社に泊めてあげる)ことに。
全体的に、にいなが【手掛かり】を増やし、静が、それを回収してクエストシーンを行う感じで動いていました!
◆1日目
にいなは、いきなり移動ハプニングで「家が恋しく」なってしまいます!
太陽の畑に帰宅して、そのまま1日中「妖精を蹴散らす」し続ける!
もちろん、蹴散らしつつ妖精の情報網で【手掛かり】がある場所を確認して、静に伝えていますが。
静は、マヨヒガ(猫の家)、香霖堂(道具屋)を回って【手掛かり】を得ます。その結果、貸本屋の看板娘、小鈴が、静のことを見たことがあると判明。さっそく、にいなと共に、小鈴に会いに行きます。
小鈴は、静を見たとの状況をよく覚えていないそうです。
「誰かと一緒に見た気がするのだけど……」
そう言う小鈴に、静がアドバイスします。
「私(=妖怪)に関することだから、妖魔本を見たら、何か思い出すのでは?」
静の言葉で、小鈴は思い出します!
(ルール的には、アドバイスでサイコロ数+1して、判定成功!)
静を見たのは、阿求と一緒に、妖魔本っぽい外の本を見ているときだった。そして、阿求の証言により、「外の世界の本に、静の姿が描かれていた」ことが分かります。
なお、静が書かれていた本自体は、結局、妖魔本ではなく、すでに売ってしまったそうです。
ともかく、外の世界(=現代の日本)の本に描かれていたというなら、外の世界に詳しいヒトなら、静について知っているかもしれません。
そんなことが判明した1日目。
最後は、にいなも静も、博麗神社の宴会に出て終了です。
宴会でも、静について知っているヒトはいませんでした。
◆2日目
にいなは、今日も、元気に太陽の畑で「妖精を蹴散らす」!
さらに、聞き込み(=クエスト)で香霖堂に行くついでに、【スペルカードの欠片】2つを、静に渡します。これで、静は、スペルカードが2回撃てるようになります! さらに、合計4つ【スペルカードの欠片】があるので、にいな本人も2回スペルカードが撃てる状態です! これは強い!
4つの【スペルカードの欠片】は「妖精を蹴散らす」をした際に妖精から得たモノ。ただ、蹴散らしていただけでは、なかったのです!
香霖堂に寄ったついでに、にいなは店主の話を聞いてみますが、よく分からなかったようです。【やる気】が1下がってしまいました。
ちょうど間欠泉地下センターで「足湯」をしていたので、気分転換に向かいます! 足湯だけでは我慢できず、普通のお風呂にも入ってリフレッシュ! さらに【手掛かり】も得て一石三鳥です!
静は、にいなと共に、外の世界に詳しい香霖堂の店主に話を聞きます。
ちょうど外の世界(=現代の日本)から来た女子高生、菫子(すみれこ)もいたので、彼女にも、静について知らないか尋ねました。
しかし、答えは「知らない」「似ているのは要るけど、ピッタリのはいない」。
にいな「外の世界には、静(しずる)感が足りていない」
菫子「シズル感? 焼いているハンバーグの臨場感を「ジュージュー」と表現するみたいな感じ?」
にいな「静は、ハンバーグの妖怪だった!?」
トンチキな会話がありつつも、静が、外の世界の妖怪である可能性が低い、ということは分かりました。
こうなったら、貸本屋にあった「静が描いてあった本」が唯一の手掛かり!
静は、本を買ったヒトを探すことにします!
その後、静は、魔法の森に戻って【手掛かり】をゲット! 秦こころ(はたのこころ)が買ったことが分かります。
そして、無縁塚でたたずみ、自分の過去や未来について思いをはせた後、今日のところは守矢神社に戻りました。
約束通り、諏訪子が、守矢神社でご飯や布団を用意したのです。
◆3日目
にいなの霊力が、10点くらいしかないことが判明!
ピンチのにいなは、朝に「自然現象を司る程度の能力」を使用!
