【TRPG日誌】幼想郷の子どもの日!【幻想ナラトグラフ】
2024年度は、試験的に『TRPG日誌』という記事ではなく、
行ったTRPGセッションを1つずつ記事にすることにしました。
2023年度のTRPG日誌。
・遊んだ日 :2024年7月21日(日)
・遊んだ場所:イエローサブマリン神戸三宮店
・使用ルール:幻想ナラトグラフ
・GM :レベラー
この記事には、公開予定のシナリオのネタバレが含まれます!!
●プレイヤーキャラクター
・霧雨魔理沙
空音さんが使用。
今回の個性スキルは、信仰。
アクションとして、好きな名前のタグを1つ得ることが出来る。
しかし、スペル、絆、スペルカードを獲得することはできない。
今回は、守矢神社のタグを得た。
・パチュリー・ノーレッジ
謎人さんが使用。
今回の個性スキルは、活発。
移動時に、ダイス目より1つ遠くのスポットまで移動できる。
●セッションの流れ
子どもの日のシナリオ!
「幼児(5歳くらい)のロールプレイをしよう!」がテーマです!
◆導入フェイズ
5月5日、子どもの日。
前夜の宴会で寝てしまい、博麗神社で目を覚ました魔理沙とパチュリー。
気が付くと、5才くらいの幼児になっていました!
2人だけでなく、幻想郷の住人全員が、幼児になっているようです!
魔理沙は「もしや、霊夢が宴会の酒にアポトキシン(子どもになる薬)を入れたのでは?」と疑います。
なお魔理沙は、このシナリオでは幼児化したことに伴い、スモック(幼稚園児の服装)を着てます。
◆探索フェイズ
1日目の昼。
パチュリーは博麗神社から動かず。
「火水木金土日月を操る程度の能力」でダイスが3つになります!
「穏やかに過ごす」に成功!
魔理沙と一緒に「博麗神社の隠しコイン」を発見して、絆を得ます!
その後、パチュリーは、シナリオのイベントで「博麗神社の壁に開いた穴」を見つけます!
幼児なので、穴に入ろうとするパチュリー!
みごと、穴につっかえずに、中に入ることに成功しました!
穴の先には、博麗神社に秘蔵された書物が!
もちろん、パチュリーは大喜びでそれを読みます。
博麗神社で読書するパチュリーを置いて、魔理沙は人間の里へ移動!
幼児になったために料理が出来ない里の人間を助けて、お礼に「小銭」をもらいます! しかも、判定ではスペシャル成功です!
さらに!
シナリオのイベントで、里の地下に「ひみつ基地」を発見!
判定で連続スペシャル成功した魔理沙が、コッソリと入ると、中で声が!
「幼想郷(ようそうきょう)作戦は、大成功ね!
幻想郷の住人は子どもになり、大人度(おとなど)を吸った貴女は大人になれたのだから」
どうやら、小異変の犯人の一味です!
後ろ姿を見るに、片翼の天邪鬼の神、稀神サグメのようです!
魔理沙は(思い出の中で、じっとしていてくれ)と思いながら、無言で襲い掛かります!
残念ながら奇襲は直前で気疲れ、サグメはどこかにテレポートしてしまいました。
しかし、魔理沙は、その後、サグメのひみつ基地を爆破します。
1日目の夕方。
パチュリーは、霧の湖で、釣りをしていました。
何も釣れないので、商人から、ちまきと柏モチを買うパチュリー。やはり、子どもの日と言えば、これですよね!
しかし、そこに飢えた貧乏神、紫苑(しおん)が、物乞いにやって来ます。みんなが幼児になっている中、小の貧乏神は、何故か普通です。
貧乏神にチマキを上げようとするパチュリーですが、判定に失敗!
子どもっぽい独占欲に流されて、結局、チマキと柏モチを全部食べてしまいました!