この1日、にいなが探索フェイズで行う全判定で、振るサイコロの数が1増えます。
バフがかかった状態で、霊力が溜まりやすい輝針城に向かう、にいな!
見事、城の隠し部屋で「妖器」を発見! スペシャル成功なので、追加で霊力が上がります!
思ったより短時間で、にいなの霊力がMAXになりました!
静は、守矢神社で、諏訪子とお話。
「記憶が戻っても、神の恩を忘れるのではないよ」的なことを言われました。
そして、にいなの霊力がMAXになったのを確かめてから、一緒に最後のクエストシーン!
静が描かれた本を買った、こころに突撃します。
こころは、能面の妖怪で、能役者・能作家でもあります。
「情報を教える前に、新作能のインスピレーションを得るために、私と弾幕ごっこをしろ!」
こうして、弾幕ごっこが始まります!
こころと対戦するのは、静!
こころの長刀で確定被弾しそうになる静ですが、にいなが絶妙な「かばう」! にいなの干渉で出来た、わずかなスキを逃さず、静が見事、回避!(目標6の回避判定、成功!)
返しに、静は、戦いの場で思い出したスペルカード、源氏流符「紫苑」!
見事、こころを斬り捨てて、被弾させます。
源氏の太刀筋を見たこころは、「能の参考になる」と大満足です。
こころの証言と、これまでの情報から、以下のことが分かります。
・静は、愛情込めて作られた同人誌に描かれていたキャラ。
・同人誌は、残念ながら、魔法の森で落としてしまった。
・たぶん、落とした同人誌に、偶然、「流れ星」が落ちたのでは?
→流れ星の力で、同人誌のキャラが妖怪として実体化した?
そう結論が出たところで、矢文に化けたタヌキが、手紙を持ってきました。
「例のクレーターで待つ。 本事件の黒幕より」
本当は、後1つクエストがあったのですが、PC人数が2人ということで、省略しています。
そんなわけで、静とにいなは、魔法の森のクレーターへ!
◆決戦フェイズ
クレーターで待っていたのは、タヌキの親玉マミゾウでした。
マミゾウは以下のように言います。
・静を、最終的に妖怪にしたのは自分だ。
・元々、静が描かれた同人誌には、作者の愛情がこもっていた。
・貸本屋で妖魔本と一緒に保管されたことで、妖力もこもった。
・こころは心を操る妖怪なので、彼女の力で、感情もこもった。
・願いを叶える流れ星が落ちたことで、妖怪として一気に実体化した。
・まだ曖昧な姿の妖怪だった静を、マミゾウが、ちゃんとした姿にした。
・つまり、静は記憶喪失なのではなく「生まれたばかりで、元々記憶が無い」。
・マミゾウは、同じような方法で強力な妖怪を作って、幻想郷征服をしたい。
マミゾウ「アイ、アム、ユア、ファーザー! (I am your father.)」
静「ノー! ユー、アー、ウォーマン (No.you are a woman.)」
マミゾウ「せやな (seyana)」
という訳で、戦いが始まりました。
マミゾウは強かった!
静もにいなも、【残り人数】を1まで削られてしまいます!
しかし、反撃で静が、スペルカード「哲学者の石」!
ランダム×6の猛攻で、まず、マミゾウを被弾させます!
さらに、被弾したら脱落するにいなを、今度は、静が「かばう」!
にいなのマスの【弾幕】を、見事弾きます。
それによって回避成功したにいなが、想起で再現したホーミング+スペルカード「悪魔のように大胆に」!
見事、マミゾウを被弾、脱落させます!
にいなと静の勝利です!
にいな「これで、私が静のママね!」
静「育児放棄するヒトを、ママとは言わない」
(にいなは、会ってすぐ「拠点が恋しい」で、どっか行ったからね)
こうして、静のママ役は、ご飯と寝るところを用意してくれた、諏訪子様になりました。
めでたしめでたし!
●印象に残ったプレイング!