一方、魔理沙は「幼児化した早苗を見るために」守矢神社に行きます。
早苗は、すっかり幼児化して、神社の鈴を鳴らすヒモを上っていました。
それを魔理沙が見ていると、守矢神社の神の一柱、諏訪子が現れます。
皆が幼児になる中で、諏訪子は、ほとんど姿が変わっていません!
元々、幼女っぽいから!
「私を崇拝しに来たんだろう?」
諏訪子のその言葉に、魔理沙は、守矢崇拝を決意!
個性スキル信仰により、アクションを使って「守矢神社」のタグを得ます。まあ、「霊夢がアポトキシンを避けに入れたのでは?」と疑っていましたし、パチュリーと一緒に博麗神社のコインを盗んだりもしていましたからね。
そこに、シナリオの特殊イベントで、色々な種類のカードを売る売人が来ました。
魔理沙は「どのカードを買おうか?」と、一瞬、悩みます。
しかし、ここでもスペシャル成功!
博麗神社から盗んだコインで、全種類のカードを買いました!
その後、大人買いをねたむパチュリーと、カードをかけてデュエルを行います!
そんなこんなで、守矢神社の日は、暮れてゆきます。
1日目の夜!
パチュリーは、夕方に続き、夜釣り!
執念が実って、スペシャル成功!
湖の主(?)わかさぎ姫を、釣りあげました!
わかさぎ姫は、命乞いとして、パチュリーに「スペルカード欠片」と陶器製のヨロイカブトを献上します。
陶器のヨロイを受け取ったパチュリーの下に、突然、ヨロイカブトの制作者の神、袿姫(けいき)が現れます。
「陶器のヨロイを着るだけじゃなくて、身体を陶器にすれば、不死身よ」
パチュリーは、断り判定にスペシャル成功!
「でも、それは生きていない。
私は、靴を感じても、ヒトの身体が良い。」
とカッコよく断ります!
魔理沙の方は、霧雨魔法店に帰宅!
「自分自身への借りを返す」と言いながら、「貸していたものを回収する」判定に成功!
「スペルカードの欠片」を手に入れます!
パチュリーの「スペルカードの欠片」と合わせれば、スペルカードを1つ多く使えます!
その後、シナリオのイベントで「空を飛ぶコイノボリ」に出会いますが、魔理沙は、鉄の意志で無視(目標6の判定に成功)します!
その後、パチュリーも魔理沙も家に帰って、探索は翌日に持ち越されます。
リミットギリギリの2日目昼!
この時間の間にクエストシーンをクリアしないと、ボスが強くなってしまいます!
魔理沙は、パチュリーを迎えに紅魔館へ向かいます!
クエストシーンに向かう前に、スペシャル成功のお茶会!
イケメンの魔理沙は、魔法で手を伸ばして、2mの高さから華麗にお茶を注ぎます!
そんな中、昨日のコイノボリが、また、空を飛んでいるのが見えます!
魔理沙はスルーしますが、代わりにパチュリーがコイノボリに突入!
コイノボリの筒の中に入って、一緒に五月の空を飛びます!
しかし、しばらく飛んでいると、誰かが、コイノボリを食べようと襲い掛かって来ます!
饕餮(とうてつ)@大人です! 何でも食べる饕餮は、コイノボリを食べ物と間違えて、襲って来たようです!
饕餮はパチュリーの弾幕を受けて撤退しました。
しかし、、何でも吸収する程度の能力を持つ饕餮は、パチュリーの弾幕が当たっても、全くノーダメージのようです。
本気で戦った場合は、勝てるのでしょうか?
ちなみに、饕餮撤退後、パチュリーとコイノボリは地霊殿まで飛ばされ、灼熱地獄跡地に落ちてしまいました。パチュリーは紅魔館にリポップしたので無問題です!
リポップを終えたパチュリーと魔理沙は、いよいよクエストシーンへ!
冥界の白玉楼(はくぎょくろう)に、強大な妖怪や神が集まっているとのこと!
この小異変と関係があるに違いありません!
◆クエストシーン
白玉楼に到着!
「ここがあの女のハウスね!」と、勢い込んで突入するパチュリー。
ウワサ通り、死の桜西行妖(さいぎょうあやかし)の前に、強大な妖怪、神達が集まっています!
八雲紫(やくもゆかり)、八意永琳(やごころえいりん)、八坂神奈子、そして、白玉楼の主、西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)までいます!
彼女らの目的は――
焼肉パーティ!
幻想郷の中でも、屈指の「大人の女」である彼女達!
幼児に戻ったので、数百年ぶり(数千年ぶり、数億年ぶり、数日ぶり)に「胃もたれを気にせず」焼肉が食べたくなってしまったのです!
小異変と関係なさそうですが、魔理沙とパチュリーも、焼肉パーティに巻き込まれてしまいます!
パチュリーは、スペシャル成功で、見事に焼き肉を調理!
地霊殿に吹き飛ばされたときに採取しておいた「マグマばけつ」が、役に立ちました!
幼児化した紫、永琳、神奈子、幽々子は大喜び!
パチュリー製焼肉をモリモリ食べました!
功労者のパチュリー、魔理沙の前にも、大量の焼肉がのった大きなお皿が出されます。
2人が、焼肉に手を付けようとした、そのとき!
焼肉の臭いを嗅ぎつけた饕餮(とうてつ)が、肉を食いに来ました!
昨日はよく見えませんでしたが、本来、子ヒツジである饕餮が、大人になっています! どうやら、幻想郷中の「大人度」を吸収して大人になったようです!
つまり、饕餮が、幼児化小異変の犯人です!
「貴様に食べさせる肉はねぇ!」
「肉を食べたければ、子どもに戻ることね!」
魔理沙もパチュリーも、饕餮を迎撃しようとします!
しかし!
昨日パチュリーが戦ったように、幼児化した現在の弾幕では、饕餮にダメージを与えることは出来ません!?
果たして!?
◆決戦フェイズ
饕餮(とうてつ)とのボス戦です!
このままの弾幕では、饕餮にダメージを与えられませんが!!
「俺たちが、力を貸すぜ!」
パチュリーが上手に焼いた焼肉が、助力を申し出ます!
弱い弾幕しか撃てなら、弾幕の代わりに焼肉を撃てば良いのです(?)!
そんなわけで、饕餮vs魔理沙&パチュリーの弾幕ごっこ開始!
いきなり、魔理沙が大ピンチ!
饕餮がスペルカードを撃てば、今いる伍番マスに、【弾幕】を4つ置かれそうな状況に!
4つ置かれてしまうと絶対に回避できないので、【残り人数】を減らされてしまいます!
しかし! 饕餮がスペルカードを撃つ前に、パチュリーがかばう!
魔理沙のいるマスの弾幕が、4つになるのを阻止します!
それでも、スペルカードを使った後の魔理沙のマスには【弾幕】が3つ。
魔理沙は、目標6の回避判定に成功しなくてはなりません。
かなり難しい判定を、魔理沙は、無事成功!
パチュリー×魔理沙のチームワークで、魔理沙が生き残りました!
ヤッター!
魔理沙は、反撃で饕餮の【残り人数】を1つ減らします!
マスタースパーク!
饕餮の【残り人数】は1なので、これでボス撃破か!?
――と思われましたが!
饕餮は、弾幕スキル「不死身」を使用!
霊力を10減らす代わりに、【残り人数】が減るのを防ぎます!
さらに、能力スキル「何でも吸収する程度の能力」により、グレイズを溜める代わりに、1グレイズに付き3点の霊力を回復します。
つまり、回避が何回か成功し続ける限り、本当に、ほぼ不死身!
パチュリーと魔理沙は「援護射撃」やスペルカードを駆使して、何回も饕餮に【弾幕】を当てますが、「不死身」の効果で倒せません!
そうしている間に、逆に、パチュリーと魔理沙の【残り人数】が1になってしまいました!
(そんな中でも、パチュリーに向かう【弾幕】を魔理沙が消すシーンが!