◆静が、源氏の技を思い出して、こころを撃破!
ストレートにカッコいいシーン!
◆記憶喪失(と思われていた)の静が、無縁塚でたたずむシーン
特にロールプレイがあったわけではないけど、絵的に好き。
◆にいなが、妖精の神らしく、ものすごくマイペース!
プレイ当日は気づかなかったのですが、振り返ってみると――
1日目は、突然帰宅して、1日中妖精と戯れる!
2日目は、店主の長話でテンションが下がり、温泉施設でリフレッシュ!
3日目は、ダンジョンアタック!
このマイペースさが、妖精の神らしくて良いですね!
◆お互いに「かばう」しあう、にいなと静!
相棒っぽい表現で好き!
●セッションの感想・反省
初めての、創作キャラがPCの幻想ナラトグラフ!
いつもと違って心配な面もありましたが、楽しかったです!
でも、考えてみれば、空音さんも謎人さんも、TRPGプレイヤー。
なので「自分が作ったキャラで冒険する」のは、むしろ、普通のことなのですよね。
それとは別に、このシナリオ『あなたはだあれ?』で、主人公の創作キャラをきめる場合、注意点が多い気もしました。
一言で言うと「このシナリオの制約を話した上で、専用の主人公キャラを作ってもらうのが無難」ということですね。
「創作キャラを作ったから、このシナリオに挑戦してみよう!」というノリでやると、設定と齟齬が出る可能性が高いかも?
個別の注意点は、以下。
・すでに誕生の経緯が決まっている創作キャラを流用して主人公にはできない。
・鴉天狗、妖精など、種族が決まっている創作キャラも、主人公にはできない(鴉天狗っぽい何か、妖精っぽい何かは可能)。
・原作キャラ○○と縁があるというキャラも、主人公にしずらい。
後、別の注意点として「マミゾウが、主人公のためを思って悪役をかって出た」という経緯を、幻想郷について知らないプレイヤーさんに説明するのが、ちょっと難しいかもしれません。まあ、説明しなくてもシナリオを成立すると思いますが。
まあ、ぶっちゃけ、GM側で調整すれば解決できそうな注意点ばかりです! そんなに気にすることでもないかもしれませんね。
私の反省点としましては、まず、シナリオの読み込みが足りなかった!
次に公式シナリオをするときは、もっと読み込んで、何ページに何があるかを自分用のメモに書いて、のぞみたいです。
他の反省点として、プレイヤーさんの創作キャラ作りに、GMが注文を付け過ぎたかも? という点があります。
スペルカード名に紫苑(=東方キャラと同じ名)が入っているのですが、そこは、別に指摘する必要は無かったです。スペカ名とキャラ名が同じでも、別に大して紛らわしいわけでもないですし。
後、にいなのスペルカードの初期バージョンが「相手の回避を-2する」になっていました。ワイドショットと組み合わせると絶対に被弾させることが出来るので、内容を変更してもらいました。
ただ、これを変更してもらうべきだったのかどうか、ちょっと迷っています。
オリジナルスペルカードを作る場合、おそらく「同じ効果を重複して選べない」と思うのですが、それを明言している文章が無いような気もするのです。ルール内で作ったなら自由に作ってもらった方が楽しかったかも……。
いや、でも「この効果は重複して選べる」と書かれた効果もあるので、普通は重複できないのでは? とも思います。
そんな反省もありつつ、今回もTRPGを楽しむことが出来ました!
以下:単語説明
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。会話でドラクエをするような非電源ゲーム。外部リンク)
セッション(みんなでTRPGのシナリオを遊ぶこと)
ゲームマスター(GM。TRPGセッションの進行役)
幻想ナラトグラフ(TRPGのルール。東方Projectのキャラになって、幻想郷を散策したり、小異変を解決したり。外部リンク)
東方Project(少女の形をした妖怪と人間が、戦ったりホノボノしたりする作品群。シューティングゲームとか、マンガとか。2次創作が盛ん。外部リンク)