パチュリー×魔理沙良いぞ!)
このままでは、延々と戦いが続き、饕餮が勝ってしまう!?
しかしここで、饕餮が、急に苦しみ始めます!
お腹を押さえて「まさか! この私が、この程度の焼肉弾幕を食べただけで、胃もたれするだと!?」
驚く饕餮に、魔理沙が答えます。
「一体いつから、焼肉だと錯覚していた?」
ここで、パチュリーが焼肉を作っている際の、回想シーンが入ります。
焼肉君が言いました。
「俺たちを奪いにやって来る饕餮を倒すために、俺たちの体に牛脂を注入するんだ!」
「でも、そんなことしたら!」
パチュリーは躊躇しますが、焼肉君の決意に報いるため、牛脂を注入していました。
つまり、饕餮は、大人になった胃腸で、大量に牛脂を食べていたのです!
そりゃあ、胃もたれもする!
ひどい胃もたれで倒れ伏す、饕餮。
大人度を吸収したゆえに胃もたれしやすくなったこと+パチュリーと焼肉君の頭脳プレーの勝利です!
「脂肪、確認!」
パチュリーが大人(ターレン)っぽく宣言して、大人饕餮との戦いは終わります!
◆終幕フェイズ
「焼肉が食べられなくなるくらいなら、大人に何かなりたくない!」
饕餮は、メェメェ泣きました。
涙と共に、幻想郷中で集めた大人度(おとなど)が流れ出します。
流れ出した大人度は、幼児化していた幻想郷の住民の元に戻りました。
魔理沙とパチュリーのおかげで、幼児化した幼想郷は、無事、普通の幻想郷に戻ったのです!
もちろん、大人度を奪って大人になっていた饕餮は、子ヒツジに戻りました。
こうして、事件は幻想郷には平和が戻った――かと思われましたが!
紫、永琳、神奈子の「大人組キャラ」が、お腹を押さえて苦しんでいます!
幼児化していたときに焼肉(牛脂入り)をドカ食いしていた彼女ら!
焼肉が消化される前に大人の胃腸に戻ってしまったため、饕餮同様、
とんでもない胃もたれに襲われることになったのです!
「辛くなったら飲むが良い」
魔理沙が胃薬を調合して差し入れます。
「(焼肉を食べ過ぎてのたうち回るなんて)
結局、幻想郷に、大人はいないのかもね」
パチュリーがつぶやいて、シナリオ終了です。
すごく「撮れ高」が高いセッションでした!
魔理沙とパチュリーの面白いシーンだらけ!
魔理沙×パチュリーがかばい合ったり、セリフが絶妙だったり!
最後のセリフも、ものすごく上手い〆でしたし。
プレイヤーの空音さん、謎人さん、本当にありがとうございました!
ただ、逆に言うと「今回セッションが面白かったのは、プレイヤーさんのおかげ」でもある気がしました。
シナリオ自体は「子どものロールプレイをする」というテーマを達成しやすいものになっているか、微妙な所。
特に、探索中のイベントで出来ることが少なすぎるのが、問題な気がします。後、饕餮が「中々倒せない」のもあまりよくなさそうな要素。ですが、これは、原作再現で「今回はそういうボス」ということなので、仕方ない面もあります。
どちらにせよ、もう少し、手直ししてからシナリオを公開したいと思います!
そんな反省点もありつつも、今回もTRPGを楽しむことが出来ました!
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以下:単語説明
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム。会話でドラクエをするような非電源ゲーム。外部リンク)
セッション(みんなでTRPGのシナリオを遊ぶこと)
ゲームマスター(GM。TRPGセッションの進行役)
幻想ナラトグラフ(TRPGのルール。東方Projectのキャラになって、幻想郷を散策したり、小異変を解決したり。外部リンク)
東方Project(少女の形をした妖怪と人間が、戦ったりホノボノしたりする作品群。シューティングゲームとか、マンガとか。2次創作が盛ん。外部リンク)